オーストラリアの治安は?物価は?オーストラリア旅行の基本情報まとめ
オーストラリアといえば、広大な土地に広がる大自然に、カンガルーやコアラなどのイメージキャラクター的動物たち。そして何より明るく開放的なオーストラリア人「オージー」、と次々に底抜けに明るいイメージが浮かぶのではないでしょうか?
この記事では、そんな気になる2019年現在のオーストラリアの治安と物価について様々な角度からリサーチした結果をお伝えします!
*編集部追記
2017年10月公開の記事に、新たに項目を追加しました。
2017年12月更新の記事に、新たに項目を追加しました。(2019/05/17)
オーストラリアに行ってみての感想
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私は以前、ワーキングホリデービザを利用してオーストラリアに住んでいましたが、全体の印象としては、オーストラリアはゆったりとしていてフレンドリーな人が多く、ストレスがとても少なそうだなと感じたのを覚えています。
車を購入して、オーストラリアの色々な場所を回る、いわゆる「ラウンド」をしてみましたが、オーストラリアは自然が非常に豊かなので、他では見られないような素晴らしい光景をたくさん見ることができました。
現地の人も親切で、私が以前、荒野の一本道の途中で車が故障してしまった時などは、近くを通りがかった人が水や食料などを分け与えてくれました。旅人や移住者にも評判が良いオーストラリア。新婚旅行先としても人気なので、興味のある方はぜひ訪れてみてくださいね。
オーストラリア旅行のルート
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私はオーストラリアでは車を購入していたので、先ほども述べた「ラウンド」をして、いろいろな場所を回ってみました。まずはメルボルンに2週間ほど、それ以降はアデレードやエアーズロック、アリススプリングス、ダーウィンと、オーストラリアの真ん中を走る「スチュワート・ハイウェイ」を旅することとなりました。
地平線まで一本の道が続くかのような「スチュワート・ハイウェイ」は、自然の雄大さを感じられる素晴らしい場所です。町ごとに人の雰囲気も大きく異なり、特に北のほうへ行くと、都市ではあまり見ないオーストラリアの先住民・アボリジニの人が多く暮らしているのも印象的でした。
2019年現在のオーストラリアの治安
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最も気になるイスラム過激派関連のテロ事件は、直近では2016年6月に発生しています。メルボルン郊外の高級住宅街人質立てこもり事件があり、容疑者を含む2名の死者が出た事件でした。
イスラム国直轄メディア「アアマーク通信」からイスラム国戦闘員の犯行であるというニュースが流れましたが、オーストラリア政府としては「テロ事件」との発表にとどまりました。
2014年12月にはシドニーで、イスラム国に感化された犯人による、犯人と人質2人が死亡するカフェ立てこもり事件がありました。そのわずか一年半で同種のテロ事件が発生したことになり、オーストラリアでの治安に大きな影を落としました。
オーストラリアは全般的に治安が良いとされている国ですが、スリやひったくりや置き引きといった一般犯罪も少なくありません。
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2019年現在のオーストラリアの物価
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2019年前半のオーストラリアドルの対円レートは、1オーストラリアドル = 76円前後で推移しています。オーストラリアの物価は日本と比べてもかなり高い印象です。
まず米国、ヨーロッパ、アジアからも遠隔地に当たり輸入物資が高額になること、人口密度が低く国土の割に労働者人口が少ないこと、一部の高所得者層(資源開発に携わる人たち)の影響による物価のつり上げなど様々な要因が絡み合い、物価を押し上げています。
ファーストフードで食事をして、日本円で1000円を軽く超えることもざらにあります。そのうえ、外国人が集まる観光エリアや都市部では、明確に現地オーストラリア人価格と観光客価格があり、レストランやカフェでの飲食代は日本と同じかそれ以上に感じることも多くなります。
ガソリン税が高いため、バスやタクシーなどの交通手段も総じて高め。かつシドニーなどの主要都市にも、地下鉄はありません(一部区間のみ)。
2019年オーストラリアで絶対注意したい行動指針とは?
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危険なエリアには近づかない!
