メキシコの起業家のAdriánLópezVelardeさんとMarteCázarezさんが、ノパルサボテン(ウチワサボテン)だけを使ってヴィーガンレザーを作ることに成功した。

この発明に至ったきっかけについて、開発したふたりは「革による環境汚染問題が深刻化していることを知ったから」と話している。

サボテンは成長過程で水を必要としないため栽培に手間がかからず、メキシコ全土に分布・生息することから、ヴィーガンレザーの原材料には最適とのこと。また、動物ベースのレザーを生産するのに比べて、排出するCO2や消費する水の量が極めて少なく、さらには、有毒化学物質を使用せずに生産する仕組みを実現したという。

アイテムとしても、柔らかさと通気性をもち既存の動物性レザーと遜色なし。そして、微生物によって分解される性質もあるのでエコなのも間違いなし。

先日は、内装にヴィーガンレザーを使用したポルシェのEV車リリースのニュースが話題になるなど、ヴィーガンレザーはファッション業界以外でも採用の動きが活発化しており、この“サボテンレザー”が身近になる日も近い……のでは?

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