こんにちは。アメリカのセドナでトレッキングした際に、メンバーの中で1人だけバテていた阿部サキソフォンです。

どのくらいバテていたかというと、このくらい。


体力も気力もほぼ残っておらず、目が死んでいます。普段運動をしていないとこうなるんだなと、24歳にして初めて知りました。少しずつ体力が低下してきているようです、年をとるって辛い。

このトレッキングが想像以上に辛かったので、わたしはこの次に待っている旅が不安になってきました。


アメリカの次に向かったのは……


「風の大地」といわれるパタゴニアです!「パタゴニアって、あのアウトドアブランドのやつ?」と思われた方、大正解。あのロゴに使われているフィッツロイはアルゼンチン側にある山ですが、今回はチリ側からパタゴニアをレポートしたいと思います。

セドナでバテていた私がパタゴニアなんて大丈夫なのか……不安は全く拭えませんが、出発前にとりあえずトレッキングシューズだけ購入して、パタゴニアの玄関口プエルト・ナタレスに降り立ちました。

体長3メートル以上の生き物⁉︎


まず最初に向かったのは「ミロドンの洞窟」。「ミロドン」って何?ここら辺の地名のこと?と不思議に思っていたら、すぐに答えが見つかりました。


こいつが「ミロドン」らしい。かつてこの地に生息していた生き物らしく、体長は3メートルを超えていたとのこと。このナマケモノみたいな生き物が、3メートル超えって怖すぎませんかね……。


洞窟に入ってみると、ミロドンとご対面。せっかくなので2ショットを撮ってきました。でかいプーさんだと思えば、ちょっと可愛く思えてくるかも……?いや、思えないか。


洞窟の奥の方は少し暗くなっています。10分ほどでまわれる大きさでした。


この時初めて目にしたミロドンですが、このあと何回か街で見かけることとなりました。ゆるキャラ的な扱いなのかな?く◯モン的な?


ビジターセンターから洞窟までは5分ほど。その途中でも、こんなに素晴らしい景色を見ることができます。

■詳細情報
・名称:Cueva del Milodon
・住所:Ruta y-290 kilómetro 8, Puerto Natales, Chile
・電話番号:+56 61360485
・公式サイトURL:http://cuevadelmilodon.cl/

国立公園の中にある素敵なホテル


今回、私が宿泊したホテルはトーレス・デル・パイネ国立公園の中にある「Lago Grey(ラゴ・グレイ)」。グレイ湖の南岸に面しており、部屋やレストランからは美しい景色を見ることができます。


写真右側に見えている受付にて、トレッキングツアーやボートツアーなどを申し込めます。私は到着した次の日にトレッキング、その翌日にボートに乗ることを決めました(残念ながらこのボートには乗れなかったのですが、それはまた後で……)。


このお部屋はスーペリアルーム。清潔感がありとても可愛らしいお部屋で、大きな窓が印象的でした。部屋からグレイ湖に浮かぶ氷河も見えました!

ほとんどの宿泊客が、宿泊した次の日にツアーに参加するとのこと。こんなに素敵なお部屋だったら、何日でも滞在したくなっちゃいます。

まずは一息ついて乾杯


チリの首都・サンチャゴから移動してきたので、ここでちょっと一息。ホテル内のレストランで、ウェルカムドリンクを頂くことにしました。


バーカウンターにはお酒がずらり。ウェルカムドリンクは「ピスコサワー」か「カラファテサワー」の2種類から選べます(お酒が苦手な人はソフトドリンクでもOKです)。


オーダーしたのは「カラファテサワー」。カラファテとはブルーベリーに似た果実のことで、お酒やジャムなどでよく使用されています。

なんでも、「カラファテの実を食べた旅人は、必ずこの地に戻ってくる」という言い伝えもあるのだとか。味は甘酸っぱくて、強めのベリー系といった感じでした。う〜ん、美味しい。目の前の絶景を見ながらお酒を飲むなんて、これぞ至福の時。

久しぶりのお酒(数時間ぶり)で勢いよく飲み干してしまったので、もう1杯頼むことにしました。


バーテンダーさんに「おすすめのカクテルください!!!」とざっくりオーダーすると、すぐに何かを手に取りました。


こ、これはまさか……あの向こう側に見えているものですか?グレイ湖に浮かんでいるものですか?