比較的安全といわれるオーストラリアも、人が多く集まる場所にすりや置き引きはつきもの。市場や観光地など人が多く集まる場所での貴重品携帯、そして夜間の行動には十分注意が必要です。
なれなれしく近寄ってくる人は相手にしない!
外国人観光客のセールストークはどの国でも見られる光景ですが、ここオーストラリアも例外ではありません。
「オージー気質のオープンマインド」と、違いを計りかねることもありますが、一人でいるのにやたらと声を掛けられる場合は要注意。怒らせないように注意しながら、距離を置くのが無難です。
犬や動物には触らないこと!
オーストラリアも野生動物の多い場所。どのようなウイルスを保有しているかわかりません。また、狂犬病の予防注射を接種していない犬や猫の姿も、ダウンタウンではよく見かけますが、彼らには近づかないようにしましょう。
オーストラリア旅行に潜む危険
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オーストラリアは治安が良い国として知られていますが、もちろんトラブルに巻き込まれないように基本的な心構えは必要です。ほかの国と同様にスリやひったくり、置き引きなどは発生していますので外を移動する際は荷物の管理を徹底しましょう。
カフェやレストランで食事をする際は自分の荷物を膝の上に置き、席を離れる際も荷物を持って移動します。観光地では撮影に夢中になっている間にカバンのファスナーを開けられることもありますので、荷物は自分の胸の前にくるようにして、抱くように持ちましょう。
またオーストラリア特有のものとして、麻薬の危険が潜んでいます。麻薬に関連した犯罪が多発していますので、治安が悪いエリアに近づかない、危険そうな人物とは絡まないなどの注意が必要です。
2019年現在オーストラリアで安全に注意が必要な場所は?
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シドニー
シドニー中心部を南北に走るメインストリート「ジョージストリート」は、スリやひったくりが多いエリアとしてよく知られています。それも通りの南側に集中して発生していますから、なるべく通行を避けるようにしましょう。
シティのチャイナタウンからタウンホールまで、ジョージストリートを利用する機会は多くなるともいますが、貴重品管理には注意が必要です。
また、基本的に夜間行動はホテル内にとどめておきたいところですが、特に危険なエリアがシドニーで最も犯罪が多いといわれるキングスクロス地区の「ダーリングハースト」です。深夜営業のバーが多く、通りは不穏な雰囲気になることも。
メルボルン
メルボルンの西側及び北側エリアに、治安が良くないとされる場所が集中しています。薬物中毒者による少額強盗や、置き引き、スリなどの被害が多いといわれており、サウスメルボルン、ブランズウィックなどの地名を挙げれば、地元オーストラリア人を眉をひそめます。単独行動は絶対に避けましょう。
ぜひ外務省の海外渡航登録「たびレジ」の登録や、海外安全アプリのダウンロードをおすすめします。非常事態発生時も在オーストラリア日本大使館からお知らせメールで注意が促されるので安心です。
2019年オーストラリアで安全な移動方法は?
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その国土の大きさは世界で六番目!広大なオーストラリアは、美しい海、砂漠地帯と多様な側面を持ち、人々は様々な交通手段を利用しています。観光都市各地では、旅行客向けのツーリストサービスも充実しています。
短距離移動手段(都市部 シドニー、メルボルン)
シドニーでは、市民の足となる鉄道「シティレール」、バス、水上を走るフェリーサービスや水上タクシーなどの交通機関が市内を網羅し、街歩きがとても楽な街です。
また、日本では珍しくなった路面電車「ライトレール・トラム」も運航しており、セントラル駅~スター・シティ間は24時間営業というサービスの良さです。観光地循環バス「シドニーエクスプローラー」、ビーチエリアを周遊する「ボンダイエクスプローラー」も走っており便利です。
通常のタクシーも台数が非常に多く、日中の時間帯は車を捕まえるのにまず困ることはありません。他の主要都市メルボルンやキャンベラも同レベルの交通網が完備しています。
中・長距離移動手段
オーストラリア国内の中~長距離移動は、国土の広さを考えると飛行機移動がやはり楽です。おなじみのLCC「ジェットスター」をはじめ、カンタス航空、タイガーエア・オーストラリア、エア・インディアなど多数の飛行機が国内線をカバーしています。
長距離バスは、世界的に有名なバス会社グレイハウンドのオーストラリア路線「グレイハウンド・オーストラリア」が特に評判の高い会社です。もちろんインターネットから乗車予約ができ、確実に好みの座席を抑えることが出来ます。
長距離列車を利用して、オーストラリア大陸横断、縦断の夢をかなえるのもいいものです。オーストラリアの大自然を車窓から眺めていると、カンガルーの群れを目撃することも少なくありません。
三泊かけてシドニーからパースに向けて横断するなら「インディアンパシフィク」がおすすめ。世界中から観光客が乗車しにやってくる豪華鉄道です。他にも大陸縦断 鉄道「ザ・ガン」、「ザ・クィーンズランダー」など様々な名物鉄道があります。
2019年オーストラリアの宿泊事情は?
