「スペイン語留学」といえば、発祥の地スペインを思い浮かべる方がほとんどでしょう。ただ、スペインの物価はヨーロッパでは比較的安価といっても、日本とほぼ同じか、やや低い程度。留学の費用はかなりかさんでしまいます……。

そこで、今回は質の高い授業を「格安」で受けられる、スペイン語留学の穴場として、キューバの「ハバナ大学」をご紹介します!

キューバの名門「ハバナ大学」

ハバナ大学は、その名の通り、キューバの首都ハバナにある国立大学です。キューバは教育にかなり力を入れていて、教育水準は世界でも高いレベルと言われています。事実、キューバの識字率はほぼ100%。

そのキューバで最もレベルが高い大学が、今回ご紹介するハバナ大学です。1728年の創立からまもなく300周年を迎える歴史があり、全国から優秀な学生が集まります。

キューバ革命のリーダーであり、その後、国家元首となったフィデロ・カストロもハバナ大学の卒業生。大学構内で仲間と共に、革命の構想を練ったと言われています。

ハバナ大学スペイン語コース

実は、ハバナ大学は外国人を対象とした「スペイン語コース」を開講しているんです!

大学の公式なコースですが入学試験や条件などはなく、授業料さえ払えば誰でも受講可能です。しかも、教員は全員スペイン語教授法を大学で学んだ、質の高い先生ばかり。レベルも初心者から最上級まで5つのクラスに分かれていて、初心者でも基礎から学べます。

そして、何といっても最大のメリットはその授業料。1週間100CUC(=約11,000円)、1か月であれば300CUC(=約33,000円)と、非常にリーズナブルに受講できるのです!さらに、キューバの物価はかなり低く、平均的なランチなら100~200円前後で済む程度なので、スペインに比べると生活費もかなり節約可能。

■ハバナ大学スペイン語コース概要
・開講時期:通年(ただし8月は休講)
・受講期間:最短1週間~、自由に設定可能。長期希望者向けに4ヶ月、6カ月コースも
・授業料:100CUC(1週間)、200CUC(2週間)、240CUC(3週間)、300CUC(1ヶ月)、960CUC(4ヶ月)、1,392CUC(6カ月) ※1CUC=1米ドル=約110円
・授業時間:月〜金曜 AM9:00〜PM12:30(うち休憩30分)
・クラス:レベルごとに5クラス(初心者、初級、中級、上級、最上級)
・公式サイトURL:http://www.uh.cu/cursos-de-espanol 注:新型コロナウィルスの影響で、2020年4月現在は休講中です。再開時期は大学へお問い合わせください

キューバらしい?驚きの受講申し込み方法とは

ハバナ大学のスペイン語コースでは、新規の受講希望者がクラスに参加できるのは、月初めの第一月曜のみ。「じゃあ、事前にHPかメールで申し込みをしておこうかな」と思っても、どこにもそれらしい情報は見つかりません。

それもそのはず、なんと受講を申し込む唯一の方法は、第一月曜日の朝9時に、大学内の指定された建物に直接行くことだけなんです!そこでそのまま、申し込み書類の記入と、クラス分けテストが行われます。

今でもクラッシックカーが走り「時間が止まったような国」とも言われるキューバならでは!なんともアナログな申し込み方法ですね。

■受講申し込み兼クラス分けテスト集合場所
・名称:ハバナ大学ヴァローナ館(Edificio Varona, Universidad de La Habana)
・住所:San Lázaro y Calle L ,Municipio Havana
・地図:
・アクセス:老舗ホテル「Hotel Habana Libre」から徒歩3分。San Lázaro通りとL通りの交差する場所

楽しみながらもしっかり学べる授業

ここからは、筆者が実際にスペイン語コースを2週間受講した際の「実録レポート」をお届けします。

時期によってバラつきがあるそうですが、各クラスの人数は大体5~20人前後。先生は1人です。教科書はなく、資料やスクリーンを使いながら授業は進みます。量はそこまで多くありませんが、毎日宿題も出ました。

5クラスあるうち、ちょうど真ん中の「中級クラス」のレベルは、簡単な日常会話ができる程度。授業では、過去形、未来形、現在進行形などの基本的な文法を学びます。

先生の教授方法もさすがのハイクオリティー。練習問題や会話練習はもちろん、ディスカッションやプレゼンテーション、時には歌やビデオなど、ありとあらゆる方法を使って、楽しくかつ確実に力になるような授業運営がなされていました。

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世界中から集まる個性豊かな留学生たち

ハバナ大学スペイン語コースには、世界中からキューバに魅せられた個性豊かな学生が集まっています。ヨーロッパ、アジア、アフリカ、北アメリカと出身地は見事にバラバラ。年齢も高校を卒業したばかりの18歳から、早期退職後の50代までバラエティー豊かです。

クラスの雰囲気もよく、留学生同志で毎日遊んでいました。筆者の場合は、自分より前に留学をスタートさせた学生たちと仲良くなって、ビーチに遊びに行ったりキューバ人の友達を紹介してもらったり、イケてるお店を教えてもらったりしました。

また、留学生のほとんどは、大学周辺のキューバ人の家に民泊していました。キューバでは民泊が非常に盛んで、民泊サイトの「airbnb」や、旅行サイトの「Tripadvisor」や「Booking.com」などで探せます。カーサの宿泊料は、1泊5~30CUC(=約550円~3,300円)程度と、エリアや部屋のサイズによってかなり幅があります。

憧れの!キューバ流キャンパスライフ

ハバナ大学は歴史ある立派な大学ですが、キャンパスの設備自体は、お世辞にも立派とは言いがたいものでした。狭い教室に小さな扇風機が1台、トイレの水はめったに流れず、wifiもありません。しかし、住めば都。初日こそ驚いたものの、毎日通ううちに皆すぐに慣れるようでした。

キャンパス内には小さな売店が2カ所あり、休憩時間にはたくさんの学生で混雑します。売店では、サンドイッチやジュースなど軽食が良心的な価格で売られています。

キューバ人学生は真面目に勉学に励む人が多く、構内の至る所で勉強している様子を見かけました。また、日本ほど活発ではありませんが、サークルも存在し、たまにサルサダンスのサークルやドミノサークルが活動しているのを見かけました。ちなみに、ドミノとはキューバで国民的人気を誇るボードゲームで、「ドミノ倒しゲーム」とは別物です。

キューバを満喫しながらスペイン語を学ぼう!

近年、ユニークで魅力的な旅先として注目を集めるキューバ。ビーチや渓谷など美しい自然と、陽気で人懐っこい人々、そして、革命からまるで時が止まったような不思議な街並みと社会主義……。さまざまな側面を持ち、短期旅行では体験しきれない魅力に溢れています。

ハバナ大学でのスペイン語留学なら、リーズナブルにスペイン語を勉強しながら、キューバの魅力を満喫することができます!ぜひ、留学先の検討リストにハバナ大学を加えてみてはいかがでしょうか。

注:新型コロナウィルスの影響で、2020年4月現在は休講中です。再開時期に関しては大学へお問い合わせください

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