ロサンゼルスには、地域ごとの平均年収によって店舗別に価格を設定しているファストフードチェーンが存在します。

6店舗の展開をする「Everytable」は、栄養価の高い食べ物を提供することで知られていますが、同じ商品がお店によって最大3ドル(約330円)も違います。

値段が違う理由は、より多くの人にヘルシーな食べ物を口にしてほしいと創設者Sam Polkさんが考えているから。彼が以前に読んだ、とある研究結果に「平均年収が低いロサンゼルス南部の人は寿命が10年短い」と掲載されてたのが発端だそうです。

また、ロサンゼルスにはオーガニック野菜などを購入できる人が少ないため、ヘルシーな食料品があまり売られていない「Food Desert(食の砂漠)」と呼ばれるエリアもあるほど。

こうした“地域による食のアンバランス”を変えたいとする「Everytable」。どうしてもコストのかかる栄養価の高い食べ物を提供するために、地域ごとの平均年収によって値段を変えることにしました。

年収を理由にするなんて日本であれば多くの批判が出そうですが、今でも営業を続けられているのは、「施し」の文化が当たり前なアメリカだからなのでしょうか。

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