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オーストラリアの宿泊事情は、「料金はそれなりにかかるけれど選択肢は広い」という一語に尽きます。物価同様に宿泊費にそれほどお得感が感じられる価格設定ではありません。
また、街中でよく見かける「ホテル HOTEL」の看板は昔の名残で、今はホテル経営をせずにパブやバー、というところも多いことを覚えておきましょう。いきなり現地で部屋探しをするよりも、割引率の高いホテルを探して日本で予約したほうが結局はお得なことも多いようです。
「Booking.com」「Agoda」「Expedia」などの予約サイトを確認しても、雰囲気の良いホテルが一万円以内の価格でたくさん見つかります。旅費の節約は大切ですが、オーストラリアでは少し贅沢してみても、コストパフォーマンスを考えれば断然お得ですよ。
オーストラリア主要観光地の治安状況は?
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結論から言えば、どの観光スポットも基本的には治安のよい環境です。オーストラリアは対日感情もよく、観光地はよく取り締まられており、ツーリストの街歩きには安心な国であるといえるでしょう。
夜間の単独行動を避け、スリや置き引きの被害にあわないよう貴重品管理を心掛け、料金の食い違いなどのコミュニケーショントラブルに注意する、といった旅の基本的な注意事項を守っていれば、まず安心して旅を楽しめると思います。
2019年オーストラリアで現金を手に入れたい時は?
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日本で当座のオーストラリアドルを両替しておく
LCC利用の場合深夜到着の事が多く、しかもオーストラリアまでのフライトは長い!両替する気力も残っていないという場合もあります。行先によってはタクシー代など当座使用する金額程度は、日本で両替しておくことをおすすめします。
市内ではホテルか「コモンウエルス銀行」
ホテルのフロントでも両替は可能ですが、小規模ホテルの場合は断られる場合もあります。一番レートがよくおすすめの両替先は銀行での両替です。
もっとも、銀行、支店によって円両替の取り扱いがない場合もあるため注意しましょう。コモンウエルス銀行が確実日本円両替が可能ですが、そのほかの「NAB」「ANZ」「Westpac」などは、口座所有者のみ限定、もしくは日本円の認証に時間がかかる場合があります。
両替には基本パスポートが必要になります。そして余りにも汚れている・しわがひどい・敗れている紙幣は受け付けてもらえないため注意しましょう。
両替商を利用する
両替商のカウンターも、都市部ではあちこちに見ることが出来ます。コンビニエンスストアの中にカウンターがあることも多く便利です。また日曜日も開いているのがありがたいですね。
海外ATMを利用する
最近ではこのような「キャッシュ両替」とは別に、ATMを利用した海外キャッシングもおすすめです。キャッシング枠を設定してあるクレジットカードを利用するか、銀行のインターナショナルキャッシュカードやデビッドカードを利用する方法があります。
また、最近では新生銀行のように口座から直接チャージ可能な海外プリペイドカード(GAICA)といったサービスもあります。
クレジットカードを利用したキャッシングは利息が付きますが、銀行のインターナショナルキャッシュカードなら、自分の日本の口座から直接現金を引き出すのと変わりはありません。
手数料無料のATMなら、為替レートが若干不利になる程度(プラス2〜4%程度)で済みます。
2019年オーストラリアの平均的な物価は?
