圧倒的な大自然とアイヌ文化が根付く暮らしに触れる、北海道・阿寒摩周サステイナブルキャンプ
こんにちは。フォトグラファーの相沢亮です!
今回写真と共にご紹介するのは、北海道・阿寒摩周国立公園を舞台にしたサステイナブルキャンプです。北海道エアポート株式会社さんとTABIPPOさんの共同で開催されました。
ひがし北海道の圧倒的な大自然や、そこで暮らす方々が長年守ってきた文化に触れて、現代を生きる私たちが「未来に残すべきもの」を見つめ直す良い旅になりました。
阿寒摩周国立公園 サステイナブルキャンプ応募について
❐限定10名
❐宿泊費、アクティビティ費など参加費の一部無料
❐2022年1月27日(木)〜1月30日(日)に北海道・阿寒摩周で開催
❐現地集合&現地解散なので、前後の旅程は自由に設定可能
❐阿寒摩周ならではの大自然を活かしたアクティビティやユニークな文化体験が可能
【1日目】阿寒に息づくアイヌ文化を知る
9月末、釧路空港着。東京から来た僕にとって到着した最初の感想は、「涼しい、秋を感じる」でした。9月の東京は、まだまだ蒸し暑く夏の空気感ですが、ひがし北海道は木々が色づいており、すっかり秋模様です。
TABIPPO運営メンバー、北海道エアポートさん、モニタープログラムの参加者が「阿寒湖まりむ館」に集合し、阿寒摩周サステイナブルキャンプがスタートしました。
自己紹介では、ほぼ初対面のせいか、ぎこちなさもありました(笑)。ただ共通しているのは、みんながそれぞれ「サステイナブル」「観光」に関してしっかりとした意見、考えを持っていること。そんなみんなの自己紹介を聞いてこの旅がより一層楽しみになりました。

それから、最初のプログラム「アイヌコタン」での講話聴講が始まりました。聴き慣れない言葉かと思いますが、コタンとはアイヌ語で「村、集落」を意味します。
阿寒湖のアイヌコタンには、アイヌによって作られた民芸品を販売するお店や、伝統料理を提供する飲食店が立ち並んでいます。
その中に位置する「オンネチセ」(大きな家の意味)は、伝統的なアイヌ文化のミュージアムであり、アイヌの伝統的な祭具や生活用品が展示されています。
先に集合写真をお見せしますが、舞台の華やかさに驚きました。ちゃっかりみんなアイヌの衣装を着ています。

ここでは、アイヌの生き方、価値観についてじっくりお話をお伺いしました。アイヌの方の生き方は、「自然との共存」を大切にしています。山や湖などの自然、動物、生活道具すべてに神(カムイ)が宿っていて、敬う対象と考えられています。
そして、人間も自然の一部であり、狩猟なども自分たちが生きていくために必要な分しか採らず、子孫や未来のために自然の中に残しておきます。

余分に採って独り占めをしたり、他者に高値で販売して利益を生み出すという考え方が存在しません。あくまで、自分たちが必要な分を自然の恵として頂くという考え方です。
初日からアイヌの方々の価値観に驚かされました。その他にも貴重なお話を沢山してくださったのですが、続きはぜひ現地で(笑)。
特別天然記念物「マリモ」が生息する阿寒湖
続いて、阿寒観光協会まちづくり推進機構の方に、国の特別天然記念物に指定されている「マリモ」についてじっくりお話をお伺いしました。
阿寒湖のお土産といえば「マリモ」というくらい、1960年代以降、その神秘的な存在から人気を集め、阿寒湖のマスコット的な存在として、多くの旅行者に親しまれてきました。
マリモが丸く育つためには、日光が当たる遠浅な地形、その場にとどまり回転できるようなちょうど良い風、そして火山、塩分を含んだ温泉などが必要と言います。そのような特別な条件は、世界的に見てもわずかしかなく、球状のまりもが群生している湖は世界でも阿寒湖だけだそう!
球状のマリモは、阿寒湖の自然条件が少しでも崩れると、存在が危うくなってしまいます。自然のバランスが少し変わるとその存在が危うくなるものを目の当たりにし、人間と自然との共存について考えさせられました。
その後、初日の宿となる「あかん遊久の里 鶴雅」へ。目の前に広がる阿寒湖を望める最高のロケーション。(ホテル入りが夜だったため暗くなってしまいましたが、景色が素晴らしかったです!)

