「海岸侵食」が襲うワイキキビーチ
現在、オアフ島ワイキキビーチの一部では、海岸の砂の補充プロジェクトが実施されているんだそう。
ビーチから300Mほどの沖合にある浅瀬から、およそ2万立方ヤード(約1万5300立方メートル)分の砂を回収し、ビーチへと運び砂を補充しているという。5月中旬には完了を予定しているこの運搬作業……じつは、砂浜の砂の量が減少する“海岸侵食”が深刻化している現状への打開策だ。
温暖化にともなう海面上昇、気象変動が引き金となり変化する風向き、コンクリート材などの砂利採取など、原因はいくつか指摘されている。いま、海岸侵食は世界各地で同時多発的に進行し、深刻な国土流出として対策が取られている問題でもある。
日本も例外ではない。千葉の九十九里浜、湘南の茅ヶ崎海岸など海岸侵食が原因で、閉鎖される海水浴場が後を絶たない。
観光客が戻ってくるその日まで、平常のワイキキビーチを取り戻すべく月曜〜土曜の6:00〜18:00とフル稼働で運搬作業にあたるオアフ市当局だが、今後数十年間は5年から10年のスパンで、砂浜のメンテナンスが必要になるだろうというデータもあるようだ。