キュっと上がった口角、つぶらな瞳、カメラを向ければ必ず決め顔をしてくれる。そんなアイドルみたいなネズミ「クォッカ」をご存じですか?

近頃はテレビやSNSなどのメディアで取り上げられて、有名になりつつあるクォッカですが、彼らは西オーストラリアの島「ロットネスト島」でしか会うことができません。

今回は、そんなクォッカワラビーの魅力に加え、ロットネスト島の観光情報や行き方などをご紹介します。

 

クォッカに会える唯一の島、ロットネスト島ってどこにあるの?

photo by Nanako

ロットネス島は西オーストラリアのパース沖に浮かぶ小さな島。インド洋に位置するこの島は、自然豊かで国立公園に指定されています。ロットネス島は、昔アボリジニたちを収容していた島と言われており、現在では観光地化され、世界中から観光客が集まるリゾート地となりました。

 

小さな島なので体力のある方なら自転車で1日あれば一周できるほど。島内には数々の絶景スポットもあるので、一日以上いても飽きることがありません。

クォッカは島中のいたるところにいるので、簡単に会うことができるほか、エメラルドグリーンのインド洋や白い砂浜、マリンアクテビティなど、様々な楽しみ方があるのも魅力です。

 

世界一幸せなネズミ「クォッカ」ってどんなネズミ?

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クォッカはカンガルー科に属する有袋類で、正式名称は「クォッカワラビー」と言います。以前はオーストラリア大陸の西南部にも生息していましたが、外敵や環境破壊により激減。現在では、ロットネスト島で多く生息しています。

 

笑ったような顔立ちのため人々からは「世界一幸福なネズミ」と称され保護されてきました。彼らが人気になった理由のひとつが、自撮り。カメラを向けると自ら寄ってきてカメラ目線を向けてくれる姿は愛おしくてたまりません。

人間を恐れずに振りまく愛嬌で、今日も島に訪れる多くの観光客をメロメロにしています。

 

ロットネス島は見どころがいっぱい

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クォッカで有名になったロットネスト島ですが、国立公園のこの島にはもともと多くの絶景ポイントやアクテビティがあります。続いて、せっかくロットネス島に来たならぜひ訪れてほしい観光スポットを紹介します。

 

ピンクレイク

 

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Rottnest Islandさん(@rottnestislandwa)がシェアした投稿 – 2019年 3月月18日午後7時15分PDT

ロットネスト島内陸部には12個の湖があります。そのうち5ヵ所が塩湖になっており、天候が良ければピンク色の塩湖を観ることができます。

ピンクレイクを観るためのベストシーズンは、湖が干上がってしまう真夏の12月下旬~2月以外。風がなく晴れた日には青い空とピンク色の湖の見事なコントラストを拝めることができます。

 

オリバーヒル砲台

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島の内陸部、高台には大きな砲台が設置されています。実はこの砲台、第二次世界大戦中に日本軍を迎撃するためのものだったそう。日本軍が敗戦したため結局一度も使われることなく、当時の姿のまま残されています。

砲台の地下には当時の新聞や弾薬が展示されており、当時の様子を垣間見ることもできます。

 

オリバーヒル砲台までは、オリバーヒルトレインが一日に数本運行されており、この電車に乗ればガイドさんの案内も受けられるので、英語に自信がある方は乗ってみるといいでしょう。

後ほど紹介するレンタルサイクルでも行くことができますが、坂道なので列車がおすすめです。

 

バザースト灯台

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ロットネスト島には2つの展望台がありますが、アクセスも良くインド洋をパノラマで見渡せるのが、このバザースト灯台。フェリー浅橋の北側に位置するので、ロットネスト島のランドマークにもなっています。

展望室からは天気が良ければパース市内まで観ることができるかも。展望台に登る以外にも、近くのピンキービーチから展望台を撮影する楽しみ方もあります。

 

数々の美しいビーチ

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ロットネスト島には島の至る所に美しいビーチがあり、その数はなんと60箇所!ビーチでは海水浴やマリンアクテビティを楽しむことができます。

上記で紹介したバザースト灯台の麓に広がるピンキービーチは、フェリー乗り場から徒歩で行ける距離なので、短期間の滞在中にも気軽に行くことができます。一方、シュノーケリングをしたいならリトルサーモンベイが最適。

 

もし、時間に余裕がある方は、島の西側にあるビーチを目指してみましょう。Longreach Bay以西になると人もグンと減り、運がよければビーチを貸切できるかもしれません。

一番のおすすめは、島の丁度くびれた場所にあるRocky Bay Beach。全長550mもあり、人で混み合うことはほとんどありません。砂浜は白いサラサラとした砂で出来ており、サンゴ礁ではシュノーケリングも楽しむことができます。

 

レンタルサイクリング

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上記に上げた展望スポットをすべて周る場合、徒歩ではかなり時間がかかります。そこで、体力に自信がある方にはレンタルサイクリングがおすすめ。島内の観光スポットを自由気ままにめぐることができます。

島内は小高い丘も多くアップダウンも激しいですが、一周約40キロの島内を一日で周りきることもできます。ぜひ自分の体調と相談して挑戦してみましょう。

自転車はフェリー乗り場から徒歩5分程のところにある「Pedal & Flipper」で借りられます。自転車は3時間から貸出されており、24時間で1台30ドル。自転車とシュノーケルのセットのプランもあります。

■詳細情報
・名称:Pedal & Flipper
・住所:2G2R+JJ Rottnest Island, WA
・地図: ・営業時間:8:30-17:00
・電話番号:+61 (8)9292-5105
・料金:3時間20ドル、1日30ドル
・公式サイトURL:https://www.rottnestisland.com/see-and-do/island-activities/Pedal%20and%20Flipper%20Activities

