ペルーの山奥「チバイ村」で食べたスープ料理が恐ろしすぎる
こんにちは、世界を旅する栄養士たけひろです。突然ですがみなさんはアルパカが好きですか?CMでもよくミラバケッソって言ってて可愛いですよね。
では、アルパカを食べたことはありますか?TABIPPOの読者の方でも、きっとない人がほとんどでしょう。そこで今回は僕がペルーを旅している時に出会った恐怖の料理をご紹介します。何の料理なのか、想像できてしまいますね。
アンデス地域にはアルパカを家畜とする文化があります


アルパカはアンデスの地域に生息しており、僕たち日本人や欧米諸国の人たちから人気のある可愛らしい動物です。しかし、アンデスではアルパカは家畜として飼育されています。アンデスの人々とアルパカの歴史は古く、紀元前3~4世紀頃にはすでに家畜化されていたそうです。
家畜として飼われている主な理由は被毛で、アルパカの毛を使ったセーターや手袋はペルーの代表的なお土産でもあります。そして、アンデスの人たちはアルパカのお肉も好んで食べます。
恐怖の料理はペルーの山奥の村の市場にあった


さて、僕が恐ろしい料理に出会ったのはペルーのアレキパと言う町から車で150kmほど山に入っていった行った標高3600mのチバイという村です。
ここはリマやクスコと比べると多くの先住民が住んでいる地域で、村の多くの女性が民族衣装を身にまとっています。僕はこういった田舎の街を歩くのが大好きで、歩き回ってるうちに市場を見つけました。


市場は地元の人が多く、売られているものも食材や日用品がメインでした。


チューニョと呼ばれる長期保存を目的とした、乾燥じゃがいもが売られていました。本当にローカルな市場のようです。
市場の屋台でご飯を食べる


市場の中には大抵ご飯が食べられる露店が存在しています。ちょうどお昼の時間でお腹が減ったので、ローカルフードにチャレンジすることにしました。最初に気になったのがおばちゃんが作っているこの料理。


じゃがいもとハチノスとレバーの炒め煮でカウカウというペルーの伝統料理に似た料理です。


ペルーの人々もホルモンを食べる文化があることに感心しながら一口。これが非常においしい。日本の安いホルモンのような臭みは一切なく食べやすい!
ペルーの大衆料理も美味しいな。なんて思っていましたが、この直後、僕は隣の店で衝撃的な食べ物に出会います。
恐怖!アルパカの〇〇のスープ


ホルモン料理を食べ終わり、まだ物足りなかったためお店をはしごすることにしました。席を立って隣のお店を見ると何やら見たことのないスープ料理を食べている男のお客さんがいました。何を食べているのか尋ねると、
「アルパカの頭のスープ」だと言うのです。
耳を疑いましたが、その人は続けてこう言います。「このスープは脳みその部分がおいしいんだ!」その衝撃的な発言にびっくりしながら、席につきお店のおばちゃんに1杯のスープを注文しました。
いざ実食!


出てきたのがこのスープ。お店のおばちゃんが、「あなたのは顎の部分ね。」と一言。器から飛び出しているのが顎のようです。いざ実食です!
食べてみると出汁がでていておいしい。しかし、独特な脂の匂いがあります。浮いている黒いものはさっき市場でも売っていたチューニョ。普通のじゃがいもやごはんも入っています。


顎の骨の周りについているお肉がコラーゲン質で意外と美味しかったです。実はこの料理はペルーの伝統料理で、カルド・デ・カベッサ(頭のスープ)と呼ばれています。
有名な頭のスープはカルド・デ・カベッサ・コルデロ(仔羊の頭のスープ)ですが、僕が食べたのはアルパカの頭だったのでカルド・デ・カベッサ・アルパカということになります。
終わりに
今回の経験は世界中にはまだまだ知らない料理があるなと実感させられる出来事でした。
ペルーの人々、特にアンデスの山々に暮らす人々は厳しい環境のなかで暮らしてきたため、とても工夫に富んだ料理や食材があることがわかりました。
頭のスープも食材が「もったいない」というところから生まれたように思います。日本人のもったいないの精神に似ているのかもしれませんね。
All photo by TAKEHIRO