世界中の旅人たちから愛されている旅行ガイド本「ロンリー・プラネット」、通称ロンプラ。そんなロンプラにおいて「小さいながら、世界で最もクールな首都」と称されるのが、ニュージーランドの首都・ウェリントンなのです。

オークランド空港から国内線に乗って約1時間。あっという間に芸術と文化の街、そして映画、風の街と言われるウェリントンに到着します。実はウェリントンを訪れるのは、今年2回目の私・阿部サキソフォン(@mnooooom)が「ウェリントンでやりたい10のこと」をまとめました!

 

1.その場で食べたい!ピーナッツバタートーストが絶品

photo by Abe saxophone ▲お店は半地下にあります

ウェリントンにきて最初にしたいこと、それはもちろん腹ごしらえですよね?(あれ、違う?) まず訪れてほしいのは、路地裏にひっそりと佇むピーナッツバターのメーカー「Fix & Fogg」の直営店。

以前はこちらで実際に製造されていたようですが、規模が大きくなったことから工場は別の地に移転したそうです。

photo by Abe saxophone

ずらーっと並べてみると、この可愛さ。思わずジャケ買いしたくなるようなポップさで、欲張って全部ほしくなっちゃいます。でも瓶だからちょっと重たいかも……でも可愛い、ほしい……と30秒ほど心の中で格闘。

photo by Abe saxophone

結果、この時は瓶は買わずにその場でピーナッツバタートーストをいただくことにしました! トーストの上にたっぷりと塗られているのは、王道のSUPER CRUNCHEY。アメリカのスーパーで売られている、甘〜〜〜いピーナッツバターを想像していた私ですが……

photo by Abe saxophone ▲手が汚れないように必死な筆者

「思っていたより甘くなくて、程よい甘さ! 酸味のあるフルーツソースとめちゃくちゃ合う!」と、その美味しさに感動してしまいました。

ただ食べ方が下手なせいか、手がベトベトになってしまい写真でも少し引きつってこの表情。手を汚さずにうまく食べる方法、誰か教えてください。

photo by Abe saxophone

お店では空になった瓶を回収し、リサイクルに回しているようです。環境のことを考え無駄を生まない、こんなところもニュージーランドらしい。

■詳細情報
・名称:Fix & Fogg
・住所:5 Eva St, Te Aro, Wellington 6011, New Zealand
・営業時間:火曜〜土曜 9:00〜15:00
・定休日:月曜・日曜
・電話番号:+64 21 190 5695
・公式サイトURL:https://www.fixandfogg.co.nz/

 

2.エシカルでアートなチョコレートはお土産にぴったり

photo by Abe saxophone ▲カラフルな階段が可愛い!

最近話題のビーン・トゥ・バーという言葉、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。「Wellington Chocolate Factory」は、ドミニカ共和国やペルーなどから豆を仕入れ、チョコレートを製造する専門店です。

お店の中に入ると、まるで自分がチョコレートの中に入ったかのような、一瞬にして美味しそうな甘い香りに包まれます。

photo by Abe saxophone

カカオ豆はフェアトレードで取引され、最高品質のチョコレートを工房で作り出しています。お店の方も、目を輝かせながら丁寧にチョコレートを作る過程を説明してくれました(本当にチョコレートが大好きなんだなあ)。

photo by Abe saxophone

店内には様々なパッケージの商品がずらり。こちらは地元のアーティストに商品を食べてもらい、そのインスピレーションからパッケージの絵を描いてもらったそうです。

どれも可愛らしくて、パッケージの絵から味を想像するのも楽しそう!

photo by Abe saxophone

見た目も可愛くて、仲良しの友達や家族へのお土産にぴったり。ウェリントン土産に、忘れずにチェックしてくださいね。

■詳細情報
・名称:Wellington Chocolate Factory
・住所:5 Eva St, Te Aro, Wellington 6011, New Zealand
・営業時間:月曜〜土曜 10:00 – 17:00、日曜 11:00 – 16:00
・電話番号:+64 4-385 7555
・公式サイトURL:http://www.wcf.co.nz/

 

