近くて遠い国と言う表現がよく使われますが、今回紹介するパプアニューギニアもその一つ。

かの国のようにそこまで近くはないですがちょうど日本の真南に位置し、東京から直行便(今後、経由便になる予定)でシンガポールより近い7時間弱。飛行機で7時間圏内にある東南アジア、東アジア、グアムなどのオセアニアの国や地域に比べると、皆さんにとって親近感が全くないのでは?と思います。

観光の観点からすると見どころは満載!ツアーでなければアフリカレベルの旅経験が求められ、なかなか気軽には行けない国。でも、とーーーってもお勧めです!

二宮信平(アマゾニアン)
大学時代からバックパッカーを始め、就職は蹴り29歳までバックパッカー。20代で102か国を渡航。10か月だけ日本で社会人(私にとっては日本でワーホリ)して、30歳の誕生日に独立。

旅する雑貨屋コパカバーナを経営、お店が波にのってから新しい国々を周りだし、40歳で国連加盟国193カ国にすべて渡航。日本最大の海外旅行オフ会の会長も兼ねる。

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パプアニューギニアで訪れた都市とルート、移動方法

photo by Ninomiya Shimpei

首都のポートモレスビーは危なすぎるのでトランジットのみ、マッドマンのいるゴロカ、パプアニューギニア第2の都市でパプアニューギニアの部族カーニバルとも言えるシンシンを観にラエ、旧日本軍の基地があったラバウルへ。

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ラバウルは島が異なり、そして国中がジャングルに覆われているのもあり首都のポートモレスビーと第2の都市ラエすら道が結ばれていません。この国の移動方法は基本、飛行機。あいにく地方間のフライトはほぼなく、ポートモレスビーに一度帰ってくる必要があります。しかもほぼニューギニア航空の独占なので移動費がかさみました。

 

パプアニューギニアでのエピソード(人とのエピソード)

photo by Ninomiya Shimpei

パプアニューギニア式のカーニバルである、シンシン(踊り)に出てくる部族の人たち!話すことはありませんでしたが、彼らを見た時はひさしぶりに鳥肌が経ちました。正直、マサイ族のときはなかった感覚。

何が違うかと言うと、観光客が行くようなところはなんだかんだと観光地となっていて彼らも観光客慣れをしてしまっていのですが、ここは本気!リアル!

一番の思い出は踊りが終わって待っている間に部族同士で小競り合い!政府の力が及ばないジャングル奥深くではいまだに部族同士の抗争や人食い部族がいるそうです。彼らにとって他の部族は情報もあまりなく、いまだに敵だとか。

 

パプアニューギニアでのエピソード(場所のエピソード)

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赤道のすぐ南に国土があるため、ほぼジャングル。密林すぎて街と街を結ぶ道すらほぼありません。そもそも植民地時代以前のアフリカのような部族社会が現在も残っているので、道はあったほうがもちろん便利ですが、彼らには必須というわけでもなさそうです。

首都のポートモレスビー、第2の都市ラエは特徴ないですが、ゴロカは2600メートルほどの高原都市。旧日本軍の基地があったラバウルは1994年に近くのダブルブル火山(日本名西吹山)が噴火をして、火山灰による被害でラバウルの旧市街は放棄されたままです。空港や政府機関は20キロほど離れたココポに移転しました。

 

知っておくべきキーワードは「シンシン」

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渡航前には知りませんでしが、マッドマンに会いに行った時も、モロベショーを観に行ったときもよく使いました。このキーワードがわかっていないと頭の中が?になるので知っておくべき。

モロベショーのときは各部族が校庭のトラックみたいなところでシンシンをしながら行進。マッドマンに会いに行ったときはひとりしか観光客がいなかったので、村まで行って目の前でご披露してくれました。

 

パプアニューギニア旅行を楽しむためのアドバイス

photo by Ninomiya Shimpei

絶対に行ってほしいのは、私が鳥肌たつほど感動したシンシンです。ゴロカショー、モロベショーなど地名+ショーのついたイベントがそれ。踊りもですが、衣装など観光用ではなくリアルなのは写真や動画を見て いただければわかるでしょう。

期間が決まっているので、ぜひこの期間に合わせて旅程を組んでほしいです。ホテルの数があまりないので予約ができれば早めの予約が賢明。

その次は旧日本軍があったラバウル。いまだにゼロ戦が転がっていたり、作戦会議室、洞窟に隠された船などが保存されています。これ以上、日本の戦跡が残っている場所はないと思います。

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パプアニューギニアの治安

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ラバウルのあるニューブリテン島は、夜は出歩いてほしくないですが昼間は問題ない雰囲気。本島であるニューギニア島は治安は悪いです。特に首都のポートモレスビーは昼間でも歩いてはダメ。

