長い冬こそ楽しみたい!無料で楽しめる贅沢なロンドンのミュージアム巡り
みなさんこんにちは、元在英ライター・KANAです。
どんよりとした曇り空が続くロンドンの冬は、何をして過ごしたらいいかわからない!という方も多いのではないでしょうか。実はそんなロンドンには、無料で楽しめる博物館や美術館が多くあり、外で遊ぶ機会の少ない冬こそ芸術鑑賞を楽しむ絶好のチャンスなのです。
今回は、なかでもおすすめしたい、無料で楽しめるミュージアム(文化施設)をまとめてみました。長い冬を楽しむアイデアのひとつとして取り入れたり、今年は海外にいけない方も、これが無料なのか!と驚くほど豪華で贅沢なミュージアムの様子を覗いてみてくださいね。
これが無料!?ロンドンの冬は芸術鑑賞で決まり

ロンドンは冬になると、どんよりとした曇り空が続き、日照時間も短く、何もやることがなくてつまらない、というイメージをお持ちの方も多いかと思います。

しかし冒頭でもお話ししたように、ロンドンは「芸術の都」と称されるほど、数多くの美術館や博物館が存在する芸術大国。その多くが無料で楽しめます。

外で遊ぶ機会が少ない冬は、まさに芸術に触れる絶好のチャンス。芸術鑑賞が好きな方にとっては最高のシーズンといえます。無料ということもあり、初心者の方も気軽に行けるのもうれしいですよね。

今回は数あるミュージアムの中から、特におすすめしたい無料のミュージアムをまとめてみました。
大英博物館(The British Museum)

まずはロンドンで最も有名な博物館、「大英博物館」。世界中から観光客が足を運ぶ大人気観光スポットです。

世界で初めての国立公立博物館として、人類の歴史や芸術、文化など、とにかく幅広いジャンルの収蔵品が、800万点以上も展示されています。
一日かけてもまわり切れないでのはと思うほど、見どころに溢れた博物館です。

しかし一方で、国内外から多くの批判を受けている博物館としても知られています。その理由は「盗作品」の多さ。収蔵品の多くが個人の収集家の寄贈によるものですが、実は旧植民地から盗み取ってきた物も多く、イギリス人からは「泥棒博物館」や「強盗博物館」という呼び名まで付けられているんだとか。

現在、そんな「盗作品」を含む多くの展示品たちは、ジャンルごとに大小100近くの部屋に分けて展示されています。
とても広いので地図を見ながら進むのがおすすめです。

歴史の教科書で学んだであろう、「ロゼッタ・ストーン」や「サットン・フーの財宝」、「ウルの王家のゲーム」など、歴史的に価値の高い歴史的遺産が多く揃います。すべて無料で観れるだなんて、本当に信じられないほど贅沢な空間です。

収蔵品だけでなく、大英博物館の建築も見どころのひとつ。「グレート・コート」と呼ばれるガラス天井は、ヨーロッパ最大の屋根付き広場として訪れる人々を魅了します。
・名称:The British Museum
・住所:Great Russell St, London WC1B 3DG
・地図: ・アクセス:Tottenham Court(トッテナムコート)駅、もしくはHolborne(ホルボーン)駅より徒歩約10分
・営業時間:10時~17時
・電話番号:+442073238299
・料金:無料
・所要時間:1時間〜
・オススメの時期:年中
・公式サイトURL:https://www.britishmuseum.org
ナショナルギャラリー(The National Gallery)

「ナショナルギャラリー」は、ロンドンを代表する美術館。

ゴッホのひまわりをはじめ、モネやフェルメール、レンブラント、ルノワールなど数多くの著名人の作品が並ぶ、いわずと知れた人気の美術館です。

そんなナショナルギャラリーでは、”額縁”に注目を。こだわり抜かれた額縁は、絵画と一体となって重厚な雰囲気を醸し出す、まさになくてはならない作品の一部。
公式サイトでも、額縁は見るべきもののひとつと紹介されているほどです。

ナショナルギャラリーの目の前には、ロンドンの有名観光スポット「トラファルガー広場」があり、こちらも多くの観光客で賑わいます。

直接訪れることができない人のために、バーチャルツアーも開催されています。気になる方はぜひ公式サイトを確認してみてください。
・名称:The National Gallery
・住所:Trafalgar Square, London WC2N 5DN
・地図: ・アクセス:Charing Cross(チャリング・クロス)駅より徒歩2分
・営業時間:10時~18時
・電話番号:+442077472885
・料金:無料
・所要時間:1時間〜
・オススメの時期:
・公式サイトURL:https://www.nationalgallery.org.uk
ウォレス・コレクション(The Wallace Collection)

