大航海時代を思い返す「ポルトガル」の世界遺産(全15件 写真33枚)
ヨーロッパ最西端に位置するポルトガルは、大航海時代にたくさんの冒険者が旅立った場所です。首都リスボンは長い間国際色豊かな都市として繁栄し、第二の都市ポルトは世界遺産に選ばれています。
今回は、ポルトガルにある世界遺産15ヶ所をご紹介します。実はポルトガルは近隣諸国に比べて、物価が安いというメリットもあります。ぜひ、気になった世界遺産を巡って、じっくりとご旅行ください。
ポルト歴史地区


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1000年の歴史を持つポルトガル第二の都市ポルトには、ロマネスク様式の聖歌隊席のある大聖堂やマヌエル様式のサンタ・クララ聖堂など、歴史的な観光スポットがたくさんあります。
ポルトのワイン「ポートワイン」は世界的にも有名であり、ポルトを代表するトリッパと共によく食されます。1996年に世界遺産に登録されました。
マデイラ諸島のラウリシルヴァ




ヨーロッパの人々に「大西洋の真珠」と呼ばれるマデイラ島には、世界最大の照葉樹林が広がっています。400万年前には広範囲に広がっていた照葉樹林も、今では限られたごくわずかの地域にしかなく、大変貴重な自然景観の一つです。
この照葉樹林の特徴は保水力。島に住む人々にとって、水を生み保つこの森は生活に外せない環境となっています。
アルコバッサの修道院


果樹園とワインが有名なアルコバッサにはシトー会によって建てられたサンタ・マリア・デ・アルコバッサ修道院があります。
町のシンボルでもあるこの修道院は、初代ポルトガル王アフォンソ1世により建造された初期ゴシックの巨大な建物です。正面ファサードのみが18世紀に改築されたバロック様式になっています。1989年に世界文化遺産に登録されました。
バターリャの修道院


ポルトガルの王位を巡って起こったアルジュバロータの戦いに勝ったことを記念してジョアン1世によって建てられた修道院をきっかけにバターリャの都市は誕生しました。
そのため、この名前は「戦い」を意味しています。マヌエル様式とゴシック様式、両方の要素を持つこの修道院は1983年に世界文化遺産に登録されました。
リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔


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ポルトガルから始まった大航海時代。バスコ・ダ・ガマによるインド航路開拓とエンリケ航海王子の偉業を称えて造られたジェロニモス修道院は、マヌエル様式の最高傑作と言われています。
テージョ川の船の出入りを監視するために築かれた要塞ベレンの塔と共に、時代を象徴する建物です。1983年に世界文化遺産に登録されました。
アゾレス諸島のアングラ・ド・エロイズモの町の中心地区




ポルトガル西の大西洋に浮かぶ火山島群アゾレス諸島。アングラ・ド・エロイズモはテルセイラ島の都市で、大航海時代に繁栄しました。
聖ヨハネ要塞をはじめ、聖フランシスコ修道院や聖サルバドル大聖堂は同時期に建設されました。1980年の地震で一度は破壊されたものの、現在はほぼ復旧しています。1983年に世界文化遺産に登録されました。
エヴォラ歴史地区


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博物館都市との異名も持つ古都エヴォラには、ローマ帝国やイスラム勢力に支配されていた頃に建築された建物が並び、それぞれの時代からの遺産が今に残されています。
天正遣欧少年使節が立ち寄ったといわれるエボラの大聖堂にはイベリアパイプオルガンが設置されており、イベリア半島で最も古いオルガンの一つとして有名です。
アルト・ドウロ・ワイン生産地域


暑い夏と、寒く雨量の少ない冬といった独特の気候を持つドウロ渓谷には、この自然環境を上手く利用してブドウ栽培が行われています。
渓谷に広がる美しい段々畑の景観とそれを支える数万キロに及ぶ石壁、そしてここから産出される伝統的なドウロ・ワインは世界的にも大変有名です。2000年に世界文化遺産に登録されました。
シントラの文化的景観


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首都リスボンの西にあるシントラは、代々ポルトガルの王家の避暑地となってきました。16世紀にマヌエル1世により改築された豪華絢爛な王宮と、フェルナンド2世によって建てられたおとぎ話の宮殿をイメージして作られたペナ宮殿など、様々な時代から残る文化財が集中していることから観光地として有名になりました。1995年より世界遺産に登録されています。
ギマランイス歴史地区


ポルトガル王国発祥の地であるギマランイス。10世紀に建てられたギマランイス城をはじめ、ブラガンサ公爵館、ノッサ・セニョーラ・ダ・オリベイラ教会、アルベルト・サンパイオ美術館などの見所がたくさんあります。
サンタマリア通りを中心に14世紀から15世紀にかけての街並みが残されており、2001年に世界文化遺産に登録されました。
トマールのキリスト教修道院


12世紀末、十字軍のテンプル騎士団によって建てられたキリスト教修道院。度々の増改築の後、現在の姿は400年後に完成しました。
建設当初はテンプル騎士団の本拠地となっていましたが、14世紀の解散命令以降、キリスト騎士団として大航海時代のポルトガルの支えとなっていきました。1983年より世界遺産に登録されています。
コア渓谷の先史時代のロック-アート遺跡群


ドウロ川上流域に広がる遺跡郡には、およそ2万年前に描かれたとされる旧石器時代の岩壁画が残っています。17キロに渡るコア渓谷沿いには馬や牛などの動物が描かれており、当時の暮らしや社会を知る貴重な手がかりの一つとなっています。
旧石器時代の野外遺跡としては最大級のものとされ、1998年に世界遺産に登録されましたが、2010年にスペインのシエガ・ベルデが拡大登録されました。
コインブラ大学 – アルタとソフィア


ポルトガルで最も古い歴史のあるコインブラ大学は、元々は王宮として使われていた立派な外観をもち、内部の図書館には16世紀から18世紀にかけての貴重な書物が保存されています。町は大学を中心に成り立っており、独特の制服の黒いマントを身に着けた学生達が見られます。アルタ地区とソフィア地区には歴史的建造物も並び、2013年に世界遺産に登録されました。
ピーコ島のブドウ園文化の景観




大西洋に浮かぶアゾレス諸島の中で二番目に大きなピーコ島には、聳え立つピーコ火山を中心にブドウ園の跡が広がっています。
これらは15世紀にポルトガル人によって作られたもので、火山による肥沃な土地でかつてはたくさんのブドウが収穫されていました。現在でも「ヴェルデーリョ」と呼ばれるワインを生産するため、わずかですがブドウ栽培は続けられています。
国境防衛都市エルバスとその要塞群




1640年にスペインからの独立を果たした後、19世紀にかけて広く要塞化した都市です。イエズス会神父のコスマンダーによって設計された星型の堅牢な2つの要塞は当時の最先端の要塞建築技術で建てられました。
エルバスにあるイベリア半島最長のアモレイラ水道橋は現在も使用されています。町と要塞群は2012年に世界文化遺産に登録されました。
まとめ
いかがだったでしょうか。日本からポルトガルまでは直行便がないため、ヨーロッパの主要都市で一度乗り換えることになります。ヨーロッパの中でも穴場なポルトガルを楽しんでいたければ幸いです。