ニュージーランドをレンタカーで旅する!南島のおすすめモデルコース
どうも、ニュージランドをレンタカーで一周したteriyakiです。
今回の記事では「ニュージーランドをレンタカーで旅してみたいけど、どんなルートがいいかわからない」「車でまわれるおすすめの観光スポットを知りたい」というあなたのために、実際に僕がレンタカー旅をした経験を活かして、南島のおすすめのルートや観光スポットをご紹介していこうと思います。
北島のおすすめルートはこちらの記事で紹介しています。
ニュージーランド旅はレンタカーがおすすめ
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ニュージーランドはレンタカー旅がおすすめです。面積が268,000 km²の小さな島ですので、車があれば様々な観光スポットを巡ることもできますし、道路もしっかり整備されているので簡単にいろんな街へのアクセスも可能です。
実際、多くの旅行者がレンタカーやキャンピングカーを借りて、ニュージーランドのいろんな場所でキャンプをしながら旅をしている姿を多く見かけます。特に南島は自然溢れる場所が多いので、レンタカーで1日走っているだけでも十分に楽しますよ。
僕も実際に南島を走ってみて、たくさんの羊に出会ったり、映画「ロードオブザリング」そのまんまの景色に出会えたりと、その自然の豊かさに本当に驚かされました。
ニュージーランドは、レンタカーで旅しなければ損するレベルといっても過言ではありません。一都市滞在なんてもったいない。ぜひ、レンタカーでその広大な大地の間を走り抜けてください。思い出に残ること間違いなしです。
また北島と南島をつなぐカーフェリーもあり、レンタカーでのニュージーランド一周も1ヶ月ほどの期間さえとれれば、簡単に実現可能です。カーフェリーについての詳しいことは、この記事の後半で紹介していますので、気になる方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
レンタカー旅の唯一の悩み
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さて、レンタカーを借りてニュージーランド南島の様々な場所に足を運んでみようとした時、多くの方が悩まれるのが、そのルートだと思います。
僕がレンタカーでニュージーランドを一周した際にも、一番苦労したのがこのルート決めでした。いくら小さな国とはいえ、見どころはたくさんのニュージーランドの南島。一から観光スポットを検索して、行き方を調べ、ルートを決めるのはかなりの手間です。
そこで、今回は実際にレンタカーでニュージーランド一周を体験した僕が、みなさんにおすすめの南島のルートや立ち寄るべき観光スポットを紹介して、この記事のとおりに旅すれば、充実したニュージーランド南島の車旅ができるルートをご提案していこうと思います。
南島レンタカー観光ルート
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ニュージーランドの南島は、とにかく自然溢れる島です。大自然を思う存分に味わえる観光スポットが各地に点在し、ドライブルートもその大部分が大自然の中。羊の群は当たり前で、南島を車で走ると「ニュージーランドは人より羊の方が多い」とよく言われていることにもうなづけます。
それでは、順番にルートや観光スポットをご紹介して行く前に、まずは全体像からみていきましょう。ニュージーランドの南島レンタカー旅は以下のようなルートがおすすめです。
クライストチャーチ→テカポ→マウントクック国立公園→ワナカ→テ・アナウ→ミルフォードサウンド→クイーンズタウン
南島最大の都市、クライストチャーチから始まり、星空を世界遺産に登録しようとしている「テカポ」や、絶景のフィヨルドが見られる「ミルフォードサウンド」まで。とにかく大自然でいっぱいです。
それでは、次の項目からポイントごとに細かく紹介していきますね。
南島の旅は「クライストチャーチ」からスタート
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南島の旅のスタート地点となるのが、「クライストチャーチ」の街です。こちらは、南島の中では最大の街。またニュージーランド全体で見ても人口は北島のオークランドに次いで第2位となっており、まさに南島の文化や経済の中心地。
そのため、国内や海外からの多くの飛行機が運航しており、南島の玄関口としての役割も果たしています。
クライストチャーチの見どころ
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そんなクライストチャーチの見どころは、「カードボードカセドラル」です。こちらの教会は、この街のシンボルであった「クライストチャーチ」が2011年2月の大地震で崩壊してしまったことを受け、建てられた仮設大聖堂となっています。
