それでもココは東京都!海・山・温泉を満喫できる「八丈島」
こんにちは、絶景ハンターのまゆみです。
大都会TOKYO――それは、高層ビルが立ち並び、人・モノ・カネが行き交う場所。そんな東京に、海、山、温泉に恵まれ、ジャングルみたいな森に囲まれながら、品川ナンバー車が走っているスポットがあるのをご存じですか?
それは、東京のはるか南海上に浮かぶ、伊豆諸島と小笠原諸島の“東京の島々”。同じ“都内”でも都心とは違い、緑豊かでのんびりとした島時間が流れています。
今回は、その中から南国の島・八丈島をご紹介します。
品川ナンバー車が走る島、八丈島

東京本土から南の海上へおよそ287キロメートル。フェリーでは竹芝桟橋から片道約10時間40分、飛行機では羽田から約55分を要する、それでも“都内”の「八丈島」。
住所は「東京都八丈町」ですが、車の登録は東京南部を管轄する品川陸運支局に帰属するため、島内を走る車はなんと、品川ナンバー!
こんなに遠く離れた離島で、都会的でセレブなにおいのする品川ナンバーが走っているのはちょっと意外かもしれませんね。

八丈島の大きさは山の手線の内側とほぼ同程度のおよそ70平方キロメートル、南東に三原山、北西に八丈富士という2つの火山を有するひょうたん型の島で、黒潮暖流の影響から年平均気温は約18℃と、一年を通じて温暖な気候です。
高温多湿で雨が多いことから、亜熱帯植物や南国の花々が咲き乱れる南国ムードの島となっています。
そんな八丈島の見どころをいくつかご紹介しましょう。
八丈島のシンボル「八丈富士」

まずはなんといっても、八丈島のシンボル・八丈富士。標高は伊豆諸島最高峰の約854メートル。その名の通り、富士山のような裾野広がる美しいシルエットの円錐火山で、東にそびえる三原山(東山)に対して、通称「西山」とも呼ばれています。
高温多湿で雨の多い八丈島では山頂に笠雲がかかりやすく、スッキリ晴れ渡る八丈富士の全景を拝める機会は少ないかも。
八丈富士は7合目まで車で上がることができます。山頂付近の火口周りを一周する「お鉢めぐり」コースのトレッキングが人気です。

八丈島の春の風物詩「フリージアまつり」。毎年3月中旬から4月上旬にかけ開催され、35万株のフリージアが咲き乱れます。
雄大な八丈富士に色とりどりのフリージアが華を添え、実にフォトジェニックな景観が楽しめます。
・名称:八丈富士
・住所:東京都八丈町三根
・地図: ・アクセス:八丈富士登山口まで八丈島空港から車で約15分、底土港からは車で約20分
・八丈島観光協会公式HP:https://www.hachijo.gr.jp/specials/trekking/
まるでジャングル!八丈島の大自然
高温多湿で多雨な八丈島の自然は、さながらジャングルの様相を呈しています。
それでは、八丈島の豊かな自然の一部をご紹介します。

ここは島南西部に位置する「裏見の滝」。中之郷(なかのごう)集落を流れる三原川が水田用水路と交差するときに生まれた滝で、意外にも住宅地のすぐそばに存在します。
道路沿いにある入口から徒歩わずか7分程度の距離ですが、すぐそばに民家があるとは思えないほど、圧倒的なジャングル感が楽しめます。

右の植物は、八丈島でよく見かけるヘゴシダ。ヘゴシダの自生地は八丈島が日本の北限であり、国の天然記念物に指定されています。
筆者が訪れたときは滝の水量が少なく豪快さに欠けましたが、通常であれば、まるでジュラシックパークに迷い込んだかのような雰囲気を味わえます。
・名称:裏見の滝
・住所:東京都八丈町 八丈島八丈町中之郷1355
・地図: ・アクセス:八丈島空港から車で約20分、底土港からは車で約25分。町営バス「中田商店前」バス停下車、徒歩10分
・八丈島観光協会公式HP:https://www.hachijo.gr.jp/nakanogo/

こちらは、東の三原山の中腹にたたずむ「硫黄沼」。その名の通り、硫黄成分が多く溶け込んだ池の水は、ときにエメラルドグリーン、ときに深いブルー、ときに黄土色と、天候条件によって色が変化するといわれています。
硫黄沼からさらに山を分け入った先には、常時水が流れている滝としては八丈島で最大、落差36メートルの「唐滝」があります。ただし、2021年9月時点では、大雨による道の崩落により通行止めになっていました。訪れる際にはご注意ください。
・名称:硫黄沼
・住所:東京都八丈町末吉
・地図: ・アクセス:八丈島空港から車で約25分、底土港からは車で約30分
・八丈島観光協会公式HP:https://www.hachijo.gr.jp/specials/rivertrekking/

