いつかはウユニ塩湖の鏡張りを見たい。そんな風に思う旅人は多いのではないでしょうか?だけどボリビアは遠いし、お金もかかりそうだし…と諦める人も。

実はその絶景、オーストラリアで見られるんです!西オーストラリアにある小さな町ブルーム。こちらでは、ウユニさながらの鏡張りを見れたり、そこをラクダで歩けたり…そしてそれだけではないんです!

私はワーキングホリデーで約2年オーストラリアに滞在し、ほぼ一周陸路で回りました。その中でも一押しなのが、4ヶ月滞在したブルームです!

 

ウユニみたいな鏡張りとラクダ

こちら、実はビーチなんです。ブルームは遠浅のビーチで、潮が引いたあとの濡れた砂浜が鏡のように反射するのです。こちらのブルーム西側にあるケーブルビーチは、なんと全長22キロ。



Photo by Yuki

もちろん雲のないオレンジ色の夕陽も最高ですが、雲が多い日の方が、地元の人がこぞって夕陽を見に来ます。

雲があることによって鏡張りがより綺麗に見えたり、夕陽が沈んだあと空がピンク色に染まったり、毎回違った景色が楽しめるためなんだとか。

 



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四駆なら、ビーチを車で走れます。週末は家族連れでピクニックのように夕陽を見に来てる方がいっぱい…羨ましい生活!



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ラクダライドは、時間によって乾いてるビーチを歩いたり濡れてるビーチを歩いたり。



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乗るのもいい経験だけど、見るのも美しい。本当に、何回も来る価値のある景色です。



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もちろん昼間のビーチも最高。キレイな海と白い砂浜。波は高くはありませんが、サーフィンも出来ます。運が良ければイルカが現れることも!

 

月への階段

Yukiさん(@yuki_photo00)がシェアした投稿 – 2017 5月 23 6:00午後 PDT

こちらは4〜9月の満月の日から3日間、雲のない時にしか見られません。日の出を待つことがあっても、月の出を待つことはあまりないですよね。

真っ暗な中から月が登り、階段が出来て行く様子は本当に神秘的。

ブルーム東側のタウンビーチの端から静かに見るのも良いですが、近くのマングローブホテルのバーだと、オーストラリアの先住民族アボリジニの民族楽器ディジュリドゥの生演奏とともに見られます。(その日は宿泊者でなくても入場出来るのです!)



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ちなみに9月、満月の日はまだ空が明るい時間でしたが、見られました!南半球に位置するオーストラリアでは日本と季節が逆なので、春の向けて日が伸びた結果見ることが出来た景色でした。

 

夜のマーケット

ironic78さん(@ironic78)がシェアした投稿 – 2016 6月 22 3:56午前 PDT

月への階段が見られる日には、ビーチの近くの広場、駐車場でマーケットが催されます。ブルームの名産品であるパールの販売や、各国の料理の屋台など。在住日本人の方のお店もありました!

また、バックパッカーがパフォーマンスをしていることもあります。

 

恐竜の化石も見れちゃう



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ブルームの魅力はそれだけではありません。ケーブルビーチの南端に位置するガンシュームポイント。見事な赤岩で、ただこの景色でもキレイ。



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そして干潮の時間には、なんと1億2000年前の恐竜の足跡が見れちゃうのです!ただし看板等はないので、探さなくてはいけません。

でも大丈夫、探してる人は他にもいます。みんな下を向いて宝探し状態。人集りが出来てたら、ソコが正解です!

どうしても見つからなかったら、入口にあるレプリカと写真を撮りましょう!

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歩いて見れる沈没船と沈没機



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よく、ダイビングで見られる沈没船はありますよね。しかしブルームは、歩いて見に行くことができます。しかも日本軍の飛行機です。



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普段は、海の底で眠っているもの。最干潮の時にしか姿を現しません。よって1ヵ月に2回、2時間ほどのみ。

そしてその地点はビーチから歩いて1時間弱かかる場所にあるので、潮の引きとともに歩き始め、潮が満ちる前に戻らなければなりません。

満ち始めたらあっという間に水嵩が増すので、注意です。そんなに歩きたくない!という方は、ホバークラフトもあります。

 

実は日本と古くから関わりのあるブルーム



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タウンビーチには、まさかの鳥居があります。そして日本人墓地もあります。1880年代から第二次世界大戦までの間、パール漁をしにたくさんの日本人が住んでいたのだとか。



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朝から地元の人や観光客で賑わうMatso’s Broome Brewery。

こちらも当時マツモトさんがやっていたお店で、その時のMATSO’S STOREの看板を今でも残してあります。そして「生」の文字。マンゴービールやチリビールなど、一風変わったビールが楽しめます。

他にも、道の名前が Sayonara RoadやTaiji Road、Makamura Avenue、Tanami Driveなど日本人名だったり。私は知らずに行ったので、その繋がりにびっくりしました。

 

バックパッカーもいっぱい



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ブルームは、特にパースに住むオージーの避寒地で、高級リゾートホテルや結婚式をする人もいます。

そのため、そこで働くワーホリメーカーや、パースからブルームを挟みダーウィンまで、見所いっぱいのウエスタンオーストラリアを車で旅するバックパッカーもたくさんいます。よって、リゾートといって躊躇する必要はありません!

 

時期が大事



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ブルームには乾期と雨期があります。オススメはもちろん乾期。月の階段の見られる時期の4〜9月です。オーストラリアでは秋〜冬の時期ですが、ブルームは過ごしやすい気温の17〜30℃前後。そしてその中でも、毎月の満月の前後。

月の階段はもちろんですが、満月の日は潮も引くので、その他の現象も見られます。特に恐竜の足跡と沈没機を見るためには、潮見表でその時刻もチェックしましょう。

干潮時と満潮時の海面の差は約10m。恐竜の足跡は2.16m以下、沈没船に至っては0・86m以下の時にしか見られません。

観光地として気軽ではありませんが、全てが雄大な自然が作り出した現象のブルームならではです。

 

行き帰りの飛行機で絶景が見られる



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日本の約20倍もあるオーストラリア。ブルームは、オーストラリア北西部に位置し、西オーストラリア州都のパースから飛行機で2時間半ほどです。

ぜひ、昼間の便を予約して下さい。こんな、地球を感じられる絶景が普通の飛行機で見られます。



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他にもバオバブの木が生えてたり、マングローブがあったり、現在でも使われている中では世界で一番古い屋外映画館があったり。

本当は教えたくない、でもせっかく行くならガイドしてあげたいくらい素敵なブルーム。シドニーやメルボルンとは違ったオーストラリアの一面をぜひ体感して下さい!

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