しかもこの大聖堂、建築の設計を担当したのは日本人の坂茂氏。その設計技法は特徴的で、なんとこちらの大聖堂、98本のカードボートチューブを使った、紙でつくられている世界でも珍しい大聖堂なんです。
綺麗なステンドグラスは、夜になるとライトアップもされます。美しい紙の大聖堂観光へ、夜に訪れてみるのもいいかもしれませんね。
星空が世界遺産⁉︎ 綺麗な湖のある「テカポ」
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クライストチャーチからは、テカポ湖のあるテカポの街を目指します。レンタカーで国道1号線と79号線を走ること約3時間ほどで到着です。
こちらの街の自慢は、その美しい空の眺めを世界遺産に登録しようとする動きもあるほどの、満点の星空。晴天率も高く、高確率で見られる星空は本当に息をのむほどの美しさ。
特に、テカポ湖の湖畔にある「善き羊飼いの教会」周辺からの星空観察がおすすめ。教会と星空を一枚の画角の中に収めることで、とっても神秘的な写真が撮れること間違いなしです。
テカポの見どころ
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星空も素晴らしいテカポですが、湖の美しさも負けていません。
おすすめは、「マウントジョン展望台」から見下ろすテカポ湖。展望台の上まで車で登ると、眼前には自然界が作り出したとは思えない、ミルキーブルーの壮大な湖の景色が広がります。
周辺の山との調和も美しく、太陽を受けてキラキラと輝く湖面はいつまでも見ていられる景色です。ぜひ夜だけでなく、日中のテカポ湖も観光してから、次の場所に向けて走り出してくださいね。
3000m級の山々がそびえ立つ「マウントクック国立公園」
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テカポで綺麗な景色を見終えて目指すのは、マウントクック国立公園です。こちらは別名「アオラキ」と呼ばれています。「アオラキ」とは、現地語で「雲を突き抜ける山々」という意味をもち、その名の通り20を超える3000m級の山々が連なり、壮大な景色をみることができます。
テカポからマウントクック国立公園へは、車で約1時間の道のりです。
マウントクック国立公園の見どころ
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マウントクック国立公園内には、たくさんのハイキングトラックが整備されており、山登り初心者でも気軽に山々の間の自然を満喫しながらのハイキングが可能です。日程に余裕がある場合は、こちらでじっくりニュージーランドの山間部の自然を味わってみてはいかがでしょうか?
次の場所への休憩地点「ワナカ」
マウントクック国立公園を後にして、一路次の見どころ「ミルフォードサウンド」を目指したいところですが、この先長いドライブが控えているため、ここは間の街で休みながら、ゆっくりと進むことをおすすめします。
その休憩におすすめなのが、マウントクック国立公園から車で約2時間半の「ワナカ」という街。
こちらの街はニュージーランドで4番目に大きいワナカ湖のある場所で、スキーやスノーボード、マス釣りなどのアウトドアの名所として知られています。これからに備えて、しっかり身体を休めるもよし、ニュージーランドのアウトドアを思う存分満喫するもよし、それぞれの過ごし方で、ここからの旅の英気を養ってくださいね。
もちろん、旅の日数が少ない方や、長時間のドライブも問題なくこなせる方は、ワナカに寄ることなく、この先の「テ・アナウ」を目指すのもいいと思います。それぞれの旅のスタイルで、安全に楽しく旅ができるように計画を立ててくださいね。
玄関口「テ・アナウ」からミルフォードロードを満喫
さて、南島最大の見どころといっても良い「ミルフォードサウンド」。その玄関口となるのが、先ほどのワナカから車で約3時間の「テ・アナウ」という場所です。
ワナカからこの「テ・アナウ」を目指し、こちらで一泊してからミルフォードサウンドを目指すことをおすすめします。なぜなら、「テ・アナウ」からミルフォードサウンドの観光フェリー乗り場までは、車で約2時間の道のりとなり、時間も決まっているため当日の間に直接向かうのは、かなりの無理が生じるからです。
また、ミルフォードサウンドへ向かう際に滞在する場所として後ほどご紹介する「クイーンズタウン」が紹介されることが多いですが、仮に日帰りしようと思うと、車の運転にかかる所要時間は往復で8時間。
ツアーなどで向かう場合は良いですが、レンタカーで向かう場合は安全面も考えてこの「テ・アナウ」での滞在がおすすめです。
ニュージーランドが誇る偉大な自然の景観「ミルフォードサウンド」へ!