こちらは、三原山東部に位置する「ポットホール」。
ポットホールは「甌穴(おうけつ)群」とも呼ばれ、岩盤の凹みや割れ目に雨水が流れ込み、その渦流と小石の回転によって深く削り取られた自然のくぼみのこと。ここでは、そのくぼみが数百メートルに渡って続いています。
気の遠くなるような年月をかけて生まれた自然の造形美は町の天然記念物にも指定され、苔むす森とともに神秘的な雰囲気を漂わせています。
・名称:ポットホール
・住所:東京都八丈町末吉
・地図: ・アクセス:八丈島空港および底土港から車で約40分
・八丈島観光協会公式HP:https://www.hachijo.gr.jp/specials/pothole/

島北西部、八丈富士山麓に位置する「南原千畳岩海岸」。黒の溶岩に覆われた台地で、海沿いに長さ500メートル、幅100メートルに渡って広がっています。
ここは夕日の名所として多くの観光客が訪れる人気スポット。目の前の八丈小島をシルエットにした夕暮れは最高にロマンチックですよ。
・名称:南原千畳岩海岸
・住所:東京都八丈町大賀郷8257
・地図: ・アクセス:八丈島空港から車で約10分、底土港からは車で約15分
・八丈島観光協会公式HP:https://www.hachijo.gr.jp/okago/
海水浴やダイビングも楽しめる!

海の魅力にもあふれた八丈島。島内にはいくつもの海水浴場があります。
岩場のビーチが多い中で、島唯一にしてもっとも人気のある人工砂浜ビーチが「底土(そこど)ビーチ」。
フェリーを降りたらすぐ目の前というアクセスのよさと波の穏やかさ、透明度の高さ、そして堤防から飛び込みが楽しめることや、少し沖合いに出ればサンゴ礁があること、ウミガメの遭遇率が高いことなどが人気の理由です。
そのほか、人工タイドプール(海岸のくぼみを利用して作られた人工的な潮溜まり)として乙千代ヶ浜(おっちょがはま)、旧八重根、横間ヶ浦(よこまがうら)なども人気です。

700種類以上もの海洋生物が生息する八丈島の海。ダイビングの聖地としても知られています。
どこまでも深く澄んだマリンブルーの「八丈ブルー」もさることながら、溶岩から生まれた海底アーチなどのユニークな地形、色とりどりのサンゴ礁に小魚たち、定番のウミガメや、運が良ければ大型のマンタにも遭遇できるかも。
季節や時間帯に応じて出会える海洋生物が異なるため、年間を通じて、八丈島の海に魅了されたダイバーがたくさん集まっていますよ。
最後はやっぱり温泉!

やはり温泉も欠かせません!八丈島には7ヶ所の温泉施設がオープンしており、そのすべてが島南部の3つの集落(樫立・中之郷・末吉)に点在しています。
絶景露天風呂が楽しめる「末吉温泉 みはらしの湯」、総檜造りの大浴槽が楽しめる「樫立向里(かしだてむかいざと)温泉 ふれあいの湯」、黒潮の海を一望できる「中之郷温泉 やすらぎの湯」などなど。
裏見ヶ滝の入口向かいには、無料で入れる男女混浴温泉施設「裏見ヶ滝温泉」があります。要水着着用で体や頭を洗ったりはできませんが、ジャングルの中でくつろぐような野趣あふれる温泉が楽しめますよ。
・名称:裏見ヶ滝温泉
・住所:東京都八丈町中之郷1246
・地図: ・アクセス:八丈島空港から車で約20分、底土港からは車で約25分
・八丈町町営温泉公式サイト:https://www.town.hachijo.tokyo.jp/onsen/os0002.htm

「やすらぎの湯」からほど近い藍ヶ江(あいがえ)港にある「足湯きらめき」も無料の足湯施設。
目の前は180度オーシャンビューで、冬は水平線に沈む夕日を眺めながらくつろげます。秋冬には、運がよければ沖合にザトウクジラの姿が拝めることもあるんだとか。のんびり潮風を感じながら足休めしたいスポットです。
・名称:足湯きらめき
・住所:東京都八丈町中之郷
・地図: ・アクセス:八丈島空港から車で約20分、底土港からは車で約25分
・八丈町町営温泉公式サイト:https://www.town.hachijo.tokyo.jp/onsen/os0002.htm
今度の週末トリップに八丈島はいかがですか?

見どころ満載の八丈島。もちろん、八丈島ならではのご当地グルメも堪能できます。
島民にとってのソウルフードである島寿司や明日葉料理、名産であるトビウオやムロアジ、目鯛などいろいろな地魚を使った地魚料理や、名物くさや料理、酒好きなら地酒や本格焼酎なども楽しめますよ。
海・山・温泉・食と、全方位で楽しめる八丈島。意外と身近な“都内”の離島へ、今度の週末トリップにいかがですか?