移動の疲れか、ゆっくり温泉に入った後にぐっすり眠れました。
【2日目】自然と一体になる、オンネトー湖トレッキング
翌日は、早朝集合でオンネトー湖のトレッキングです。8時半から移動開始ですが、僕は日の出の時間から起きて阿寒湖の周りを散歩しました。これからトレッキングで沢山歩くのに、知らない土地は散歩したくなってしまいます(笑)。
そこで撮れた景色をお見せします。


そして、トレッキングの開始場所まで車で移動します。今回は「TSURUGA ADVENTURE BASE SIRI」のベテランガイドさん達に案内していただきました。
紅葉に染まった美しい道中で、ガイドさんがおすすめの阿寒富士が望める一本道を教えてくれました。

更に車を走らせた先にある、硫黄の香りがする雌阿寒温泉がスタート地点です。
ここからは、写真で道程を紹介したいと思います。



行程の中盤で、ガイドさんが「皆さん耳を澄ますと、最初の頃に比べて、動物たちの声が聞こえませんか」と。確かにさっきより自然の音に敏感になって、鳥のさえずりなどが良く聞こえます。

あれ、これって昨日のアイヌの方のお話に繋がる「人間も自然の一部」という感覚では?そんな自然との一体感を感じながら、道を進んでいくと、目的地であるオンネトー湖に着きました。反射が綺麗で鏡のようです。



TABIPPOのエース(西脇)も楽しそうです(笑)
約3時間以上歩いたのですが、その疲れを感じることもなく、全員ゴールしました!
最後にガイドさん含めて集合写真を撮りました。
みんなの笑顔が楽しさを物語っています。

午後は川湯温泉エリアへの移動し、自由時間です。
行き先をみんなで話し合った結果、屈斜路湖の和琴半島にあるオヤコツ地獄の展望台へ。

途中、無料の自然の温泉がありました。お湯が沸騰するように煙と共に溢れ出しています。
晴れた日のお昼に是非この透明なお湯を見てみたいです。
そして、2泊目と3泊目にお世話になる「お宿 欣喜湯」へ。

ここのウリはなんと言っても強酸性の温泉。硫黄山の麓にある川湯温泉ならではの泉質です。温泉に入ってみると、ヒリヒリ、ビリビリとした感覚です。
体に良いのだろうなと、直に訴えてくるタイプの温泉です(笑)。とても良い経験になりました。
【3日目】自然の恵と食のルーツを考える
この日は、「川湯エコミュージアムセンター」の見学から始まりました。摩周地域の自然、動物について詳しく知ることができます。それぞれ興味のある分野について勉強しました。

次に向かったのは、「渡辺体験牧場」。まさに北海道という感じで素晴らしい緑と青の景色が広がっていました。
晴れた日の牧場は、空気が美味しい。どこまでも続く一本道が広がっています。


そして、アイス作りと乳搾りを体験しました。
アイスがこんな風にできるなんて、正直驚きました…!かき混ぜて、かき混ぜて、徐々にアイスの形になっていきました。


これは、美味しいに決まっている…!

そして乳搾りも。

普段、乳製品を何気なく何も考えずに食べていますが、原点はここなのですよね。改めて体験するとそのありがたみを感じます。

今回お世話になった牛さん。自分をずっと見つめて(カメラ目線)くれて、心が通った瞬間でした(笑)
普段自分たちが食べているものすべて誰かが大切に育てていたり、過去から現在まで守ってきた自然の恵みであることを見つめ直すきっかけになりました。
「食のルーツを知る」このことを忘れたくないと思いました。
地域の方が未来へ繋げる、川湯温泉川
午後は、川湯温泉川の歩行体験をしました。ここでは阿寒摩周国立公園川湯地域運営協会の方々を中心に川湯温泉川の清掃活動を続けています。真夏の日差しの中でも、厳しい寒さの日も、手を止めず作業を続けたことで、汚れていた温泉川は現在の姿まで本来の美しさを取り戻しています。

温泉川は屈斜路湖に流れ出るため、これから観光客の方がボートやカヌーで遊べるように更に整備を進めていくそう。自然を守りつつ人が楽しめるアクティビティとして最適だと感じました。

今あるものを活かして未来への取り組みに挑戦する、地元の方の熱い思いに心が動かされました。
夕食後は、期間限定イベントの川湯の森ナイトミュージアムにお邪魔しました。森の樹々が光に照らされ、夜ならではの森の観察体験ができる「図鑑の森」や、川湯周辺の美味しいグルメが揃う「森のマルシェ」を楽しむことができます。


グランピングのような雰囲気のテントのもとで、弟子屈町産ぶどう100%のワイン『葡萄色の旦』と屋台グルメを満喫しました。

木々がイルミネーションで美しくライトアップされ、森は一層幻想的な雰囲気に。訪れた多くの人々がその美しさに魅了されていました。
【4日目】今ここでしか見れない絶景が広がる摩周湖
天気予報の晴れマークを見て、日の出前に摩周湖へ。霧の摩周湖で朝日が見れるチャンスだからと、4時起きで向かいました。
道中、鹿の家族に3回ほど遭遇しつつ、とうとう着きました。
4日目にして快晴。紅葉と摩周湖が朝日に照らされ、橙色の素敵な世界が広がっていました。



