世界で最も古い「ゲイ・パレード」にゲイじゃない私が参加してきた
こんにちは!TABIPPO専属ライターのりなちきです。いきなりですが…みなさん、「プライド・パレード」を知っていますか?おそらく、色とりどりの衣装を身にまとった人達が参加するクレイジーなパレードという認識ではないでしょうか?
私がアメリカへ留学していた時に実際に参加した経験を元にパレードの内容や歴史、どんな人達が参加しているかを伝えていきます。
プライド・パレードの歴史
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今では世界的に認知されている「プライド・パレード」ですが、どのような始まりから「プライド・パレード」が始まったのか気になりませんか?
始まりは1969年6月28日未明、アメリカ合衆国ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジ地区にある、「ストーンウォール・イン」というゲイバーへ警察の手入れが入った際にそこに居合わせた同性愛者達がそれに抵抗し、暴動が起きたのがきっかけです。
この事件を機に、同性愛者達の権利を重要視する声が高まり、事件の翌年にデモンストレーションがアメリカ国内各地で行われました。この時のデモが今の「プライド・パレード」の始まりとされています。このパレードは、同性愛者に対する差別化を無くし、社会的・法的権利を求めることが目的です。
実際に「プライド・バレード」に参加してみた!
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私が学生の時にボストンへ留学していた時のこと、現地の友達に誘われ、ボストンで開催していた「プライド・パレード」に参加したことがあります。
当時は同性婚をアメリカで初めて認められた州がマサチューセッツ州だったこともあり、パレードでは凄い盛り上がりを見せていました。
開催している場所によってパレードやイベントの内容は変わってきますが、ボストンでは参加者全員で鮮やかな衣装を身にまとい、プラカードを持って街を練り歩きます。
他には、街の至るところでパーティーやクラプイベントなど実施しているのですが私は社交ダンスイベントに参加しました!社交ダンスの経験はもちろんありません。最初はドキドキしていましたが、主催者の方がそんな緊張も吹き飛ばすぐらいハイテンションな人で、手取り足取りダンスをエスコートしてくださってるうちに緊張もどこかへ消えました。
ダンスを踊った後は参加者全員でお菓子を食べながら仲良くおしゃべりタイム!参加者達はみんな年齢も様々ですがとてもフレンドリーで、「プライド・パレード」の始まりやそれぞれの想いをたくさん話してくださいました。
パレードの参加者たちの想い…
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ボストンで主催していた「プライド・パレード」に参加した際に、私はパレードの歴史やどのような想いがあってパレードへ参加しているのかを知るべく、参加者へインタビューをしました。
まず一組目の同性カップル(男性)。彼らは「自分たちが楽しむ為にパレードへ参加しているのではなく、自分たちの子孫が同性愛者への差別で苦しまないように少しでも彼らが生きやすい社会にする為に参加している」とのことです。
二組目のカップル(女性)は、「プライド・パレードと聞くとみんなクレイジーなパーティーイベントと勘違いする人達も多いけど私たちはみんな、私たちのような同性愛者を社会に認めてもらう為、権利を求めて闘っているのよ!」と答えてくださいました。
このようにパレードに参加している人達は様々な想いからこのパレードに参加しているのだということを知ることができました。
まとめ
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このパレードに参加する前は私も「プライド・パレード」ってアメリカのクレイジーなイベントでしょ?と思ってた一人です。確かにイベント自体は奇抜なファッションに身を包み、パレードの陽気な雰囲気に飲み込まれます。ただ実際に参加してみると、参加者達は自分たちが楽しむ為だけではなく、次世代の子達が同性愛者への差別で苦しまないような生きやすい世の中にする為に一人一人が参加しています。
そして、彼らは社会の目を気にせず、自分らしさに誇りを持ち、その自分らしさを互いに尊重し合いながら生きていてすごく胸が熱くなりました。正直、興味本位で参加したイベントでこんなにも心が揺れ動くとは思いませんでした。
アメリカへ遊びに行く方は本場の「プライド・パレード」に是非参加してみてくださいね!