3年ぶりに開催!世界最大ビールの祭典、ドイツ・オクトーバーフェストの楽しみ方を解説
こんにちは、トラベルフォトライターKANAです。
コロナの影響も落ち着きつつあり、さまざまなイベントが再開されている今夏、3年ぶりにドイツのオクトーバーフェストの開催が決定しました。
そこで今回は、本場ミュンヘンで開催されるオクトーバーフェストの様子や、事前に知っておくと便利な情報をご紹介します。ぜひ、イベントの雰囲気を写真で楽しんでみてください。
帰ってきた!世界最大級のビール祭典
ドイツ、ミュンヘンで毎年開催されるビールの祭典「オクトーバーフェスト」。2019年の開催以降、コロナによる影響で開催が見送られてきましたが、2022年は3年ぶりの開催が決定しました。
2022年の開催期間は9月17日(土)〜10月3日(月)の17日間。今回で187回目の開催となるオクトーバーフェストは、例年、全国から約600万人もの参加者が集う、ビール好きにはたまらない世界最大規模のお祭りです。
期間中は、およそ700万リットルにもおよぶビールが消費されると言われています。
顔より大きな1リットルジョッキで、伝統あるミュンヘンの醸造所で造られたビールを心ゆくまで堪能できます。
今年は3年ぶりの開催ということもあり、例年に増して盛り上がること間違いなし!
今年2022年はコロナのための条件や制限を一切設けずに開催されるということもあって、”コロナがなかった頃の世界”に戻れる貴重な場となるでしょう。
・名称:Theresienwiese
・地図: ・アクセス:Poccistraße駅から徒歩約10分
・所要時間:1時間〜
・オススメの時期:9月〜10月
・公式サイトURL:https://www.oktoberfest.de/en
これぞ本場のオクトーバーフェスト
オクトーバーフェストは世界各地で開催されていますが、ドイツ・ミュンヘンで開催されるオクトーバーフェストは規模の大きさが桁違い。東京ドーム9個分の敷地を誇る会場には、キラキラと輝く移動遊園地をはじめ、多くの屋台で賑わいます。
ドイツ名物のプレッツェルやソーセージ、ビールのおつまみにぴったりなポテトやナッツに加え、小さい子どもでも楽しめるチョコレートやキャンディー、マカロンなどのスイーツも数多く販売されています。
食べ物以外にも人形やTシャツ、雑貨などのお土産も販売されており、ビールが飲めなくても観光目的で訪れやすいのが特徴。お昼には遊園地感覚で遊びに来る家族連れの姿も多く見られます。
オクトーバーフェストのメインであるドイツビールは、ビアテントと呼ばれるテント内で楽しめます。
会場内には17のビアテントがあり、ライブミュージックとともに飲んで歌って大盛り上がり♪大規模なビアテントにはなんと6,000人が収容可能です。
会場やビアテントに入るのは無料ですが、ビアテントは人気のため常に満員。特に週末はビアテントに入るだけでも一苦労するでしょう。
グループでテント内のテーブルを確保する際は、各マーケットの予約センターでオンラインまたは電話で事前予約をしておくのがおすすめです。
運が良ければ予約なしでも席を確保できますが、夕方や週末には予約でテーブルが埋まってしまう場合が多いので要注意。とくに、金曜日や週末、開幕後の週末はテントに入りきらない人も大勢いるほどの大盛況!
