こんにちは、ロンドン在住ライター・KANAです。夏のバケーションシーズンに向け、ロックダウンの規制が徐々に緩和されると発表されたイギリスでは、すでに国内、国外の旅行予約が殺到しています。

そこで、ロックダウンが解除されたらまずはイギリス国内を旅したいという方、ロンドン旅行での日帰り観光スポットをお探しの方、そしてハリーポッターファンの方におすすめの、ロンドンから気軽に日帰りで行ける「カンタベリー」についてご紹介していきます。

ロンドンから日帰りで。キリスト教の中心地、カンタベリーに行こう



カンタベリーはイギリス南東部、ケント州に位置する田舎町。イギリスで初めてキリスト教の布教が始まった地であり、イギリスのキリスト教の中心地として、世界各国から多くの巡礼者が訪れる有名な巡礼スポットです。

ロンドンからは電車で片道約1時間、車でも1時間半で到着するので、気軽にさくっとお出かけをしたいという方にぴったりな旅先です。



巡礼者が多く訪れることもあり、街には宿泊施設やパブがたくさん並び、観光客を迎え入れる準備もばっちり。



そんな街の中心には小川が流れており、中心地にいても川のせせらぎが聞こえ、とても穏やかな雰囲気を感じることができます。こじんまりとした小さな田舎町らしい風景にほっと心が落ちつくと同時に、まるでこの町だけ時間がのんびりと流れるているような感覚に、心癒やされること間違いなしです。



また、ドーバー海峡やウィスタブルなど海辺の街へのアクセスもよく、これから夏に向けてお出かけするのに特におすすめ。イギリスでは2021年の夏にロックダウンの規制が解除される予定との発表もあった中で、まずはイギリス国内を旅したいという方にぜひ足を運んでほしい旅先です。

世界遺産カンタベリー大聖堂

カンタベリーと言えばここ、カンタベリー大聖堂。町の5分の1を占めると言われている広大な敷地を誇る、まさにカンタベリーを代表する観光スポットです。



イングランド国教会の総本山であり、1988年には世界文化遺産登録されました。英国屈指の巡礼地として国内外からカンタベリー大聖堂を目当てに訪れる観光客も多く、1400年以上にも及ぶ歴史を感じることのできる、見どころたっぷりな大聖堂です。

がっかりしないために、事前に知っておきたい保全工事情報



大聖堂に到着してからがっかり……。なんてことがないように、まず皆さんに知っておいてもらいたいのが、カンタベリー大聖堂の工事の様子。



現在、カンタベリー大聖堂は長期保全工事期間の真っただ中です。公式サイトでは、保全作業に終わりはないと公表されており、終了の目途は立っていません。

ヨーロッパをよく旅行する人はご存じかと思いますが、歴史深い建築物の多いヨーロッパでは、補強工事や保全工事をしている観光地が多くみられます。



スペイン・バルセロナを代表するサグラダファミリアを始め、ロンドンのランドマークと言えるビックベンやウェストミンスター寺院も長期工事の真っただ中。足場が組まれているため、カンタベリー大聖堂同様にその姿を見ることができなくなっています。



カンタベリー大聖堂は、25人の石工、8人のステンドグラス修復家、その他多くの専門修復家を含む約300人のスタッフがおり、美しい大聖堂の姿を保つために、なんと1日あたりに約18,000ポンド(約270万円)もの費用がかかっています。

1400年以上もの間、この美しい姿を保ち続けられたのも、こうした保全作業を毎日行い、大切に管理されているからなんですね。



外観の完成を見ることはまだ当面できそうにありませんが、大聖堂内部の見学する上で支障はないのでご安心ください。

入口がわかりづらいので要注意



現在、カンタベリー大聖堂に入るには、併設されたお土産ショップを通り抜ける必要があります。まずお土産ショップに入りチケットを購入し、そのままお土産ショップを通り抜けると大聖堂にたどり着きます。



大聖堂の門を探してしまうと、入口が見つからずに何度も目の前を往復することになるかもしれないので注意が必要です。(筆者は入口がわからず、グーグルマップを見ながら、「ここにあるはずなのに……」と、お店の入口の前を何度も往復してしまいました)

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見どころたっぷり!大聖堂内部を散策



カンタベリー大聖堂のチケットは大人12ポンド(約1800円)と、一般的な大聖堂のチケット価格と比べて少し高めの印象。しかし、実際に内部を見学すると、チケット代を出してでも見学してよかった!と思えるほど魅力で溢れています。



いくつか見逃せないポイントがありますが、メインとされているのが身廓です。



天井の高さがより際立つ垂直に伸びる力強い柱が特徴で、それをつなぐアーチがとても美しく、入口に立った瞬間に足を止めて見入ってしまいます。



身廓は約160メートル続いており、天井の細工もとても繊細で美しく、大聖堂内の神聖な雰囲気をより引き立てています。

ノルマン人によって建てられたこの大聖堂は、フランスから輸入された淡いクリーム色のカーン石が使用されており、厳粛な雰囲気の中にも温かみを感じる、ほっとする空間に仕上がっています。



