ワインの生産量で有名な国の産まれではない連載でご紹介している本企画。革新的な試みをするワインも多い新世界ワインですが、ラベルに特長ある、いわゆる「ジャケ買い」したくなるワインも多数あります。

エチケットに騙されないで!

地方にいって、お土産を探そうとしたとき、安易にイラストが描かれた包装のお菓子とかって、言葉を選ばないと安っぽく見えたりしません?そして、実際に中身もガッカリすることも多かったり。

今回ご紹介する、南アフリカの赤ワイン「ムーンライト オーガニック 2017」は値段も1000円ちょっとで買えることもあり、一見すると「(あ、これは……)」と心の内で呟いてしまいそう。ですが、よく見て欲しい。絵の内容はアフリカ産であるイメージがよく伝わるし、配色も色をあれこれ使わず落ち着あるもの。月の描かれ方の愛らしさとシルエットのみのブドウ(?)の木の繊細な表現。ヘタウマってこととも違いますが、その絶妙なバランスがイラストとしてよくできているのも、ちゃんと見ればわかります。

味わいも柔らかい酸味と程よい渋み。フルーティで全体的になめらかな口当たりで飲み易く、適度なコクとボディも魅力の力強いワイン。さすがに高級品のような強弱ある個性が感じられるほどではありません。でも、低級品の粗雑な感じがないロープライスなワインであるのは評価。デイリーで飲みたいテーブルワインとしては、十分すぎる内容だと評価できます。

しかも、オーガニックであることもポイントだし、50数人のフェアトレード契約スタッフでアヒルを野放しにしてブドウを育てているワイナリーのワインなのだとか。そんな自然味溢れるセールスポイントで、この手のイラストラベルの商品だと、味に期待できない色眼鏡で見られそうですが、そういう偏見なく飲んで欲しいワインです。

きっと一緒に飲む人が、このワインを素直に「美味しい」って言ってくれるようなら、見た目だけで判断するような無粋な人物ではないのがわかるのかも。そんなテストを目的に栓を開けるのもお手頃価格なので気兼ねせずにできますよ。

ムーンライト オーガニック シラーズ 2017

■産地:■ぶどう:■色:赤■味わい・風味:辛口・ミディアムボディ■実勢価格:750ml 1,005円~

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