「来て良かった。早起きして良かった。」そんな気持ちで宿に一旦戻りました。
自然のパワーを感じる、つつじヶ原・硫黄山トレッキング
一息ついたあとは、つつじヶ原・硫黄山のトレッキングへ。「片瀬自然ガイド事務所」の片瀬さんにガイドを担当していただきました。
雨での行程変更もありましたが、最終日が快晴で良かったです。写真とともに素敵な自然をご紹介したいと思います。


そして、目的地である硫黄山が見えてきました。
まるで異世界のような風景。圧巻です。北海道の自然が生み出した迫力。とにかく圧倒されました。意外にも結構近くまで近寄ることができました。


2時間ほど歩きましたが、気持ちの良い疲れと晴れた空が心地良かったです。


最終日のランチには、摩周エリアで生産されている貴重な摩周そばを「釧路圏摩周観光文化センター」の中にある「レストラン摩周」でいただきました。

最後に全員で集まり、振り返りを。今回のツアー内容が盛り沢山で、正直言葉をまとめるのが難しかったです。
参加者一人ひとりが「観光」「自然」「文化」、そして「阿寒摩周の未来」についてサステイナブルな視点で振り返りました。
お別れの時間がやってきました。3泊4日という短いようで濃い時間を一緒に過ごしてきたことから、一種の連帯感のようなものが生まれ、寂しく感じました。ただ本当に沢山の文化、自然と触れ合ってアクティブに活動したツアーゆえにその充実感が寂しさを上回りました。
また日本のどこか、旅で会おうという旅人の別れをみんな残し、帰路に向かいました。
観光と共にその土地の文化・自然を守っていくために、今すべきこととは

本当に盛り沢山のツアーで、いくら書いても物足りないくらいの時間を過ごしました。
そのような一種の充実感を得られた大きな要因として、「ただ観光地を楽しむ」ということから一歩踏み出した「サステイナブルツーリズム、観光と共にその土地の文化・自然を守っていくために今すべきことは何か」という学びの側面があったからだと思います。
そして、サステイナブルツーリズムについて一義的な正解はなく、その土地に合った、その土地に住む人々の生活を尊重した方法を提案していくことが理想型だと感じました。
そう思わせてくれた大きな理由の一つは、アイヌの方々の伝統です。アイヌの伝統文化を理解せずに外野の人々があれこれ勝手に決めるのは、やはり違います。サステイナブルツーリズムを語る上で「この土地では、この方法が良い」など多角的に考えていくことの必要性を改めて感じました。
また違う季節に阿寒摩周国立公園を訪れて、その問いに向き合いたいなと思います。
Peachを使ってお得に阿寒摩周の旅へ

北海道の大自然を感じることができる阿寒摩周エリアですが、最寄り空港となる「女満別空港」「釧路空港」には、東京からも大阪からも約2時間ほどのフライトで行くことができます。
「空飛ぶ電車」をコンセプトに、リーズナブルで快適な移動を提供する「Peach」は、成田空港と関西国際空港から「女満別空港」「釧路空港」まで就航しているので、とっても便利。今回もツアーでも多くのメンバーがPeachを利用し、阿寒摩周の旅を楽しみました。
阿寒摩周への旅を計画する際は、Peach公式サイトをぜひチェックしてみてくださいね。Peachが運営する旅の小ネタ帳「tabinoco」も参考になりますよ。
今回の旅の様子は「#阿寒摩周サステイナブルキャンプ」を付けて、tabinocoとSNSで発信しています!
阿寒摩周サステイナブルキャンプモニターツアー参加募集中!
阿寒摩周国立公園 サステイナブルキャンプ応募について
❐限定10名
❐宿泊費、アクティビティ費など参加費の一部無料
❐2022年1月27日(木)〜1月30日(日)に北海道・阿寒摩周で開催
❐現地集合&現地解散なので、前後の旅程は自由に設定可能
❐阿寒摩周ならではの大自然を活かしたアクティビティやユニークな文化体験が可能
2022年1月末にもモニターツアー第二弾を実施予定です。「冬募集応募サイト」をご用意しておりますので、ぜひご応募をお願いします。
※マスクは撮影時のみ外しています。ツアー前のPCR検査、ツアー当日の抗原検査の実施、毎日の検温・消毒を徹底しツアーを実施いたしました。
All photos by 相沢亮