3.日の光が射す明るいお店でブラウニーをぱくり

photo by Abe saxophone

こちらも路地裏にひっそりとお店を構えるブラウニー専門店「Lashings」。こちらのオーナーは元々ロンドンのミシュラン星を獲得したレストランで働いていたそうですが、ウェリントンに移り住み、彼女が本当に作りたかったブラウニーのお店を始めたのだとか。

photo by Abe saxophone ▲見るからに美味しそう……じゅるり

photo by Abe saxophone

この「ぎゅっ」と詰まってる感、伝わります? ぎゅっ感。

photo by Abe saxophone

ブラウニーをひとつ注文しようと思っていましたが、「アイスはどれにする?」「トッピングは何がいい?」と聞かれオロオロと答えていたら、めちゃくちゃ美味しそうなプレートが出てきました。

ずっしりとした濃厚ブラウニーに少し溶けたアイスがかかり、食感の良いナッツが合わさって最高の一品。このチョイス、我ながら最高の出来かも。

photo by Abe saxophone

甘いデザートと合わせて、さっぱりとしたラズベリー&レモンソーダもオーダー。この写真からもわかる通り、店内には日の光がたっぷり差し込んでいて居心地がとってもいいんです。カウンターに座ってブラウニーを食べながらおしゃべりする休日、最高じゃない?

■詳細情報
・名称:Lashings
・住所:1/31 Dixon St, Te Aro, Wellington 6011, New Zealand
・営業時間: 火曜〜水曜 法人向けのみ発売、木曜 11:00 – 18:30pm、金曜 11:00 – 22:00、土曜 11:00 – 18:30、日曜 11:00 – 16:00
・定休日:月曜
・電話番号:64 22 611 0756
・公式サイトURL:https://www.lashingsfood.com/

photo by Abe saxophone

実は今まで紹介した3軒は、最近人気のHANNAHS LANEと言われる路地に集まっています。Wellington Chocolate FactoryではFix & Foggのピーナッツバターを使ったチョコレートが販売されていたり、LashingsではWellington Chocolate Factoryのチョコレートを使ってブラウニーが作られていたり。

地元ウェリントンのものをお互いに大切にして、活性化させようとしている動きが見られます。それにしてもこの通り、カラフルなペインティングで絵になるなあ。

 

4.キューバストリートでショッピング

photo by Abe saxophone

キューバ・ストリートは多くの飲食店や雑貨、ファッションストアなどが並ぶ人気の通り。通りに面したカフェでコーヒーを飲みながらくつろぐ人や、水を使ったアート作品を見て喜ぶ子どもなど、過ごし方はさまざまです。

私のおすすめは「Iko Iko」という名前の雑貨屋さん(イコイコ、と読みたくなりますが「アイコアイコ」と読みます)。先ほど見たピーナッツバターも、このお店で見かけました。

photo by Abe saxophone

ふと顔を上げて信号に目をやると、なんと青信号のところにはディーバのシルエットが。オーストリアのウィーンを訪れた際には女性カップルが二人並んで歩く信号も見かけましたが、こういった細かいところにも、その街らしさが反映されているように思います。

■詳細情報
・名称:Cuba street
・住所:Cuba St, Te Aro, Wellington 6011 ニュージーランド

 

5.オールブラックス公式グッズを購入したい!

photo by Momo

ニュージーランドといえば、忘れちゃいけないのがラグビー! 多くの国民が小さい頃から慣れ親しんでおり、2009年から世界ランキング1位を維持し続けているという驚異的な強さです。

ラグビーショップ「RYOS」では、ニュージーランド代表チーム・オールブラックスの公式グッズを購入できます。お店の一番人気は、私が手に取っているユニフォーム。ラグビー好きの方はもちろん、運動される方もトレーニングウェアとして使用しても良さそうです。

そして近くにあったラグビーボールも拝借。黒いニットに黒いライダースジャケットを着ていたせいで、黒まみれの写真になってしまいました……。

photo by Momo

手が小さい私には、このサイズがぴったりみたい。

■詳細情報
・名称:RYOS
・住所:332 Lambton Quay, Wellington, New Zealand
・電話番号:+64 4-494 0099
・公式サイトURL:https://www.ryos.co.nz/

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6.テパパ博物館のアートギャラリー鑑賞


photo by Abe saxophone

ウェリントンの観光スポットとして、一番に挙げられる「テパパ博物館」。入場無料であるにもかかわらず展示エリアが充実しており、満足度も高い人気のスポットです。

マオリ文化を学ぶにはうってつけの場所ですが、今回はあえてそこにフォーカスせず……

photo by Abe saxophone ▲こちらは森をイメージしたそう

2018年3月にオープンしたアートギャラリー「Toi Art Gallery」をご紹介。このギャラリーが4階・5階部分に新たに創設され、こちらももちろん無料で入ることができます。

「どんな素敵なアートがあるのかなあっ」と期待に胸を膨らませて、中に入ってみると。

photo by Abe saxophone

 

めっちゃ怖いのいた。

 

photo by Abe saxophone

 

アートとは、一体……?