貴族の邸宅だった建物が美術館として使われている「ウォレス・コレクション」。

お屋敷のなかを探検している気分で、美しい絵画や甲冑、陶器などのコレクションを鑑賞できます。

広々とした各部屋には、所狭しと貴重なコレクションが展示されています。エレガントに空間にうっとりと時間を忘れて過ごしたくなること間違いなし。

クリスマスシーズンには華やかなクリスマスツリーの装飾が施され、貴族のお屋敷に遊びにきたかのような気分を味わうことができます。

美術館に併設されているレストランカフェでのアフタヌーンティーは、美術館とあわせて訪れてほしいおすすめのスポットです。かつて中庭だった場所が、現在は天井の高いガラス張りのスカフェレストランとして生まれ変わり、食事やアフタヌーンティーを楽しめます。
芸術作品に囲まれながらアフタヌーンティを楽しむ、なんとも贅沢なひととき。まさにイギリスならではの休日を過ごし方ですよね。
・名称:The Wallace Collection
・住所:Hertford House, Manchester Square, London W1U 3BN
・地図: ・アクセス:Bond Street(ボンドストリート)より約10分
・営業時間:10時~17時
・電話番号:+442075639500
・料金:無料
・所要時間:1時間〜
・オススメの時期:年中
・公式サイトURL:https://www.wallacecollection.org
ビクトリアアンドアルバートミュージアム(Victoria and Albert Museum)

フッションに興味がある方におすすめなのがここ、「ビクトリアアルバートミュージアム」。V&Aミュージアムと呼ばれ親しまれているこの博物館は、その名の通り、ヴィクトリア女王と夫のアルバート公によって基礎が築かれました。

芸術とデザインを専門とした博物館で、彫刻、絵画、陶磁器・写真やアンティーク品など、さまざまな展示品があります。そんななかでも、衣装やガラス工芸、宝石の展示が充実しているのが特徴です。

展示はジャンルによって分かれており、ファッションコーナーでは時代ごとに当時のドレスや小物の展示を楽しめます。

お洒落でかわいいドレスやネグリジェ、装飾品の展示品によって、当時の様子や暮らしを想像したり、時代の変化を学んだりすることができます。

V&Aミュージアムで特に人気なのは、ジュエリーコーナー。何時間でもうっとりと眺めていたくなるような装飾品たちがずらりと展示されています。

「マンチェスター・ティアラ」と呼ばれるこのティアラは、マンチェスター公爵夫人、コンスエロがカルティエにオーダーした特別なティアラ。なんと1000個以上の「ブリリアントカット ダイヤモンド」と400個以上の「ローズカット ダイヤモンド」が贅沢にあしらわれています。

ジュエリーボックスや、ヨーロッパならではの繊細なデザインが美しい装飾品も必見ですよ。

シアターギャラリーと呼ばれるエリアでは、ライオンキングやウィキッドなど、有名なミュージカル作品の衣装が展示されています。

細部までこだわり抜かれた衣装を間近で見ることができ、ミュージカルやオペラ、演劇などが好きな方には夢のような空間です。

写真などの種類も豊富で、ファッショナブルなアートに触れたい方にももってこい。すべて無料で鑑賞できるのが驚きですよね。
・名称:Victoria and Albert Museum
・住所:Cromwell Rd, London SW7 2RL
・地図: ・アクセス:South Kensington(サウスケンジントン)駅より徒歩5分
・営業時間:10時~17時45分
・定休日:月曜日、火曜日
・電話番号:+442079422000
・料金:無料(一部有料)
・所要時間:1時間〜
・オススメの時期:年中
・公式サイトURL:https://www.vam.ac.uk
自然史博物館(Natural History Museum)

家族で楽しめる博物館といえば、「自然史博物館」。世界でもトップクラスの質と量を誇る自然史系博物館として、国内外から多くの人々が足を運ぶ、ロンドンでも有名な博物館です。