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そして、いよいよニュージーランド南島最大の見どころといっても過言ではない、「ミルフォードサウンド」へ出発です。
ミルフォードサウンドは、「フィヨルド」と呼ばれる氷河の侵食によって作られた複雑な湾や入江です。海から垂直に伸びる山々の断崖絶壁と、そこから流れ落ちる最大落差1000m以上にもなる滝を求めて多くの観光客が集う場所。
こちらのミルフォードサウンドは、ツアーを予約して、船でフィヨルドの中を進みながら観光する形が一般的です。クルーズでは、フィヨルドの偉大な姿はもちろん、151mの落差のある「スターリング滝」が観光できたり、運がよければ、ペンギンやオットセイなどにも出会うことができますよ。
クルーズには、日帰りのものと、船上で1泊するものがありますのでご自身の旅の予定と照らし合わせてプランを計画してくださいね。
ちなみに、代表的なクルーズ会社は以下のようなものがあります
・Southern Discoveries
・Jucy Cruise
・mitre peak Cruise
レンタカーで行くなら、ミルフォードロードも絶対満喫しよう!
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そして、せっかくレンタカーがあるのならミルフォードサウンドだけでなく、テ・アナウからミルフォードサウンドへ向かう道に続く「ミルフォードロード」も満喫されることをおすすめします。
ミルフォードサウンドはもちろんですが、このミルフォードロードにもたくさんの偉大な自然の作り出す、見事な景観があります。
特に見ておきたいのは、「ミラー湖」と「エグリントンバレー」。
ミラー湖は、湖の水面が鏡のように周囲の景色を映しだす、なんとも神秘的な湖です。湖面には、奥にそびえる山が映り、他では見れないほどの綺麗な鏡ばりが出現します。
また、湖畔に立てられた「Mirror Lake」の看板は、あえて文字が逆さに書かれていて、湖面に文字が映ると正しい向きで見られるようにユーモアたっぷりの設計がされています。
「エグリントンバレー」は、かつて氷河によって削りとられたU字谷。今は壮大な草原が広がり、遠くに山々がそびえ立つ迫力満点の景色を臨める場所となっています。
僕はここで、車を泊めてアウトドア用の椅子を出し、コーヒーを味わうカップルと遭遇しました。こんな自然の絶景の中で、ゆったりコーヒーを味わえるなんて最高ですよね。
レンタカーの場合は、そういう時間の自由もきくのも良いところ。ぜひコーヒーを持参して、ミルフォードトラックを走ってみてはいかがでしょうか?
最終目的地は「クイーンズタウン」
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そして、最後に目指すのはクイーンズタウンです。テ・アナウからは車で約2時間の道のり。クイーンズタウンは、山々に囲まれた景観の美しさが「ヴィクトリア女王にふさわしい」という理由からその名がつけられたほどの、自然溢れる街です。
ニュージーランドの中では避暑地としてもよく知られるほか、アクティビティーの宝庫としても有名で多くの観光客が訪れるリゾート地となっています。
クイーンズタウンの見どころ
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クイーンズタウンで、まずおすすめしたいのが標高450メートルのボブズピークを頂上まで登る「スカイラインゴンドラ」。特に頂上からの眺めは絶景で、クイーンズタウンの名所である「ワカティプ湖」をはじめ、自然と街が調和した素敵な眺めを、ゆったりと楽しむことができますよ。
また、もう1つのおすすめがクイーンズタウンの名物「ファーグバーガー」です。全ての材料が国内産で作られるハンバーガーは、ボリュームたっぷり。食べだすとジューシーなパテと、フワフワのバンズが美味しくて止まらなくなる美味しさです。
ファーグバーガーはワカティプ湖の裏にお店があるので、テイクアウトして湖畔で自然を眺めながら、食べると最高に気持ちが良いですよ。
ニュージーランド一周もできる レンタカーで海を渡る方法は?
