アメリカ旅行で使うチップの常識
日本では馴染の無い「チップ」という仕組み。海外旅行に行くときは、その国にチップが必要かは確認しておきたいところですよね。
でも、旅行に行き慣れていない方だと、実際どんな場所やシュチュエーションで支払えば良いのか、いくら支払えば良いのか、分からないことも多いのではないでしょうか。
国によってチップの常識は違うのですが、今回はアメリカでのチップについてご紹介していきたいと思います。
*編集部追記
2015年10月に公開した記事に新たに加筆しました。(2019/05/27)
アメリカでのチップの意味
アメリカにおいてチップは感謝の気持ちを伝える「心づけ」。チップはサービスを受けた場合には支払う必要があります。
チップを受け取る職業の人は、あらかじめチップを貰うことを前提として給料を低く設定されていますので、チップの額は大切な収入源であり、無ければ死活問題となってしまいます。
チップは気持ちですが、支払うのはマナー。日本人は海外では払わないという人もいると耳にしますが、「郷に入っては郷に従え」の通り、しっかり払いましょう。
日本ではあまり馴染みがない仕組みなので、損をしてしまうような気持ちになることもあるかもしれません。
しかし、チップが無い国では利用料金にあらかじめサービス料が組み込まれていますので、どちらも支払っているという点では同じことなのです。
英語でチップはどう書かれている?
日本ではTIP(チップ)と言われることが多いですが、アメリカではGRATUITY(グラチュイティー)と表記されることの方が一般的です。
メニュー表などに「GRATUITY NOT INCLUDED(サービス料金は含まれていません)」の表記がある場合は、別途必要だということですので忘れないように支払いましょう。
それ以外にも、SERVICE CHARGE(サービスチャージ)と表記されていることもあります。
これらの文字が書いてある場所では、チップが含まれているのかいないのかをしっかりと確認して、払い忘れがないように気をつけてくださいね。
チップの金額と支払う場面
チップを支払う対象が誰かがイマイチよく分からないことが多いかと思いますが、ここでは旅行をした際に関わることが多い場所でのチップの金額と支払い方をご紹介します。
タクシー
利用料金の15~20%程度を目安に、お会計と一緒に支払います。
荷物を運んでもらう場合は、1つの荷物につき1ドルと考えてその金額に加算。端数が出るようなら少し多めでキリの良い数字で支払うのが一般的です。
レストラン
朝食とランチは税金を除く会計金額の15%程度、ディナーでは20%程度、超高級レストランでは25%程度の料金をお会計の時に支払います。
クーポンや割引券を使う場合は、割引前の合計金額からチップの金額を計算します。
チップは心づけの意味がありますので、とっても満足した場合は多めに支払い、満足できなかった場合でも最低でも10%は置くようにします。
お会計の際、日本では伝票をレジに持って行って清算しますが、アメリカのレストランではテーブルで清算するのが一般的です。
現金で支払う場合
チップまで含めて支払う場合は現金が見えるように伝票に挟んで、そのまま出て行っても大丈夫です。
お釣りが欲しい場合は、伝票と現金を一緒にお店の人に渡し、お釣りを持ってきてもらった際にチップを支払います。
クレジットカードで支払い場合
カードを見えるように伝票に挟んで渡します。
しばらくすると清算書を持って来てくれますので、自分が支払う金額をチップの欄に記載すると、利用料金にチップの料金を足したもので会計することができます。
その際にチップを空欄にしてしまうと、お店の人が勝手に書き込んで請求が来てしまうことがあります。悪質なところだとかなりの金額を支払わされることもありますので、記入を忘れないようにしてくださいね。
ホテル
荷物を部屋まで運んでくれた人に対して、荷物1つにつき1~2ドル。荷物を運んで部屋の説明が終わったら、「Thank you」と言いながら、チップを渡してください。
ハウスキーパーには1人につき1日1ドル程度を目安に支払いますが、部屋を汚してしまった場合は多めに支払います。場所はベットの上や近くなど、見やすいところに置きます。
また、ハウスキーパーはベットの近くで見えるところに置いてある現金は持って行ってしまうので、外出する際にはチップ以外の現金は出しっぱなしにしないように気をつけてください。
ルームサービスで何かを持ってきてもらった場合などは、サービス料金としてチップが含まれている場合は別途支払う必要ありませんが、含まれていない場合は利用料金の15%ほどを支払います。
無料の氷やドライヤーを持ってきてもらった場合でも、1~2ドル程度支払います。
帰る際に車をホテルの前に出してもらった場合は、中級ホテルまでなら3ドル、高級ホテルなだ5ドルを目安に支払います。
海外のホテルにはコンシェルジュを置いているところもありますが、何かを聞いたりタクシーを呼んでもらう場合はチップは不要ですが、落とし物などをして探してもらったり、特別にお願いごとを聞いてもらう場合にはチップを渡してください。
エステや美容院
利用料金の15%~20%程度をお会計の際に支払います。シャンプーをしてくれただけの人にも2ドル程度渡します。
チップを渡す時のルール
チップはコインではなくお札で渡すのが望ましいとされています。
コインで支払うとサービスが悪かったという意味にも捉えられることもあります。チップを支払う場面は多いので、1ドル札はある程度前もって準備しておいたほうが良いですね。
チップは心づけだから気分を害した場合は支払いたくない!と思う人もいるかもしれませんが、いくらサービスや味が悪かったとしても、チップが必要とされている場所では必ず置くようにしてください。
一般的なチップの金額より少なく支払ったり、全く支払わないのはマナー違反です。
何か不満があった場合は、お会計で無言の意思を伝えるのではなく、責任者やマネージャーを呼んで言うようにしてくださいね。
チップを支払わなくて良い場所もある!
日本から団体ツアーで旅行に出かけた場合は、あらかじめ利用料金の中にチップが含まれている場合があります。
これはドアマンだけでなくハウスキーパーの料金も含んでいることもありますので、あらかじめ旅行会社に確認しておくと戸惑いませんね。
観光客が多い場所ではチップを忘れないようにあらかじめ金額に入れてあるところがあります。その場合は「GRATUITY INCLUDED(サービス料金込み)」という表示がありますので、チップを支払う必要ありません。
海外ウエディングをする際などは、プランナーさんや運転手さんなどにチップが必要ですが、牧師さんに渡すのは失礼にあたりますので覚えておいたほうが良いですね。
アメリカでのチップは接客への感謝を表す
日本はおもてなし文化で、世界でもトップレベルの接客の丁寧さを持ち合わせている国です。そのため、私たちは小さな頃から丁寧な接客に慣れてしまい、その接客が当たり前になってしまいました。
しかし、海外では丁寧な接客はチップとして評価されます。現に私の知り合いも、丁寧な料理の説明や気遣いで1組のお客さんから100ドルのチップをもらったという経験もあります。
もちろん、ここまで支払えとは言いませんが、日本で当たり前になってしまっている文化は海外では評価されるべきところだということを忘れずにいると良いでしょう。
アメリカではチップがマナー。必ず支払いましょう
いかがでしたでしょうか?いくら事前に調べていっても、いざ行ってみるとチップが必要かそうでないか分から無いこともあると思います。
その時は思い切って「Is the tip included?(チップは含まれていますか?)」と聞いてみてくださいね。
チップはその国で働く人々の大切な収入源になっていますので、聞くことは恥ずかしいことではありません。お互い気持ちの良い時間を過ごせるよう、しっかりと事前準備して出かけたいですね。