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オーストラリアの物価は概して高めとよくいわれています。確かにデフレが続く日本の感覚からすると、かなりの値段に感じられることも多いでしょう。例えばコンビニエンスストアでペットボトルの飲み物を買うと、日本円で4~500円かかる場合がほとんどです。
都市部や観光地においては、高級レストランで食事をとったりマッサージを頼んだ場合にかかる費用は日本と変わらないか、逆に割高に感じられることも多いでしょう。一方、現地で生産される食材や手工芸品などはかなり安く手に入ることが多くなっています。
まとめるとオーストラリア現地の人々が日常生活でよく購入する類のものについては総じて非常に安価、しかし観光客が行くような店で買い物や食事をする場合は日本とほぼ同じかそれ以上の費用が掛かります。
オーストラリアで安く買い物ができる場所:お土産物や食べ物など
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オーストラリアで手ごろなお土産類のショッピングなら、デパートやスーパーマーケットのお土産売り場が一番です!コアラの形のクッキーや、「TimTam(ティムタム)」のチョコレートなど定番お土産スイーツが格安でそろいます。
パパイヤ軟膏「LUCAS PAWPAW OINTMENT」や、「QUICK SILVER」「ROXY」など人気のサーフブランドのグッズもそろいます。
また、チャイナタウンまで足を延ばしたら現地のマーケットをのぞいてみるのもおすすめ。例えば、アジアの市場に迷い込んだような「ヘイマーケット」は、食料品、日用品、お土産品まで何でもそろい、安く買い物を楽しめますが、週末の木曜から日曜日のみのオープンです!
ついでにホテルの部屋でつまむお菓子やビールなどの飲み物も買えるので、ぜひ滞在中一度はチェックすることをおすすめします。
オーストラリアで安く買い物ができる場所:ローカルブランドのアウトレット
オーストラリアで自分や恋人のためにちょっと値の張る買物なら、人気オーストラリアブランドをチェックしてみましょう。コスメブランド「ジュリーク」や、ストローハットブランド「ヘレン・カミンスキー」、ムートンブーツでおなじみ「アグ UGG」など、日本でも人気のブランドが数多くあります。
これらのブランドのお買い得品を探すならアウトレットモール!シドニーなら「バーケンヘッド ポイント アウトレットセンター」、ゴールドコーストなら「ハーバータウン」が、一日中いられる充実のアウトレットモールです。
オーストラリアでチップは必要?
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実はオーストラリアにはチップ制度がありません。一般のレストランではチップを渡す必要性がなく、言葉にして気持ちを伝えるだけで十分です。
ただ、タクシーでスーツケースを運んでもらったり、ホテルなどで良いサービスを受けたと感じた場合は、多少支払っても良いでしょう。
オーストラリアのマナーについて
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国が変われば全く違う文化になるのは当たり前のこと!私たちにとっては当たり前のことでも、マナーが悪いと思われることはよくあります。
オーストラリアでは、食事中に「クチャクチャ」と音を立てて食べるのはマナー違反と考えられていますので、気をつけましょう。
オーストラリア旅行で使える会話例
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旅行中に使える、簡単な英会話を何パターンかまとめました。またオーストラリア英語には、特有の表現やスラングなどが存在します。渡航前にチェックしておきましょう。
Do you have a single room,tonight?
今晩、空いているシングル・ルームはありますか?
Would you let me drop off at the Town Hall?
タウンホールで降ろしてもらえますか?
I would like to change this travelers check into cash?
T/Cを換金してもらえますか
May I try this on?
これを試着していいですか?
Can I make a reservation for a flight from here to Sydney tomorrow?
明日のここからシドニーまでのフライトを予約したいのですが。
まとめ
いかがでしたか?オーストラリアはコアラやカンガルーなどと触れ合う貴重な体験や、美しい街歩きなど、様々な楽しみ方ができる場所です。治安についても、テロの発生リスクはありますが、安全な部類の国です。
海外旅行中の基本的な注意事項を守って、無用なトラブルを避けて、存分にオーストラリア旅行を楽しんでくださいね。