今回、仕事でニュージーランドを訪れたわけですが、日程表を確認したニュージーランド初心者の私(misakiki623)は、クライストチャーチ以外目にしたことがない未知の土地でした。特に「オアマル」ってどこ!大好きな「柴犬まる」じゃなくて?オアマル?何があるの?と「?」がたくさん飛んでいたわけです。

事前に下調べするも「白亜の街」ぐらいしか情報がない……。やばい、これで記事書けるのだろうか。心配性の私は震え上がっていました。

一体「オアマル」ってどこなの?



南島でクライストチャーチの次に大きな都市、ダニーデンからは車で約2時間。また、クライストチャーチからオアマルまでは車で約3時間。インターシティなどの長距離バスを利用することも可能です。

クライストチャーチから向かったのですが、まっすぐ平坦な道が続いて両サイドにはカンタベリー平野が広がっており、イメージしていた「これぞニュージーランド!」という景色が窓の外には広がっていました。どこまでも続く牧場に牛や羊たちが飼われていて、草を貪り続ける光景がだいたい続きます。

石造りが美しい映画のセットのような街



オアマルはここで採取できる石灰岩の「オアマルストーン」という真っ白な石で有名になりました。近くの街ダニーデンでは、観光スポットでもあるダニーデン駅やオタゴ大学で黒い玄武岩と一緒に使用されていますが、オアマルでは町全体の建物に使用されており、白亜の景色が立ち並ぶ光景は壮観です。



街のメインストリートには、19世紀ごろに建てられた銀行や英国国教会、旧郵便局など歴史的なヴィクトリアン建築の建物が集まっており、とてもコンパクトな街なので歩きまわって観光することが可能です。

まずは朝食で腹ごしらえ!「ティーズ・ストリート・カフェ」にていただきます。目の前には可愛いセント・ルークス英国国教会が。ここのポーチドエッグがめちゃくちゃ美味しかった!地元の方々も朝からたくさん訪れていて、プレスツアーメンバーで写真を撮りまくってたら「何かの撮影かい?」と。みなさま、お騒がせしてすみません。

■詳細情報
・名称:Tees St cafe
・住所:3 Tees Street, Oamaru 9400, New Zealand
・営業時間:(月)〜(金)7:00〜15:00、(土)(日)7:30〜15:00
・定休日:なし
・公式サイトURL:http://www.teesst.com/

一番興奮した場所かもしれない



さてさて、オアマルではどんな観光ができるんだ?もしかして白い街だけか…?と疑いながら次の目的地へ。ペンギンコロニーが見える海岸「ハーバー・ストリート」にある「ホワイト・ストーン・シティ」へ。この時の私はこの場所でお腹を抱えて笑うだなんて予想だにしていなかったのです。

「ホワイト・ストーン・シティ」はオアマルの通称で1882年に建設された穀物倉庫だった場所を改装した小さな博物館です。

なんだ博物館か、つまらなさそう。

と思ったあなた!!!侮るなかれ。ここは当時の時代を体験できるアトラクション型博物館だったのです。

従業員の方はみなさんヴィクトリア調の衣装を着ており、一緒に館内を案内してくださいます。



オアマルはオアマルストーンのおかげで発展してきた街です。建物の外観ももちろんオアマルストーンでできているのですが、入り口の天井には当時北アメリカから船で輸入してきたものが使用されています。(オアマルには山がなかったため木が手に入らなかったとか!)



穀物の価格暴落により100年間ぐらいゴーストタウンの時期はあったものの、近年ペンギンが発見されたことにより観光客が増えて、住民や観光客たちも戻り当時の活気を取り戻したのよ、とヘザーさん。

館内には実際に残っている資料、家具、食器などが展示されており、自由に見て回ることができるんです。



「これは当時の処方箋の記録ね。個人情報だけどもう誰も生きてないから公開して大丈夫!」と、陽気なヘザーさん。

そして次の広間ではヴィクトリア調の衣装を借りることができるんです。こりゃもう女子たちはテンションアップです。

どれぐらいテンションが高いかというと、もう室内で傘さしちゃうぐらい。これはもう完全に華麗なる一族の集合写真。



隣にはピアノもあって、あれあれ?ついつい手が…!(3歳から高校卒業まで音楽一筋でした)



博物館の前でこのザマス感。

こちらは19世紀に使用されていた「ペニー・ファージング型自転車」のカルーセル。メルヘンな音楽と一緒に回る回る。

この自転車、早く走るために前輪がやたらと大きかったらしいんですが、初期のものはブレーキがないんですって。スピード出るのにブレーキないって乗ったらあかんやつやん!