なんだか、めちゃ楽しそう。どんなカクテルになるのか、楽しみで夢中で写真を撮りまくります。


バーテンさん、ばっちしカメラ目線くれました。


ふおおおおおおおおお……


芸術作品が出来上がったようです。


そう、こちらのカクテルに使われているのは実際の氷河!透き通る青が美しくて、なんだか飲むのがもったいない気がします。まあ、もちろん飲むけど。


使われているのはウォッカとパイナップルジュース、そしてブルーキュラソー。さっぱりした味わいで、何杯でも飲めちゃいそうでした。ぜひ、このレストランに来たら「スペシャルカクテル」をオーダーしてみてくださいね。

併設のレストランも贅沢


お酒をいただいた後は、レストランで食事。フルメニューのコースでは、スープ、前菜、メイン、デザートとドリンクがついています。


前菜のサラダでも、このおしゃれさ。


「南米といったら肉でしょ」と牛肉をオーダーしたら、このボリュームでした。美味しすぎる……そして病みつきになるこの味……食べだしたらナイフとフォークが止まらなくる中毒性があるので注意が必要です。

あんまりご飯が美味しいので、ランチとディナーの時間が楽しみになっていました(デブ)。


朝はビュッフェスタイルの朝食が用意されています。


美味しそうなハムやチーズ、


ドーナツや新鮮なフルーツがたくさん。朝からこんなに食べれるかな……なんて心配も尻目に、私の胃袋はこれらを次々と吸収していきました。

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ロックなガイドさんとトレッキング


食べてばっかりもいられません。食事の後は運動!ということで、この日はトレッキングツアーに参加。前日にこちらのガイドさんと話してツアーを決めたのですが、この人がとにかくパワフルでロックでした。


私が参加したツアーの参加者は10人ほどでした。私の予想だと、おそらく皆さん60歳オーバー。しかも結構ガチな山登り装備をしているので、私は1人でビクビクしていました。

このメンバーを見る限り、そんなに大変なコースではないはず……。多分、きっと。


全員車に乗り込み、目的地へ向かいます。途中に立ち寄った休憩所から見た景色でも、この美しさです。


あれ、思ったよりも平坦な道が続いている。これは体力のない私でも楽勝かも〜〜〜!と気軽に歩き始めました。

前を歩くのは、推定年齢65歳くらいのマダム。私より全然ペースは速いし、足も軽やかです。ちょっとでもゆっくり歩いていると、すぐに置いていかれそう。

途中ガイドさんに道に咲いている植物や花の説明をしてもらいながら、歩くこと約30分。少し疲れてきたなぁと思ったところ、開けたところに出ました。


目の前に広がったのは、綺麗なターコイズ色。こんなにも鮮やか色って自然界にあるんだ、そう思うくらいの美しさでした。こんなに美しい色を見たのは、福島県の五色沼以来かもしれない。

手前の緑と空の青とのコントラストも相まって、より美しさが引き立っています。


冒頭にも言った通り、パタゴニアは「風の大地」。とにかく風がものすごく強いんです。強い風が吹いたときには、力を抜いて立っても風によって体を支えられるほど。マイケル・ジャクソンのダンスシーンを、ナチュラルに再現できちゃうほどです。

歩いているときは、風が強すぎるのでほぼ顔を隠しています。こんな顔をしていますが、絶景を見て心底楽しんでいます。


豊かな自然が特徴的なパイネ国立公園ですが、2011年には大規模な火災が起こったことも。風が強いせいもあり、かなり火が広範囲にまわってしばらくの間燃え続けていたそうです。


今でもこのような焼かれた木が残っています。燃えた当時は何もなかったそうですが、少し緑が増えてきたのだとか。

美しい絶景を眺めた後にこの姿を目の当たりにしたので、少し驚いてしまいました。ちなみにこの火災の原因は人間の不始末。自然を守ろうと活動する人も多くいますが、一歩間違えると破壊することに繋がりかねません。

早く、以前の姿に戻ってほしいと心の底から思いました。

ド迫力の滝


今回のルートでは、いくつか滝をめぐることができました。カラフルな虹がかかる滝や、


ゴォオオオオオオとすごい音を立てながら落ちる「サルト・グランデ」。こんな流れが激しいところに飲まれたら……ヒィッ。考えただけで背筋がゾッとしました。


さてさて、どんどん進みます。本当にこの人たち60歳オーバーなのだろうか?と疑いたくなるほど、皆さんのペースが速い。私も強風に立ち向かいながら、必死についていきます。


ドーーーーン!!!さっきよりでかい!迫力がすごい!周りに見える燃えた木々が少し切ないですが、自然の力強さも感じます。

一通り写真を撮り終わったら、ゆっくり深呼吸。なんだか、自然とパワーがもらえる気がします。


途中雲がかかって見られなかったのですが、運良く雲の隙間からパイネの角と呼ばれる「クエルノス・デル・パイネ」を見ることに成功!そのラッキーな瞬間、ロックなガイドさんは「イエーイ!フゥー!!!」と叫んでいました。さすがです。

