こんにちは。2017年1月より世界一周をスタートした「しゅん」です。旅とは人との出会い。ならば、その出会いを最大化させる旅にしたい——。そんな想いから、世界の100人に密着インタビューをしながら世界中を旅しています。

今回は世界一周連載企画の第5弾として、世界一周の中でも最大級のチャレンジ「エベレストベースキャンプ登山」についてお話します。

 

この記事に辿り着いたあなたも、エベレストに呼ばれているかも!?

突然ですが「シンクロニシティ」という言葉をご存知でしょうか?旅をしていると、街の雑踏の中で友人と再会したり、なんとなく嫌な感じがしてルートを変更したら危険を回避できたなど、「不思議な偶然」に遭遇することがあります。

これら意図してできない偶然の一致をシンクロニシティと呼びます。日本語では「虫の知らせ」などと呼ばれますが、言葉では説明しにくいこの感覚を、ぼくは旅をする上でとても大切にしています。

 
タイからミャンマーに陸路で移動しようと思っていた矢先、「エベレストベースキャンプ登山の時期っていつだっけ?」と、ふと頭をよぎりました。その日、宿に戻って携帯電話を確認すると、友人から「シーズンは5月までだから早く行った方がいいよ。」というメッセージが。

「そうか、エベレストに呼ばれているのか。」と勝手に解釈し、急遽予定を変更してエベレストベースキャンプ登山に挑戦することにしたのです。

 

人生最大級のチャレンジ、世界最高峰の山エベレストに挑戦!!

ヒマラヤ山脈にある世界最高峰の山エベレスト。地上で唯一無二の場所であるエベレストの頂をベースキャンプからこの目で見るために、ぼくはネパールへとやってきました。

今回は、同じく世界一周中「世界大作戦」のなお吉、「シンハルツアー」で手配をお願いしたガイドのアムリットさんの3人パーティでエベレストに挑戦します。

エベレストベースキャンプ登山は、スタート地点のルクラから、ゴール地点のベースキャンプまで往復で2週間ほど。

まずはネパールの首都カトマンズにあるタメル地区で、ガイドさんと相談しながらトレッキング用品・衣類・寝袋・食料などの必要な装備を購入します。

総重量13kgの装備をバックパックに詰めて、さぁ準備は整った。いよいよ世界一周の中でも最大級のチャレンジ、世界最高峰の山エベレストに挑戦する時が来ました!!

 

目を閉じると、エベレストの山頂が眩しくキラキラと輝いています

エベレストベースキャンプ登山は、世界最高峰の山エベレストにあるベースキャンプ(標高5,356m)まで、往路9日復路4日のトータル2週間かけて目指すトレッキングです。

ちなみにベースキャンプまでは、トータル10万円程度(航空券を除く)の費用で行くことが可能です。想像よりずっと安いですよね。

エベレスト街道の序盤は、樹々が生い茂る登山道を、景色を楽しみながら一歩一歩ゆっくりと登って行きます。本当にエベレスト道中の自然は素晴らしい。

道中では、世界各国の登山者、エベレストの運び屋シェルパ、ヤク(毛長牛)、馬、ロバなどとすれ違います。自然の中で生きる動物の力強さ、大自然の美しさ、ヒマラヤ山脈の壮大さに圧倒されます。

そして驚きなのが、エベレスト街道には大小様々な村があり、今でもそこに人が住んでいることです。

ガイドのアムリットさん曰く、山岳民族にとってヒマラヤ山脈は「神々の住む山」と呼ばれ、霊的な力があると信じられています。これら神々の住む山は、はるか昔から様々な物語として語り継がれ、人々の生活を律し、生きる支えとなっているそうです。

標高4,000mを越えると、道はどんどん険しさを増します。左右の足を交互に出すという慣れ親しんだ行為に全神経を集中させなければ、身体のバランスを崩しよろけてしまうほど。自分の身体を数百メール上に持ち上げるという行為が容易ではないことを実感します。

エベレストをもっと近くで見たい、ベースキャンプまで辿り着きたい。その一心で遥かなる道を前へ前へと進みます。

いよいよ標高も5,000mを越えて酸素の薄さを体感します。酸素濃度は平地の50%。

もう難しいことを考える余裕は今はありません。ひたすら息が上がらないようペースをコントロールしながら、頭の中を無にして一歩一歩足を前に出します。

もっと見る

やっと辿り着いた憧れの地「EVEREST BASE CAMP」

「EVEREST BASE CAMP」。この看板を目にした瞬間、どんなに嬉しかったことか。さぁ、憧れの地まであと少し。

「あぁ、やっと辿り着いたんだ!これがエベレストベースキャンプ。」

体は限界を超えて、言葉を失い、達成感と満足感と安堵感が入り混じった言語化できない感情が体を包み込みました。雄大なヒマラヤの景色に目を奪われ、思わず谷底に吸い込まれて落ちそうになります。

手前には山々が連なり、「こんなところに。」と驚くような場所にテントが点在しています。奥に目を向ければ、雲を突き抜けてヒマラヤの山陵が顔を出していました。

エベレストという大自然に向き合った2週間。じっくりと何か一つの物事に向き合ったのはいつぶりだろう?

過去や未来なんて考える余裕はなく、全ての日常のしがらみから解放されて自分自身の体の状態を把握しながら、無心で一歩一歩を積み重ねる行為の連続でした。

それはまるで、「今あるこの瞬間に集中しなさい。過去や未来ばかりを考えていると幸せから遠ざかる。」とエベレストが教えてくれているようでした。

目を閉じると、エベレストの山頂が今も眩しくキラキラと輝いています。

 

友人にインタビュー:振り返るとそこには絶景があった

同行した「なお吉」にエベレストベースキャンプ登山についてインタビューをしてみました。以下、全文。

エベレストベースキャンプ登山で得たものは「達成感」。この一言に尽きます。最初は漠然とした憧れから始めたこの登山ですが、日々苦しいことや大変なことを数多く乗り越えてきたからこそ、次第にベースキャンプに辿り着くことが絶対に譲れない目標になっていきました。

 
高山病や負傷に苦しめられ、足と心臓が壊れそうになりながらも、後半は意志だけを胸に足を進め、山頂に辿り着いた先には信じられない絶景がありました。

 
登山に関しては完全に素人でしたが、無事に全行程を成し遂げることが出来ました。これまでの人生を振り返っても、なかなか経験できないような達成感を得ることが出来たので、挑戦して本当に良かったと思っています。

 
これからも自分自身に責任を持ち、成長するための挑戦をしてきたいと改めて心に誓いました。

 

最後に

All photo by Shun

シンクロニシティという思わぬ偶然から挑戦することにしたエベレストベースキャンプ登山。海外で初トレッキングだったので不安もありましたが、勇気を出して一歩踏み出して本当に良かったと感じています。

もし、少しでも興味があったり、悩んでいるなら絶対に行くべきだと強くおすすめします。そこにはきっと世界一高い山ではなく、自分の足で歩いて苦労して辿り着いた「特別な山」が待っているはずです。

こうして、いろんな国を旅しながら学び考えることで、大切な人生のピースがまた一つ増えていく。そんな幸せを噛み締めながら、今日もぼくは世界を旅しています。

 

\世界100人密着インタビュー!の連載記事はこちらから!/

もっと見る