こんにちは。TABIPPO世界一周ゼミ生で、2017年6月1日より夫婦でハネムーン世界一周に出発している前田夫妻です。私たちの訪れた国も27を数える様になりました。旅も残すところ2ヶ月となり、現在は南米大陸のパタゴニア地方を周遊しています。

今回はパタゴニア地方の中でも世界最南端の都市として有名な、魅力溢れるアルゼンチンの都市ウシュアイアで参加した「ビーグル水道ツアー」について紹介します。

 

ウシュアイアとは

photo by tetsuto maeda

ウシュアイアとは南米大陸にあるアルゼンチンの都市で、雄大な自然を誇るパタゴニア地方の中でも「世界最南端の都市」として観光客が多く訪れるところです。南緯55度という高緯度に位置する都市で、年間を通して強風が吹き、夏でも平均気温は9度前後となっています。

私たちが訪れたのは11月中旬で、季節として夏にあたります。四六時中吹きあれる強風と夏とは思えないほどの気温で、セーターを来てジャンパーを着てもまだ寒い!という程でした。

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アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスから約3000km。南極大陸まで約1000kmという、首都に行くよりも南極に行く方が近いという立地にもかかわらず、町はしっかりと観光地化されて宿や食事には困りません。

町にはたくさんのツアー会社があり、トレッキングやハイキングのできるフエゴ国立公園へ行くツアーなど、いくつかのツアーがあります。

その中でも私たちがオススメしたいのは、ウシュアイアに面する「ビーグル水道」と呼ばれる大西洋と太平洋を繋ぎ、チリとアルゼンチンの国境にもなっている水路で行われるツアーです。

 

ビーグル水道ツアーとは

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ビーグル水道ツアーはいくつかの会社がツアーを組んでいます。今回私たちは、船に乗ってビーグル水道を進み、オタリアやペンギンを間近で見られるツアーに参加してきました。

1人約1500ペソ(約10,000円)と値段は張りますが、野生のペンギンやオタリアを間近で見られ、世界最南端のウシュアイアの大自然を肌で感じられるこのツアーの魅力を考えると、間違いなく参加をオススメするツアーです。(※ツアー会社やシーズンによって金額は異なります。)

それでは、ビーグル水道ツアーの魅力を紹介していきます!

 

魅力1 大自然を肌で感じられる

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今回私たちが参加したツアーは100人程は乗れるであろう中型の船でした。その船でビーグル水道を進んでいく中で見られる周囲の風景は息を呑むほど美しく、また、自然の雄大さをこの目で見ることができるもの。

ウシュアイアの町の背後にそびえる夏でも雪をかぶった高い山々や、深々と生い茂る木々の美しさにシャッターが止まりません。

 

photo by shutterstock

チリとアルゼンチン国境を隔てるのがこのビーグル水道なのですが、その両国の岸辺には、この地域特有の強風で木の形自体が斜めになってしまっている「フラッグツリー」と呼ばれる木を見ることができます。

ピンと張り付くような寒さに風を感じながら、澄みきった空気の中で見るその景色は、それだけで「世界の果てに来た」と思わせてくれるものでしょう。

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魅力2 野生のオタリアに会える

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映画「ブエノス・アイレス」でも登場した「エクレール灯台」や、海鳥の住む「ロス・バハロス島」を観光しながらビーグル水道を船で進んで行く先にあるのは、野生のオタリアの住む「ロス・ロボス島」。

幅が50m程しかない小さな島の上には見渡す限りオタリアで溢れています。寝ているのかな?と思うほど体の力が抜けた姿で、体を寄せ合っているオタリアの姿はかわいい!の一言。

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船はオタリアの住む島の5m程度の近さまで寄ってくれるので、間近でその姿を見ることができます。予想以上に大きな体をしていることや、これで生きていけるのか?と思うほどあまりにもやる気のない様子は、なかなかの見ものですよ!

オタリアの糞が放つ痛烈な匂いも一種のアクティビティとして楽しんでみてください。

 

魅力3 野生のマゼランペンギンに会える

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このツアーのハイライトとも呼べるのが「ペンギン島」と呼ばれる多くのマゼランペンギンたちが住んでいるゲーブル島。オタリアを見たロス・ロボス島と同様に島の間近まで船が寄ってくれますが、そのペンギンたちの愛くるしい姿はいつまでも見ていられそうなほど!
 
海に入って泳ぐペンギンや岸辺で寝そべっているペンギン。体や尻尾をぶるぶると震わせる姿や、仲間のペンギンとじゃれ合う様子。頑張って岸辺に歩いて来る途中にこけるドジなペンギンに、波にさらわれてバタバタと焦っているおっちょこちょいなペンギン。

水族館では見られない、野生のペンギンだからこそ見られる自然な姿がそこにはありました。

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ツアーの種類によっては実際にこの島に入って、島の中を歩くことができるものもあります。興味をもってペンギンの方から人間に近づいてくることもあるようですよ!

入島料などの追加料金が更にかかってしまいますが、こちらのツアーを検討してみてもいいかもしれません。

 

まとめ

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魅力溢れるビーグル水道ツアーはいかがでしたか?ツアーの金額の高さに「参加するのはやめておこうか」と言っていた私たちも、ツアー終了後には「参加して良かったね!」と言えるほど満足のいくものでした。

ウシュアイアに来た際には、ぜひ自分たちの要望にあったツアーを見つけて大自然を堪能してください。
 
今回私たちは今後の日程の関係上ウシュアイアに2泊しかできませんでしたが、夜の10時になってもまだ薄明るい高緯度の環境や、寒冷地特有の暖かい山小屋の様な宿の作りの中から眺める、澄みきった町の景色や雄大な山々。

「世界最南端の都市に来た」という感慨にひたりながら、のんびりと海沿いを歩くだけでもこの町を充分に楽しむことができると思います。

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時間に余裕がある方は、もう少し長く滞在しても楽しめる都市だと思います。是非、南米大陸を訪れるときは「世界最南端の都市」ウシュアイアまで足を伸ばしてみてください。

ウシュアイアでの滞在について、全日ブログを書いています。ツアーやアクセスについてなど、是非参考にしてください。

\TABIPPO.NETにてハネムーン世界一周の様子を連載中!/

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