遠くに見えるゴツゴツとした山にかかる、白い雪。雲から覗くその姿は、凛としていて力強いものがありました。昔は山より海派だった私も、今では完全に山の虜に。

あんなにトレッキングも嫌だったのに、早くいろんな山を見たくなってきました。

お待ちかねのランチタイム


1時間ほど歩いたら、車で少し移動してランチタイム!このツアーはランチがセットになっていて、右に見えている大きめのサンドイッチとスナックが含まれています。


おやおや、良いものを見つけちゃいました。少し運動した後だし、ちょっとご褒美もらってもいいかな。


お酒はビールだけじゃありません。もちろん、絶品チリワインも数種類用意されています。今までは無心で歩いていましたが、ここで参加者の方たちと交流することができました。

国籍もそれぞれバラバラなので、「どこから来たの?」と話しかけると自然と盛り上がります。私たちのグループは比較的スペイン語を母国語としている国の方が多かったのですが、「スペイン語ばっかりでおしゃべりしてごめんね〜!」と笑っていました。

いえ、むしろスペイン語の国なのに全く話せなくて、こちらこそごめんなさい。

マダムたちは大声でおしゃべりしながら、ワインをどんどん空にしていきます。この後、また歩くんじゃないのかな?と心配していたのですが、その後はほぼ車移動でした。体力に自信のない私でも、全然平気だった!

初心者でも楽しめるトレッキングツアー


ランチの後、また少し車で移動して絶景ポイントへ。海を見ると心が穏やかになったり落ち着くことが多いのですが、山はたるんだ気持ちをシャキッとさせてくれる気がします。

惚れ惚れする美しさ、本当にかっこいいや。


こちらは「パイネの滝」。迫力にただただ圧倒されるばかりです。


そして、公園内では「グアナコ」を見ることができます。グアナコは、リャマやアルパカにも似た動物。生息地はパタゴニアやペルー、ボリビアなどとされています。


車から、グアナコの家族も発見!子どもがお母さんの後ろを追いかけていて、めちゃくちゃ可愛い。


そんな可愛いグアナコですが、なんと街のレストランでは食べることができます。私も可愛いグアナコの姿を思い出しながら、ありがたくいただきました……。

午前中から始まったツアーは、17時頃にホテルに戻って終了。帰りの車では寝ている人もちらほらいましたが(私も爆睡)、初心者でも楽しめるツアーで大満足でした!

自分の周りたいところやレベルに合わせてツアーを選ぶと、より充実した時間になると思います。簡単なコースとはいえ、ゴツゴツした道もたくさん通るので靴はトレッキングシューズの方が良いかも。風を通さないジャケットや、手袋なども用意しておくと良さそうです。

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強風のせいでまさかの……


トレッキングツアーの翌日に、ボートツアーを申し込んでいた私。なんとこの日、強風すぎて船が出せないとのことでツアーが中止になってしまいました(途中まで再開しないかなぁと期待して待っていましたが、その日のツアーは全て中止になったとのこと)。

この日の午後に帰ることが決まっていましたが、このまま何もせずにいるわけにはいきません。「あの氷河がみたいの!近くまでいきたいの!」とスタッフの方にお願いすると、「風で石とか飛んでくるけど、大丈夫?」とやんわり止められましたが、「大丈夫!」と念押しして外に出ることができました。

これはあくまでも取材のためですので、良い子は真似をしないように。(強風の時は本当に危ないので、ホテル内で待機していた方が良さそうです)


ガイドさん+2人という、超ミニマムなツアーが始まりました。茂った木々の中を歩いていきます。


え。ナチュラルにこれが落ちてることってあります?


途中にはこんな吊り橋が。マックスで6人しか渡れないこの橋、風でめちゃくちゃ揺れるので怖すぎました……。


定員制限のせいで大渋滞が起きています。

強風に立ち向かいながら氷河へ


ホテルから見えていた氷河が近づいてきました!もうちょっと近づきたい……だけど風が強い……吹き飛ばされそう。


フードをかぶって下を向きながら歩いていた私に、ガイドさんが近づいてきました。ふおお、これはもしかして……!


本物の氷河ーーー!こんなでっかいのが転がってるものなんですか⁉︎ 当たり前だけど、本当につるっつるで透明です。


とうとう氷河の塊にたどり着いた……と思ったら、目に入ったこの光景。あれれ、氷河って波打ち際に上がってるものなんでしょうか。


ゴロゴロあるやん。ちょっと思ってたのと違ったけど、これはこれでよしとしましょう。何度も言いますが、この辺りは本当に風が強い!

