こんにちは!GUCCIです!「世界で最も◯◯」な場所を巡る、1年間の世界一周の旅。今回は、その最初の目的地として、イエローストーン国立公園に行ってきた様子を、自作の動画と共にお届けします。

写真家として、原則ネット上の写真は一切使わず、自分で撮った写真しか載せません!

 

【世界一周ムービー】#01 世界で最もカラフルな火山湖「イエローストーン国立公園」

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今回はレンタカーで2日間かけて、イエローストーン国立公園の主要なエリアを周ってきました。2分間のダイジェスト動画で、僕と一緒にイエローストーンを巡りましょう!

 

イエローストーン国立公園って何?

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ページ上部のカラフルな湖の写真、誰でも一度は見たことがあるんではないでしょうか。これはアメリカ北部のイエローストーン国立公園内にある「グランド・プリズマティック・スプリング」という湖です。

実はこのイエローストーンは、世界で最初に認定された国立公園。その規模は東京都が4つ丸々入るほど大きく、アメリカという国の自然のスケールの大きさを感じずにはいられません。

 

またアメリカの58ある国立公園の中でも、イエローストーンはグランドキャニオン、ヨセミテと並んで三大国立公園に数えられるほど人気なスポットでもあります。

 

カラフルな火山湖「グランド・プリズマティック・スプリング」

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園内の一番の見所!イエローストーンに来る人は、これを見るために来ていると言っても過言ではありません。直径は80〜90m、深さは50mにも及ぶ巨大でカラフルな湖、まさに自然の神秘です。

実は湖の正体は温泉で、近づくと大量の蒸気が上がっているのが分かります。温泉といっても泉の中心は超高温で、人間が入ることなどできません!

 

泉の中心はディープブルー、岸に近づくにつれライトブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、赤と色を変えていくその姿は、まさにレインボーカラー。このカラフルな色の正体は、ミネラル豊富な水の周りに集まってきた無数のバクテリアだそうです。

そして、ここだけの話…実は公園の地図を見ながらここに行っても、こんなに綺麗な景色を見ることも撮ることもできません。綺麗な写真を撮るには裏技があるんです。その方法はページの最後でご紹介!

 

天高く噴き上げる熱水「オールド・フェイスフル」

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イエローストーンのもう一つのハイライトがオールド・フェイスフル!

オールド・フェイスフルは、世界最大級の間欠泉(一定周期で水蒸気や熱湯を噴出する温泉)。普段は腰の高さ程度にボコボコ泡を出している程度なんですが、約1時間に一度、なんと高さ50mもの熱湯を数分間にわたって噴き出すんです!

 

もちろんこれは全て自然が創り出したもの。これまでの研究によって、その噴出周期は数学的に解明されていて、噴出時間は正確に予測できるようです。観光する立場としてはありがたいですね!

 

ほかにも美しい熱水泉がたくさん!

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園内にはその他にも、たくさんの温泉・噴気孔・間欠泉などが見られます。これら全てがイエローストーンの大昔の大噴火、そして地中に眠る大量のマグマによって創り出されたものなんです。

特にノリス・ガイザー・ベイスンというエリアには、園内で最も多くの泉が集まっていて、勢い良く吹き上げる間欠泉や美しい青、黄、緑色の温泉がたくさん見られます。

 

園内を周っていると、そこらじゅうに泉があり、ついつい足を止めてしまいます。ただし、あまりにも多いので、全て見とれていると時間が足りないので、ほどほどに!

 

間近で見られる野生動物

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イエローストーンにはグリズリー、ハイイロオオカミ、バイソン、エルクなど、実に多くの野生動物が住んでいて、思いがけず彼らに遭遇する事もしばしば。もちろん檻なんてないので、運が良ければ間近で見られるチャンスも!

実際、僕もグリズリー、バイソン、エルクなどを間近で見る事ができました。園内で急な渋滞に巻き込まれ、先の方を見てみるとバイソンの群れが散歩していて車道をふさいでいた、なんてこともよくありました。

 

ただし、動物を見る際は注意が必要!僕がグリズリーを見た時は、川の反対側に居たので安全だったのですが、本当は100m以内に寄ってはいけない超危険動物なので、とてもヒヤヒヤしました。

とはいえ、動物が人間を襲ってくる事は非常に少ないので、注意して周れば全く危険なことはありません。

 

イエローストーンの楽しみ方

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イエローストーンへの行き方は大きく2つ

①ソルトレイクシティまたはジャクソン発着の現地ツアー(日本語・英語)、②最寄りの空港からレンタカーで個人周遊。

①の場合は日本語ツアーでも日帰り300ドル、2泊3日900ドル程度からあります。②なら2人以上で行けば①の半額以下で行く事が出来ますし、園内を自由に周ることができます。

※日本発着のツアーは、数も少なく高いものばかりなのであまりオススメできません。また、公共交通機関で周るような事もできません。

 

個人でレンタカーをする場合

以下4つの空港のどこかで借りるのがオススメです。ジャクソンホール空港(JAC、公園南口まで車で75分)、イエローストーン・リージョナル空港(COD、公園東口まで車で75分)、ボーズマン・イエローストーン国際空港(BZN、公園北口まで車で90分)、ソルトレイクシティ国際空港(SLC、南口まで車で5時間半)の。

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ソルトレイクシティだけは離れていますが、空路陸路ともにアクセスが便利で、どこからでも行きやすいです。僕の場合は、そのあと陸路で北西に移動したかったので、グレイハウンドバスが走っているボーズマン空港からレンタカーで行きました。

 

オススメの時期

時期としては、ここで紹介した景色は年中を通して見られますが、冬期は一部ゲートが封鎖されてしまうため、6〜10月頃に行くのがベストです。

所要日数はハイライトをさっと見て周るだけなら1日でもOK、全ての見所を周るなら3日は必要です。

 

宿はどうしたら?