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ここまで南島のおすすめレンタカールートをご紹介してきましたが、もしかするとこの記事を読んでくださっている方の中には、南島だけでなくニュージーランド全体をレンタカーで、一周したいと考えていらっしゃる方もいるかもしれません。
ただ、ニュージーランドの北島と南島は、海で隔てられており陸路がありません。そのため、一見するとレンタカーを借り直す必要があるかと思われがちですが、実はそんなことはありません。北島と南島を繋ぐフェリーがあり、その中には、車ごとフェリーに乗れる「カーフェリー」があるのです。
北島と南島をレンタカーで渡るならカーフェリーを使おう
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ニュージーランドの北島と南島を移動する手段は大きく分けて2つ。1つは飛行機で、もう1つはフェリーでの移動です。目的地が決まっている場合は、飛行機での移動が楽ですが、車旅の場合は、飛行機での移動はできません。そんな時は、車ごと乗れて北島と南島を移動できる「カーフェリー」を利用しましょう。
北島と南島を繋ぐカーフェリーを運航しているのは
の2社。どちらもホームページから乗船の予約が可能です。(英語)
どちらのフェリーも、北島の「ウエリントン」と南島の「ピクトン」を繋いでおり、その所要時間は約3時間。日本のカーフェリーと同じく、車で乗船したあとは船内の駐車場に車を止めて船の中でくつろぎながらの航海が可能です。
船旅でも壮大な自然が味わえる
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僕がニュージーランドを一周した際は、価格が少し安い「Blue Bridge」を使いました。車で乗り場まで行けば、あとは係の人が随所で案内してくれるため迷うことなく、船内の駐車場に停車できます。
船内にはレストランもありご飯が食べられたり、シアタールームがあって映画が楽しめたりと、とても快適に過ごせます。
また、甲板に出ると目の前には、壮大な海とその海に浮かぶニュージーランド小島の景色が。この景色、いくら眺めていても飽きることなく、島フェチの僕は、ほとんどの時間を船から見える島の写真撮影に費やしました。
カーフェリーは大きいので、そこまでひどい揺れはありませんが、酔いやすい方は酔い止めを飲んでから乗船することをおすすめします。
ピクトンから、クライストチャーチは国道1号線で約5時間
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フェリーが到着するピクトンからクライストチャーチまでは、国道1号線で約5時間の道のりです。フェリー乗船の疲れもあるし、一気にクライストチャーチまではちょっと、という方は、途中の「カイコウラ」という場所で一泊してから、クライストチャーチへ向かうことをおすすめします。
カイコウラは小さな町ですが、オットセイやクジラなどいろんな海洋生物がいることで有名な海の町で、少し車を走らせればオットセイがいる海辺にも行けて、長旅の疲れも癒されますよ。
また、「クレイフィッシュ」と呼ばれる伊勢海老の一種が味わえることでも有名な町。ここで贅沢にクレイフィッシュを味わって、南島のレンタカー旅のパワーを蓄えるのもいいかもしれませんね。
まとめ
今回は、ニュージーランドの南島のおすすめレンタカールートと、北島と南島を結ぶカーフェリーについてご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
南島は、大自然溢れる見どころが多く、レンタカーで移動しながら各地でアクティビティーを楽しんだり、絶景を味わうことができる島。ぜひ、皆さんもこの記事を参考に、レンタカーで南島を味わい尽くす旅に出てみてくださいね。
なお、北島のおすすめルートや、ニュージーランドのレンタカー事情などの詳しい情報はこちらの記事でご紹介しています。