柱の途中には色鮮やかな説教壇もあり、どこを見ていいのか迷ってしまうほど見どころたっぷり。

大聖堂の東端にはトリニティチャペルと呼ばれる美しい礼拝堂があり、こちらも人気ポイントの一つとなっています。



そして何より、大聖堂内を歩いていると目を奪われるのが、ステンドグラスの数々。



イギリス国内で最も重要な中世初期のステンドグラスのコレクションと言われており、さまざまなデザインのステンドグラスがあちこちに現れます。



大聖堂のお土産ショップには、大聖堂に飾られているステンドグラスや窓に描かれているデザインについての本がいくつか販売されているので、ステンドグラスについて詳しく知りたいという方は、本を読みながら足を進めるとより楽しめるかと思います。



大聖堂内は一部のエリアを除いて撮影が可能です。撮影可能かどうかは案内板に書かれているので、撮影前に案内板を確認するように心がけましょう。



また、大聖堂内に設置されている案内モニターには、道順を始め、その場所に関する説明が書かれているので、自分がどこにいるのか、今いる場所はどんな場所なのかを確認しながら見学することができます。



現在公式サイトでは、バーチャルツアーとして、大聖堂内の写真を360度見ることができます。コロナ禍で直接訪れるのが難しいという方は、ぜひ覗いてみてください。

ハリーポッターのロケ地、回廊も見逃さずに!



中庭の写真を見て、どこか見覚えのある雰囲気と感じた方も多いのではないでしょうか。実はここ、カンタベリー大聖堂は、ハリーポッターのロケ地なのです。



回廊を見上げると、天井には細やかな紋章入りの盾と魅力的な顔や動物の彫刻がびっしりと施されており、その複雑な彫刻は一つひとつ眺めてみたくなる美しさです。

中世から現在に至るまで、この複雑で美しい彫刻が石工職人の手によって守られ続けていると思うと、とても感慨深いですよね。



そんな細やかなデザインが美しい回廊からは、手入れの施された中庭を眺めることができ、その光景はまさにハリーポッターのワンシーンのよう。



魔法学校の雰囲気を味わい、自分もハリポタの世界に入り込んだ気持ちで楽しんでみてはいかがでしょうか。

■詳細情報
・名称:Canterbury Cathedral
・住所:Cathedral House, 11 The Precincts, Canterbury CT1 2EH
・地図: ・アクセス:カンタベリーイースト駅より徒歩約10分
・電話番号:+441227762862
・料金:12ポンド(約1800円)~
・所要時間:1時間~
・オススメの時期:4月~9月
・公式サイトURL:https://www.canterbury-cathedral.org/

ウェストゲイトガーデンで一休み



せっかくカンタベリーに来たからには、大聖堂だけでなく、街散策も楽しみたいところ。こじんまりとした小さな町なので、半日もあれば街歩きを満喫することができます。

中でも筆者がおすすめするのは、カンタベリーの田舎町らしい風景をのんびりと眺めることができるウェストゲイトガーデン。



広々とした園内は、観光客だけでなく地元の人も集う憩いの場です。手入れの行き届いた芝生や花壇が多く、色とりどりの季節のお花や植物を楽しめます。



小川には、気持ちよさそうに泳ぐカモの姿も。ここが街の中心地であることを忘れてしまうほど、静かで穏やかな時間の流れを感じることができるスポットです。



街散策の休憩に、ぜひ足を運んでみてください。

■詳細情報
・名称:Westgate Gardens
・住所:St Peter’s St, Canterbury CT1 2BQ
・地図: ・アクセス:カンタベリーイースト駅よち徒歩約15分
・営業時間:9時~18時
・料金:無料
・所要時間:30分~
・オススメの時期:4月~9月
・公式サイトURL:https://explorekent.org/activities/westgate-gardens/

田舎町カンタベリーで心癒やされる休日を



3度目のロックダウンが始まり、約3カ月が経過したイギリス。まだ厳しい行動制限が敷かれていますが、夏に向けて徐々にロックダウン緩和の動きが出てきました。

国外に出かけるのはまだ心配というイギリス在住の方は、まずはイギリス国内旅行の計画を立て始めてみてはいかがでしょうか。カンタベリーの田舎町で、のんびりと心癒やされる休日を過ごせる日を楽しみに、ロックダウン生活を乗り切りましょう。

日本在住の方も、カンタベリーで過ごす休日を夢みて、もうしばらく外出自粛の日々を過ごしましょう。

 

All photos by Kana Kawahata

 

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