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さて、次は学校体験。「男子と女子が話したら4発叩くからね。前のドラゴンを描きなさい!」と、いきなりスパルタ先生の授業の始まり始まり。



「インドは確かここだったかしら?」「先生、もうちょっと下です!!」



そして、羊の毛の紡ぎ方を実演してもらったり。……「誰!糸を機械から外したのは!」糸が絡まってしまい、ヘザーさんおこ。



ここはバーでしょうか。ジャック・ドーソンのようにタイタニックの乗船チケットを賭けてポーカーを楽しむことができます。船乗りやゴールドラッシュ時の金の採掘者が多く集まる港町のため、バーが多かったそうです。



当時のボードゲームで遊んでみたり、ピアノをおもむろに弾き出してみたり。



いやぁ、もうとにかくお腹が痛くなるほど笑いました。ここは絶対に仲のいいメンバーで訪れてはしゃいで欲しい。出会って5日目のメンバーであれだけ盛り上がっていたのだから、TABIPPOメンバーで行ってたらどうなってたんだろう(全員でコスプレしたい)。

■詳細情報
・名称:Whitestone City
・住所:12 Harbour Street, Oamaru, New Zealand
・営業時間:10:00am – 6:00pm
・定休日:なし
・料金:大人20ドル
・公式サイトURL:https://www.whitestonecity.com/

フラッグが可愛いハーバー・ストリート



お腹を抱えて笑った後は、ハーバー・ストリート周辺の散策へ。赤、青、白のフラッグが青空に映えてついつい空を見上げたくなります。石灰岩を使ってアクセサリーを作る工場や、アンティーク調のスーベニアショップ、可愛い看板のパン屋さんなどお店が連なります。



中でも人気なのは「スチームパンクHQ」!19世紀の人々が未来を想像して描いたスチームパンクとはサイエンスフィクションの一つで、例えばジュール・ベルヌの作品に出てくる想像上の機械だったり、映画「ハウルの動く城」の世界観をイメージしていただければ大丈夫かと思います。

時間がなくては入ることはできませんでしたが(完全にホワイト・ストーン・シティで騒ぎすぎた)、ここはスチームパンクマニアにはたまらない場所だそうですよ!

他にもこんな魅力があるオアマル



オアマルを検索すると、ペンギンに会える場所として書かれてることが多いのですが、他にもこんな絶景に会うことができます。

大人気の書籍「365日世界一周絶景の旅」にも掲載されているモエラキ・ボルダー。こんな丸い石が海岸に転がってるなんて不思議ですよね。



オアマルの街から40km離れた場所、モエラキという海岸場所にこの子達は転がっています。丸い石は自然界の化学作用によってできたもので様々な化石や骨、海の中の鉱物がひっついて固まり、6000万年かけて出来上がりました。元々はこの場所は海底だったけれど、長い年月によって地表に出てくるようになり、ひょっこり現れてきたとか。満潮の時にしか見ることができません。

書籍によると、「岩に食べられたような写真を撮ることができる」とのこと。頭から突っ込んだらそんな写真を撮影することができるのですが。



……なるほど、泥だらけになりそうなのでやめておきました。

ごめんなさい。ただの白い街じゃなかった

侮ってました、オアマル。ペンギンはもちろんミステリアスな絶景、そして19世紀にタイムスリップできちゃう場所など、見所めちゃくちゃありました。勉強不足ですみません!

本当に世界は行ってみないとわからない場所がまだまだあるなぁ。でもそれが旅の醍醐味なんですけどね!

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