宿は、①園内ロッジ、②園内キャンプサイト、③園外の宿、の3つのどれかです。限られた時間で効率的に周りたい、サンライズや星空を園内で見たい、という人には園内をオススメします。

日数が少なく予算に余裕がある人は①、アウトドア好きで予算を抑えたい人は②、快適さを重視する人は③が良いでしょう。③園外の宿については、ウェスト・イエローストーン(園外東)、ガーディナー(園外北)で取るのが良いでしょう。

 

園内の周り方

グランドループと呼ばれる、8の字型の周回道路を中心に周りましょう。ここに、ほとんど見所が集まっています。

また道路や桟橋から見るだけでも綺麗ですが、アメリカの国立公園の醍醐味は、自然の奥まで入っていけるトレイルにこそあります。園内には沢山のトレッキングコースがあるので、1時間でもいいし、半日でもいいし、自分のペースで是非トレッキングにも挑戦してみて下さい。

 

細かい周り方については、着いて最初にビジターセンターに行って、そこで職員さんに相談することをオススメします。

アメリカの国立公園は、ビジターセンターの職員さんが非常に親身に相談に乗ってくれるので、オススメのポイントや周り方、最新の道路封鎖状況、サンライズ/サンセットの時間、天気など、何でも教えてもらいましょう。

 

イエローストーンでベストな景色を見たい/撮りたい!

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「グランド・プリズマティック・スプリング」を綺麗に撮る裏技

グランド・プリズマティック・スプリングは、ミッドウェイ・ガイザー・ベイスンというエリア内にあります。園内地図に載っている場所に行くと、泉のすぐそばの桟橋から見ることになります。

しかし地上と同じ高さから見ても、その広大さもカラフルなコントラストも見られず、正直がっかりしてしまうことでしょう(実際ぼくも前情報なしで行ったので、最初は落胆してしまいました)。

 

では、あの上空から見たような綺麗な写真は、どうすれば撮れるのでしょうか。

まず、ミッドウェイ・ガイザー・ベイスンから2.5kmほど南下し、フェアリー・フォールズ・トレイルという歩道に入りましょう。

そのまままっすぐ歩いていくと、グランド・プリズマティック・スプリングの裏側に来ます。右手にはスプリングがあり、左には整備されていない山があります。この山を登りましょう。

 

5分ほど登り後ろを振り返ると、広大なスプリングの全貌が広がっています。ただし、今後このエリアが歩行禁止になる可能性もあるので、行ったときの園内規則に従い、また安全には十分配慮して登りましょう。

 

「サンセット・サンライズ」を綺麗に撮る裏技

夏季であれば好天が期待できるので、積極的にサンライズ・サンセットを狙いに行きましょう。ポイントは2つ。

一つは、水面の反射(リフレクション)を利用することです。園内は大小さまざまな泉・湖があるので、風のない日であれば焼けた空模様がそのまま湖畔に鏡写しになります。

これはどこの湖でも綺麗に映るので、太陽と自分の間に水面が来るような場所を選ぶことです。

 

もう一つは、イエローストーンならではの被写体をシルエットで入れることです。動物のシルエットや間欠泉など。ここではシルエットになれば良いので、動物などは真っ暗にして、空が最も綺麗な色になるような明るさに設定して撮りましょう。

また、一般的に人気なスポットとしては、サンライズはスワンレイク、キャニオンエリアなど、サンセットはハイデンバレー、グレートファウンテンなどがあります。

 

イエローストーンの絶景は今のうちに見に行くべき!

こんな綺麗な景色が見られるイエローストーンですが、公園の地底には大量のマグマが眠っていて、近い将来に噴火を起こす可能性があるそう。世界中の研究者が、その動向を見守っています

万が一噴火が起きた場合、アメリカ本土の7割が火山灰に埋まり、世界の年平均温度は10度下がる、という研究者予測まで出ているほどだとか。

 

つまり、こんな綺麗な景色を見るなら今すぐ行くしかない!という場所なんです。いつかやろうは馬鹿やろう。さぁ、あなたはいつ行きますか?

■詳細情報
・名称:イエローストーン国立公園(Yellowstone National Park)
・住所:アメリカ ワイオミング州、アイダホ州、モンタナ州(3州にまたがる)
・アクセス:ジャクソンホール空港、イエローストーン・リージョナル空港、ボーズマン・イエローストーン国際空港から車で75-90分
・営業時間:24時間
・定休日:年中無休(ただし、冬期は園内一部エリアが閉鎖される)
・電話番号:+1 (307) 344-7381
・料金:30ドル
・所要時間:1-3日
・オススメの時期:6-10月
・公式サイトURL:https://www.nps.gov/yell/index.htm

 

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