 

島内巡回バス「Island Explore」

「島内観光したいけど、自転車で周るのはちょっときつい」という方におすすめなのがIsland Explore、乗り降り自由な巡回バスです。島内の各ポイントにあるバス停を定期的に巡回しているので、次の場所への移動もとても楽。

ツアーのように時間制限が無いため、移動では楽をしたけれど自由に周りたいという方におすすめのプランです。チケットは島のVistor Centreか、キオスクで購入できます。

■詳細情報
・名称:Island Explore
・住所:2G3R+PG Rottnest Island, WA
・地図 ・電話番号:+61 (8)9372-9730
・料金:20ドル(1日乗り放題)
・公式サイトURL:https://experience.rottnestisland.com/WebStore/shop/ViewItems.aspx?CG=riastore&C=explorer

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ロットネスト島のベストシーズンはいつ?

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ロットネスト島のあるオーストラリアは日本と異なり南半球にあるため、季節も日本と逆になります。ロットネスト島のベストシーズンは春から秋にかけての10月上旬から4月下旬。

冬でも、もちろんクォッカに会うことはできますが、風が強く温度もかなり下がるのであまりおすすめできません。

 

また、オーストラリアを観光する上で忘れてはいけないのがスクールホリデー。日本の学校でいうと春休み・夏休み・冬休みにあたり、オーストラリアの場合は年に4回あります。期間は約2~3週間ですが、この時期に被るとどこの観光地も混み合うのでできれば避けたいところ。

スクールホリデー期間は州によっても異なるので、事前にオーストラリア政府の公式サイトから確認しておきましょう。

 

少なくとも1泊はしたい!ロットネス島にある3つのホテル

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クォッカに会う目的でロットネスト島へ訪れる方がほとんどですが、これまでにご紹介した通り島内には多くの見どころがあります。そんなロットネスト島を思う存分楽しみたいなら、日帰りでは足りません。少なくとも1泊、できれば2泊するのがおすすめ。

そこで、ロットネスト島にある3つのホテルについてご紹介します。

 

リゾート気分を味わいたいなら「カルマ ロットネスト」

 

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Rottnest Islandさん(@rottnestislandwa)がシェアした投稿 – 2018年 4月月18日午後11時00分PDT

カルマロットネストは、フェリーターミナルから徒歩3分のところにある5つ星ホテルです。ホテルはシングルから4人部屋まであり、プールやレストランも併設されています。

ロットネスト島でクォッカ観賞や観光を楽しみつつ、ホテルでも快適に過ごしたい方におすすめ。

■詳細情報
・名称:カルマ ロットネスト
・住所:Kitson St, Rottnest Island WA
・地図: ・電話番号:+61 (8) 9292-5161
・公式サイトURL:https://karmagroup.com/find-destination/karma-resorts/karma-rottnest/

 

カジュアル滞在なら「ロットネストアイランド オーソリティ」

ロットネストアイランド オーソリティは自炊式のホテルで、部屋タイプはヴィラまたはドミトリールームです。1部屋に最大9人まで収容できるので大人数のグループにもおすすめ。

チェックインオフィスはフェリーターミナルから徒歩2分の場所にあるので、島到着後すぐにチェックインできるのも魅力的です。

■詳細情報
・名称:ロットネストアイランド オーソリティ
・住所:Vlamingh Way, Rottnest Island WA
・地図: ・電話番号:+61 (8) 9432-9111
・公式サイトURL:https://www.rottnestisland.com/

 

オシャレなテントにステイ「ディスカバリー ロットネスト アイランド」

 

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Discovery Rottnest Islandさん(@discoveryrottnestisland)がシェアした投稿 – 2017年 7月月22日午後5時08分PDT

ディスカバリー ロットネスト アイランドの客室はなんとテント!テントと言っても内部はとても広々としており、シャワールームなどの設備も充実しています。快適さレベルで言うと一般的なホテルかそれ以上。

テントはすべてピンキービーチのすぐ近くなので、ビーチへのアクセスも抜群です。テントによっては窓からインド洋を見渡すことができます。

■詳細情報
・名称:ディスカバリー ロットネスト アイランド
・住所:Strue Rd, Rottnest Island WA 6161
・地図: ・電話番号:+61 (8) 6350-6170
・公式サイトURL:https://www.discoveryholidayparks.com.au/discovery-rottnest-island

 

ロットネスト島へのアクセス方法

 

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Rottnest Island Ferry & Toursさん(@rottnestexpress)がシェアした投稿 – 2019年 2月月27日午前1時00分PST

ロットネスト島へは、西オーストラリアの州都パースから約20キロ南西にある、港町フリーマントルからフェリーが出ています。運賃は往復で64ドル〜で、所要時間は片道約30分。曜日によりますが1日約7~8本運行しています。

フェリーのチケットと同時に自転車のレンタルやホテル予約もできるので、詳しくは運行会社「Rottnest Express」社の公式ホームページから確認してください。

 

クォッカとロットネスト島を楽しもう!

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笑うネズミ「クォッカ」で有名になったロットネスト島は、自然に恵まれた美しい島です。今回ご紹介したように、様々な絶景ポイントや歴史を感じられる観光スポットがたくさんあります。

島内の観光手段もいろいろあるので、子供からお年寄りまで楽しむことができるのも嬉しいポイント。

ロットネスト島は一人旅、女子旅、新婚旅行、家族旅行などさまざまな旅行スタイルにおすすめできる楽園です。ぜひクォッカとあわせて、この島の魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか?

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