 

photo by Momo ▲おもしろかったので記念撮影

アートに疎い私ですが、どうやらこれが最先端のアートのようです。ちなみに、同じようなオブジェがこのエリアにもう1体展示されていました。

photo by Abe saxophone ▲明らかに何か吐いている

うーん、アートって難しい。ギャラリーを案内してくれたお姉さんは「子どもも楽しめる」と言っていたはずなんだけど、これは子どもたちへのメッセージなのでしょうか。深い。そして重い。

photo by Abe saxophone

もちろん子どもが楽しめる工夫もたくさん施されており、身長が低い子どもだからこそ見つけやすい低い位置に隠し扉を用意していたり、紙で作られたパーツを自由に組み合わせて影絵を作って遊ぶことができたり、おもしろい仕掛けもたくさん。

そしてたまに出てくるブラックユーモアな作品が、なんとも言えないおもしろさでした(それ、子どもに見せちゃう? 的な)。

photo by Abe saxophone

photo by Abe saxophone

ギラギラに光るこのエリアは、大の大人も「かっこいいーーーっ!!!」と興奮してしまうほど。写真を撮りたくなるような作品が多く、全部見ようとすると2〜3時間かかってしまいそうです。

下のフロアでマオリ文化を学んだあとは、アート作品を楽しんでみませんか?

■詳細情報
・名称:Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa
・住所:55 Cable Street, Wellington, 6011, New Zealand
・営業時間:10:00 – 18:00(クリスマスを除く)
・電話番号: +64 (04) 381 7000
・料金:無料
・公式サイトURL:https://www.tepapa.govt.nz/visit/exhibitions/toi-art

 

7.WETAで映画の世界を追体験

photo by Misaki Naka

映画マニアなら絶対に見逃せない、「The Weta Cave & Work Shop」をご紹介します。

こちらは「ロード・オブ・ザ・リング」などを手がけたピーター・ジャクソン卿とリチャード・テイラー卿による造形・デジタル、特殊効果などを行う映画制作会社、ウェタによるワークショップ。

photo by Misaki Naka ▲「ご主人様…」って言ってきそう

入ってすぐのところにあるギフトショップだけでも、ファンにとってはたまらない空間になっています。映画の裏側を覗けるワークショップに参加すると、映画制作の裏話やセットの秘密について興味深い話をたくさん聞くことができます。

photo by Abe saxophone

残念ながら中の写真は撮れませんが、まるで映画の世界に入った気分になれるはず。ちなみにウェリントン空港にもロード・オブ・ザ・リングにまつわる装飾が施されているので、ぜひチェックしてみてください。

■詳細情報
・名称:The Weta Cave & Work Shop
・住所:1 Weka St | Miramar, Wellington 6022, New Zealand
・電話番号:+64 4-388 5555
・公式サイトURL:
https://www.wetaworkshop.com/visit-us/the-weta-cave/ (cave)
https://www.wetaworkshop.com/visit-us/workshop-tours/ (workshop)

 

8.ケーブルカーに乗って街を一望

photo by Abe saxophone

ウェリントンのパンフレットでよく見かける赤いケーブルカーの写真。せっかくウェリントンにきたなら、丘の上までケーブルカーで移動して街を見下ろしてみましょう!