あまりに風が強いので、ここでしばらくマイケルごっこをしていました。わからない人は、Smooth Criminalのミュージックビデオをご覧ください。

時間を忘れて見惚れる美しさ


「もうちょっと奥に行ってみるかい?」と言うガイドさんに「ぜひ!」と二つ返事をし、ぐんぐん奥へと進んでいきます。

ちなみにこの時点で結構高さがあるので、風に煽られて左に落ちないように注意が必要。ゆっくり、しっかりと歩みを進めていきます。


そして頂上(?)にたどり着いた私たちを待っていた景色は……


今まで見たことのない、感動的なものでした。周りには私たちしかいなくて(風が強いから)、目の前には美しい山と湖が続いていて、それを包み込むような幻想的な雲。

思わず時間を忘れて、ずっと見入ってしまうような光景です。


ずっと見ていたい気持ちとは裏腹に、「風が強すぎるので早くホテルに戻りたい」という欲も湧いてきます(人間だもの)。ささっと記念撮影をして、急いでホテルに戻りました。

ボートツアーが中止になったのは残念だったけど、素敵な景色を見させてくれたガイドさんに感謝。最初に忠告されたように、本当に風で石が飛んでくることもあったので、天候が悪い日にはおとなしくホテルで待機しましょう。

美味しいカクテルに豪華な食事、そしてド迫力の景色を見られるツアーを体験できて大満足でした!またパイネ国立公園に来ることがあったら、またこのホテルを利用したいと思います。

■詳細情報
・名称:Lago Grey Hotel and Navegation
・住所:Sector Lago Grey S/N, Torres del Paine National Park, Chile
・公式サイトURL:http://www.lagogrey.com/es/

最後はプエルト・ナタレス観光


名残惜しみつつホテルを後にし、プエルト・ナタレスに戻ってきました。ホテルにチェックインを済ませたら、早速街歩きへ。


チリで有名なお土産といえば、ラピスラズリ。可愛いピアスやネックレスなどのアクセサリーがたくさん並べられていました。どれも可愛すぎて迷っちゃう〜〜!


お店の奥には、看板猫ちゃんも。


この看板はなんて読むんだろう?いんてぃ…らい…み……?いんてぃらいみ⁉︎ ナ◯ト・インティライミーーー⁉︎(意味は「太陽の祭り」だそうです)


おみやげ屋さんを何軒かまわったところで夕飯の時間が近づいてきたので、レストランへ向かいます。ホテルの人に「美味しいシーフードのレストラン知りませんか?」と尋ねたところ、教えてくれたのがこちらのお店「Santolla」。

最初はお店だと気づかなかったのですが、なんと外観はコンテナなんです!おしゃれすぎる!どこから入るのか、一瞬迷いましたけど。


もう、ここのシーフードがとにかく絶品で。ムール貝もセビーチェも、お酒にぴったりな絶妙なお味なんです。


我慢できずに、シャンパン頼んじゃった。


そしてそして、1番美味しくてこのままタッパーでお持ち帰りしたい!と思ったのが、こちら。残念ながらメニュー名を忘れてしまったのですが(痛恨のミス)、勝手に「チリ風魚介おでん」と名付けました。

この魚介おでん、出汁がめちゃくちゃ出てて旨味がたっぷり!1つ1つの食材が美味しいのはもちろんのこと、この汁がたまらなく美味しいんです!一気に飲んでしまうのがもったいなくて、一口一口丁寧に飲んでいました。

このお店、絶対に行ってほしい。私がいた時間、ずっと満席で常に並んで待っている人がいたので、きっと人気のお店なんだと思います。お店を紹介してくれたホテルの人、ぐっじょぶ。

■詳細情報
・名称:Santolla
・住所:Magallanes St 73b, Puerto Natales 6160000, Chile
・営業時間:18:00 – 23:00
・電話番号:+56 61 241 3493
・公式サイトURL:https://www.facebook.com/Santollamesondemar

長いフライトの始まり


いよいよパタゴニアの旅も終了。プエルト・ナタレスから首都のサンチャゴ、サンチャゴからアメリカのロサンゼルス、そしてロサンゼルスから東京まで長いフライトの始まりです。


体力のない私でも「絶景がみたい!」と飛び込んだパタゴニア。パタゴニアにいたのは3日間でしたが、想像していたよりずっと素敵な場所で、期待をはるかに上回る体験をすることができました。体力に不安にあった私でも満喫することができ、見たこともない景色もたくさん。

「南米とかちょっと遠いし不安……」なんて人でも、大丈夫。その不安の何倍もの充実感が、きっと待っているはずです。

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