少しでも落ち着いてビールを楽しみたい人は平日のお昼に訪れるのがいいでしょう。アトラクションもぜひ楽しんでみてくださいね。
参加前に知っておきたいこと
それでは、本場のオクトーバーフェストを100%楽しむために、事前に知っておくと便利な情報をいくつかご紹介します。
価格高騰!早めの予約を
オクトーバーフェストの開催時期になると毎年、世界各国からビール好きの参加者が殺到するため、フライトチケットのみならず近辺の宿泊施設の価格も高騰します。
開催はまだ先だから……と予約を後回しにしておくと予想外の出費になることも。フライトやホテルはできるだけ早めに予約をするのがおすすめです。
どのビアテントで楽しむか事前に決めておこう
先ほど説明したように、会場内にはいくつかのビアテントがあるため、事前にどのテントで楽しみたいのかを決めておくとスムーズ。
ビールの価格は、ミュンヘン市当局ではなくテント経営者たちが決定するため、どのテントに入るかによって多少の差額が発生します。
オクトーバーフェスト2022の公式ビール価格はこちらのページで確認が可能。気になるテントがあれば、会場に向かう前に予約しておきましょう。
手荷物はコンパクトに
会場内には、20cm x 15cm x 10cm(約8インチ x 6インチ x 4インチ)以下の大きさで、容量3リットルまでのバッグの持ち込みが可能です。
上記のサイズを超えるバッグやリュックは、入場時に有料で預ける必要があるので要注意。
お酒が入ると注意力が下がることもあるため、盗難や紛失を防ぐためにも手持ちの荷物はなるべく少なくして会場に向かいましょう。
伝統衣装に身をまとってより本格的に
オクトーバーフェストでは、老若男女を問わず「ディルンドル」や「レーダーホーゼン」と呼ばれるドイツの伝統衣装を身にまとった来場者の姿が目を引きます。
この伝統的な衣装は、19世紀に農民や労働者の服として着用されたのが始まり。白いフリルのブラウスにエプロンドレスなど、普段は着ることのない民族衣装に身を包むだけで、より本格的にお祭り気分を味わうことができます。
また、ディルンドルはエプロンのリボンを付ける位置で、独身、未亡人、交際中などが分かるようになっているのも面白いポイント。
ミュンヘン中心部でもディルンドルを販売しているお店が多いので、現地で調達してから着替えて会場に向かうのもいいかもしれませんね。
開会式と閉会式も見逃せない!
オクトーバーフェストでは、ユニークな開会式と閉会式があるのも特徴のひとつ。今年の開会式はショッテンハーメルのテントにて行われます。
ミュンヘン市長が最初の樽を叩いて、ドイツ語で 「タップされたぞ」を意味する「オ・ザップフト・イズ!」と叫ぶと、イベントの幕開け。
祭りの最後の夜、有名なハッカー・プショーのテントで行われるオクトーバーフェスト閉会式は、キャンドルの灯りの中で行われます。
照明が落とされて線香花火に火がつき、みんなが一斉に歌い出す、幻想的なイベントです。
アクセス方法
オクトーバーフェストは毎年、ミュンヘン最大の見本市会場であるテレージエンヴィーゼ(Theresienwiese)で開催されます。
この見本市会場はミュンヘンの中心からやや南西に位置しており、グーグルマップなどの地図アプリで検索する際は「Theresienwiese」または「Bavariaring」と入力して検索しましょう。
会場に近い地下鉄駅は「Theresienwiese」、「Goetheplatz」、「Schwanthalerhöhe」、「Poccistraße」といくつかありますが、最寄り駅は「Goetheplatz」です。
ドイツの鉄道駅は日本と異なり改札がない駅も多いため、切符を買わずにそのまま電車に乗ってしまう方もいるかもしれませんが、これはもちろんNG行為。
車掌が抜き打ちチェックで検札をしており、もしも切符を持たずに乗車していると、60ユーロ(約8600円)の罰金が課せられます。
改札がないからといって、切符を未購入のまま乗車することのないように注意しましょう。
出口には写真のようにチケットを読み込む機械が設置されているので、こちらに有効なチケットを差し込みます。
市内の観光も予定している場合は回数券や一日乗車券の購入がお得!
日本語切り替えもできるので、ドイツ語がわからなくても迷わずチケットを買うことができますよ。
世界最大のビールの祭典を楽しもう
世界最大規模のビールの祭典、オクトーバーフェスト。コロナでなかなか大きなイベントに参加できない日々が続いていたかと思いますが、今年は「コロナがなかった頃の世界」を久しぶりに楽しめるかもしれません。
本場ミュンヘンに行って楽しみたい方は、事前の下調べをしっかりして、お祭りを思いっきり楽しんでみてくださいね。