私がオーストラリアにてワーホリをしていた2003年当時は、ニューギニア航空が日本へ帰るのに一番安かったので使っていた人も多かったのですが、乗り継ぎの際に空港の敷地内で強盗によく遭うという話。でも、うそではなくそのくらい治安は良くないです。

それを証明するのは、ポートモレスビーのホテルの壁の高さとセキュリティー、そしてラエの空港から市内へのバス!自分たちが悪いことをしたのか?と思われる鉄格子がついたバスにライフル銃を持った警備員が一緒に乗ります。そんなに治安が悪いのか、在住と思われる中国系の夫人は十字架を持って祈っていました。

 

パプアニューギニアの物価

物価は高かった印象。ホテルは選択肢が少ないのもあり、ドミトリーなどはないので高かったです。ほぼほぼ輸入品なので現地産の農産物などは安いですが、スーパーで売られているものは高いです。

スーパーに行くとオーナーはほぼ中国系なので中国からと、近隣であるオーストラリアからの輸入品が多い。ホテル内のレストランを使うと2000円弱とかするので、日本から持参したインスタントの食材が重宝しました。

食費もですがどうしても飛行機になってしまうこと、ホテルなどから旅費は高くなります。ビールもオーストラリアからなどからの輸入品のため高かったです。

 

パプアニューギニアの美味しかった料理や食べ物

ムームーというバナナの葉に包まれたお肉を蒸すという料理はあるのですが、そのあたりの料理屋に置いているわけでもなく、どちらかと言うとBBQのような感じで食すので現地では機会がありませんでした。

わざわざ日本でバナナの葉を取り寄せてまで、自分の家のBBQで作ってみたがおいしかったです!肉がだいぶ柔らかくなり、参加してくれた方々に大好評!

現地では特に特別なものは他にはなく、ファーストフード系、パスタ、ピザ、中華料理などが基本でした。

 

パプアニューギニアのエンターテイメントやアクティビティ

photo by Ninomiya Shimpei

シンシンが見れるショーに行くとそれぞれの村から部族たちが会場へ出てきてくれますが、その時期ではない場合は逆にこちらから行くことも可能。そこで踊りなどを見ることもできます。

ショーの会場ではなく、村の様子もわかりリアル感は違うでしょう。ただ、基本的に1か所につき1部族になるのと、クルーズ船などを使用するため高額になります。

他に外国人に大人気なのはダイビング!海がとてもきれいなことだけではなく、太平洋戦争の舞台であったため旧日本軍の沈没船が今でも海中に。日本人インストラクターが滞在している場所もあるらしいです。

 

パプアニューギニアのナイトライフ

治安が悪すぎなのと、唯一歩けそうなラバウルも噴火の影響で半ゴーストタウンになっているので見かけませんでした。

 

パプアニューギニアのお土産

photo by Ninomiya Shimpei

一番味があるのは、ショーのときに部族から直接買うアクセサリーなど。他はエスニック感が溢れるデザインのビルムという現地の人が使っているバッグ、使い用途は置いておいてネタにはなるコテカという男性のあそこにつけるケースなど。

観光客がショーの時期に集中するためかビルムはそのあたりでよく販売されていますが、その他のお土産はゴロカの中心部でしか見当たりませんでした。

 

パプアニューギニアのビザ

ポートモレスビー、ラバウルの各空港では到着時にアライバルビザの取得が可能。東京にある大使館でも申請可能だが、郵送不可で手間と交通費などを考えたらアライバルビザが良いでしょう。

 

パプアニューギニアの基本情報(首都、通貨、言語、宗教、時間帯など)

首都:ポートモレスビー
通貨:キナ及びトヤ
言語:英語、ピジン英語、モツ語など
面積:約46万平方キロメートル
人口:約825万人
宗教:キリスト教
時間帯:日本との時差は+1時間
気候:熱帯雨林気候

 

パプアニューギニアへの行き方(日本から行った場合)

日本から直行便を利用、またはオーストラリアで乗り継ぎ。

 

パプアニューギニアにある有名な世界遺産

クックの初期農業遺跡

photo by Rawpixel Ltd

2008年に登録された、パプアニューギニア初の世界遺産。南部に位置する湿地で、7000年以上の農業の歴史をたどることができます。

 

最後に一言

久しぶりに大ヒットした国。治安は良くないですが、マッドマンに会えて、鳥肌のたった各部族のシンシンのショーを見つつ、ラバウルで旧日本軍の戦跡ツアーは衝撃的でした。近い国ではあるので行きやすくなれば観光客もだいぶ増えるかと思います。旅慣れた人にはお勧めしています。

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