その魅力はなんといっても、7000万点以上にも及ぶ生命科学、地球科学のコレクション。その数もさることながら、今にも動きだしそうな迫力にドキドキします。

館内は大きく4つのエリアに分かれており、火山や地震などの地球科学をはじめ、昆虫、鳥、恐竜、哺乳類の標本や、研究センターまで併設されています。

なかでも人気なのが恐竜エリア。大迫力の恐竜たちに囲まれ、子どもから大人まで楽しめると大人気。
2022年には、自然史博物館の目玉として親しまれていたディプロドクスの仮設展示も始まります。4年ほどイギリス国内を転々と巡っていたディプロドクスが自然史博物館に帰ってくるので、盛り上がること間違いなし。

入口を入ってすぐにお出迎えしてくれる中央ホールには、絶滅危惧種であるブルーウェール(シロナガスクジラ)の骨格標本が展示されています。地球上最大の動物といわれており、展示されている骨格標本ですらなんと10トンもの重さ。どうやって吊るしているのか、気になってしまいますよね。
階段を登って上から撮影すると、館内の様子と合わせて大迫力の写真を撮れます。

重厚感のある外装も必見です。まるでお城のようなたたずまいに、威厳を感じます。

冬には目の前にアイスリンクが併設され、クリスマスムード漂う大人な雰囲気が漂うので、デートスポットにもぴったり。冬だからこその楽しみ方がぎゅっと詰まったスポットです。
・名称:Natural History Museum
・住所:Cromwell Rd, South Kensington, London SW7 5BD
・地図: ・アクセス:South Kensington(サウスケンジントン)駅より徒歩5分
・営業時間:10時~17時50分
・電話番号:+442079425000
・料金:無料
・所要時間:1時間〜
・オススメの時期:年中
・公式サイトURL:https://www.nhm.ac.uk
帝国戦争博物館(Imperial War Museum)

第一次世界大戦の記録が残されている歴史博物館、「帝国戦争博物館」。その名の通り、戦争についての資料や遺品、貴重な記録品が数多く保管されている博物館です。

こうした歴史を知るための博物館は日本にも多く存在しますが、帝国戦争博物館では、言葉を失ってしまうようなショッキングな収蔵品も多いのが特徴です。

日本ではあまり学ぶ機会の少ないナチスドイツに関する展示品のなかには、ユダヤ人捕虜の私物を始め、当時を体験した人のビデオメッセージ、大量虐殺された方たちの遺体や遺留品の写真、収容所から大切な人へ送った最後の直筆の手紙などが展示されています。
こうした展示のある多くのエリアでは撮影が禁止されているため、残念ながら皆さんにお見せすることができませんが、実際に起きた暗い歴史について学ぶ、貴重な機会になる場所です。

課外学習で訪れる学生の姿も多く、こうして歴史が伝えられていくのだなと感じることができました。
・名称:Imperial War Museum
・住所:Lambeth Rd, London SE1 6HZ
・地図: ・アクセス: Elephant & Castle(エレファント アンド カッスル)駅より徒歩約10分
・営業時間:10時〜18時
・定休日:月曜日、火曜日
・電話番号:+442074165000
・料金:無料
・所要時間:1時間〜
・オススメの時期:年中
・公式サイトURL:https://www.iwm.org.uk
街中で楽しむバンクシー作品

ミュージアムとは少し変わりますが、街中に溢れるストリートアートやグラフィティアートにも注目してみましょう。ロンドンではストリートアートの文化が盛んで、街を歩くとたくさんの作品に出会うことができます。

なかでも、イギリスを代表する覆面グラフィティアーティスト、Banksy(バンクシー)の作品は必見。日本でも「バンクシーは誰、展」が行われており、その名を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

ロンドンの街には、バンクシーのグラフィックアート作品も数多く描かれています。どれも街に溶け込んでいるため探すのが一苦労ですが、見つけたときの達成感と喜びはひとしおです。

街中に作品が散りばめられていることで”宝物探し”をしている気分で楽しめるのもロンドンだからこそ。街を歩いているだけで芸術に触れることができるロンドンは、まさに芸術の都の名にふさわしい芸術大国ですよね。
ロンドンの冬はお得に楽しくミュージアムを巡ろう

どこも無料で入場できるのが信じられないほど、見応えのあるミュージアムばかり。今回はおすすめのミュージアムをかいつまんでご紹介しましたが、それぞれ語り切れないほど魅力に溢れた場所です。
長い冬を楽しむアイデアのひとつとして、芸術鑑賞に興味がない方も気軽な気持ちで足を運んでみてはいかがでしょうか?
All photos by Kana Kawahata