ケーブルカーへの入り口は、このような看板が立っているのですぐ見つけることができました。ふむふむ、上にはミュージアムやボタニックガーデンもあるんですね。通常、10分間隔で運行しています。

photo by Abe saxophone

ケーブルカーに乗っているあいだも楽しいのですが、やはり上から景色をみた方が楽しい! 見て、この絵になる絶景! ケーブルカーは地元の学生もよく利用しており、ボタニックガーデンでは寝そべって勉強をしている姿も目にしました。

そんなおしゃれに勉強してみたかったものです。

■詳細情報
・名称:Cable Car
・住所:Cable Car Ln Wellington 6011, New Zealand
・営業時間:平日 午前7:00~午後10:00、土曜日 午前8:30~午後10:00、日曜日 午前8:30~午後9:00(クリスマス時期は別途運行表をご覧ください)
・電話番号:+64 4 472 2199
・料金:大人 往復$9.00 片道$5.00、子ども(5~15歳)往復$4.50 片道$2.50、高校生・大学生(NZ国内学生証提示のこと)往復$5.00 片道$3.00
・公式サイトURL:https://www.wellingtoncablecar.co.nz/Japanese/Home.html

 

9.LIBRARYで読書しながら一杯?

photo by Abe saxophone ▲開店前に待っている方も

夜は、おしゃれなバーで一杯どうですか? こちらのLIBRARYはその名の通り図書館を思わせる内装になっており、壁には本がぎっしり。お酒を飲みながら読書なんて、粋すぎませんか。

photo by Abe saxophone

そしてこちらで頼んだのは、原宿で女子高生の人気を集めそうなこのドリンク。どう見てもパフェですが、れっきとしたモヒートベースのお酒です。甘いブラウニーと一緒に飲むと(食べると?)、チョコミントのように感じられます。

photo by Abe saxophone

「いやいや、私はもっと大人なドリンクを飲みたいわ」という方には、「LA BELLE ET LA BETE」がおすすめ(注文のときうまく言えなかったのは、言うまでもありません)。コニャックを使用したカクテルで、ブラウニーのお店で見かけたSix Barrel Sodaも入っています。

最初飲んだときに「アルコールの原液を飲んでるみたい」と思うほど強かったのですが、どうやら混ぜて飲むようです。私のように酔っ払わないように、ご注意ください。

■詳細情報
・名称:THE LIBRARY
・住所:Upstairs, 53 Courtenay Place, Wellington, New Zealand
・営業時間:月曜〜木曜 17時開店、金曜〜日曜 16時開店
・電話番号: 04 382 8593
・公式サイトURL:http://www.thelibrary.co.nz/

 

10.おしゃれ個性派ホテルQTに泊まってみたい

photo by QT Museum Wellington

ウェリントンでやりたい10のこと、最後は素敵なホテルをご紹介します。せっかくニュージーランドまで来たのだから、宿泊場所にもこだわりたい。そんな方には「QT Museum Wellington」がおすすめ。

ウェリントンはアートの街としても知られていますが、まさにこのホテルにはその要素が詰まっています。

photo by QT Museum Wellington

ロビーに入った時点で、漂うおしゃれ感。いたるところにアート作品が展示されていて、目が追いつきません。

photo by QT Museum Wellington

そして、お部屋に入ってびっくり。部屋によってデザインが異なり、こちらのお部屋は花が描かれた壁紙が特徴的です。

photo by QT Museum Wellington

photo by QT Museum Wellington ▲すごい存在感

photo by Abe saxophone

お部屋のミニバーには可愛らしいお酒がずらり。ここにも「Wellington Chocolate Factory」のチョコレートが置いてありました。地元の製品をなるべく扱う、ウェリントンの愛が素敵。

photo by Abe saxophone ▲高級感漂うホテル内のバー

photo by Abe saxophone

そして、現在は新しいお部屋を建設中。まだ工事中だったので写真は撮影できなかったのですが、それぞれの部屋を一人のアーティストが担当し、壁に直接絵が描かれていたり、アーティストが手がけた作品が飾られていたりしました。

そしてベランダから海が見られる、絶景付きの嬉しいお部屋も。ウェリントンのアートに触れるなら、こちらのホテル一択です。

■詳細情報
・名称:QT Museum Wellington
・住所:90 Cable Street, Wellington 6011, New Zealand
・電話番号:+64 4 802 8900
・公式サイトURL:https://www.qthotelsandresorts.com/wellington/

 

ウェリントンでニュージーランドを満喫して

ウェリントンという街、名前も知らない方も多いかもしれませんが、グルメや自然、アートなどさまざまなおもしろさを持っています。街がコンパクトなので、観光しやすいのも嬉しいポイント。

ぜひニュージーランド旅行を計画される際には、忘れずにウェリントンの予定を入れてください! ロンリー・プラネットが「世界で最もクールな都市」と絶賛した理由がわかるはずです。

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