おもちみたいな練り物みたいな。そんな白い物体に350以上のいいねがついているInstagram写真を見つけた。

「これなんだ?そして何者だ…」

単純に気になった。トップページへとんでいってみると、投稿主は香川県の小豆島で100年以上手延べそうめんをつくり続けている「マルカツ製麺所」さん。Instagramには、ほぼ毎日、丁寧なコメントとともにこだわり手延べそうめんの製法がUPされている。

フォロワーは4,600人超。きっと、私を含め、みんながみんなそうめんに詳しいわけではないんだと思う。でも、UPされた写真たちを見ていると、なんとなく、こんなにもファンが多い理由がわかるような気がする。

垣間見えるのはいつも「真心」

これが、最初に見つけた“白い物体”の写真。

はじめて目の当たりにしたとき、正体が何か分からないながらに美しさを感じた。

いたぎの時の麺の状態です。

いたぎは麺の分厚さを徐々に薄くしていく工程で、次の工程で求められる薄さになるまで行います。

ここで薄くしすぎると、麺の状態が悪くなってしまいますし、厚すぎると綺麗にそうめんが作れません。

生地の状態をみながら、その工程をこなしていきます。

そうめんは奥深いです。

 

 ほかにもいくつか紹介する。

そうめんの切れ端であるふしです。

クルッと丸まって可愛いふしですが、グルテンが豊富でなんとも心地よい噛み応えなのです。

そうめんも美味しいですが、このような少し変化があるふしも味わい深いです。

どんな形でもそうめんはいいですね。

 

不思議な形をしています。

このようにそうめんをたくさんの白いコマにかけることで、太さを均一に伸ばしていきます。

時間が進むにつれて、見た目の形も変わっていきます。

まるでそうめんのあやとりのようですね。

 

そうめんにごま油を塗っているところです。

小豆島特有のごま油を、マルカツ製麺所は使用しています。

ごま油を塗る作業一つでも、塗りすぎてはダメ、少なすぎてもダメと注意が必要です。

ちなみに、そうめん自体の色が少し黄色いのは、ごま油の色です。綺麗ですね。

 

親子一子相伝。そうめんと向き合う日々

親子一子相伝で、そうめんの製作技術を受け継いでいます。

その背中から学ぶことは、技術だけではなく、取り組む姿勢や気持ちなど精神面のことも学びが多いです。

僕も、そういった色々なことを次の世代に伝えられるように、頑張ります。

 

こちらが一連の写真の投稿主の三木政人さん。

この日のコメントでは、そうめんに向き合う姿勢が語られていた。

そうめんを作り続ける毎日を経て、そうめんのことが少しづつわかるようになってきました。

朝外に出た時に、「今日はこのくらいの湿度だから、このくらいの乾燥時間にしよう」と思い描けるようになりました。

ですがまだまだ細かいコミュニケーションは難しいと感じます。

常に向上心を絶やさず、そうめんと向き合っていきたいです。

100年以上つづく「」。毎日、毎月、毎年、写真にあるような「細かな積み重ね」を代々続けることで、気づけば100年が経っていたんだとか。毎日同じ作業、工程を繰り返す。けれど、ひとつひとつに意味と奥深さがあり、決して飽きることはないという。

 

めったに目の当たりにする機会がない、そうめん屋さんの日常。

そして、つくられるそうめんは美しい…。

けれど、Instagramから伝わってくるものは決してそれだけではない。きっと4,600人のフォロワーさんたちの多くも、「」さんの丁寧さ、そして、真摯さを、教訓というと言い過ぎかもしれないが、それに近しいものとして感じとっていたりするのではないだろうか。

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