すべての価値観が肯定される街「ニューヨーク」魅力は”パワー”と”幸せ”を感じられること
ニューヨーク。それは誰もが知る世界の大都市。
経済の中心であり、様々な人種が集まる坩堝であり、世界的な観光地でもあります。
これまで10ヶ国以上の海外旅行に行きましたが、いつも違う経験がしたいと思って行き先を変えていました。けれど、このニューヨークにだけはまた行きたくなるのです。
この街にはここでしか味わうことのできなかった不思議なパワーがありました。
ある少女の物語
そんなニューヨークに行きたいと思ったきっかけは、本屋で出会ったある一冊の本でした。タイトルを忘れてしまいましたが、ある少女の物語です。
彼女は一人ニューヨークに降り立ち、ある露天のホットドッグを食べていました。周りを見ながらとっても美味しそうに食べる少女。
そんな時、近くにいたおじさんが少女に声をかけました。そのホットドッグがそんなに美味しいのかい?すると、彼女はこう叫びました。
「I’m in New York!I’m in New York!」
彼女は言いました。それだけで幸せよ。この街にいるだけで幸せなの。いるだけで幸せってどういうことなんだ。その瞬間、次の旅先が決まりました。
すべての価値観が肯定される街
本屋から1ヶ月。
上司に頼み込んで休みを勝ち取り、ニューヨーク・ラガーディア空港に僕はいました。「Welcome to New York」を見て、本当に来たんだと実感。
空港に降り立った瞬間、そこにはアジア人、ヨーロッパ人、アフリカ人、アメリカ人、ありとあらゆる人種がいました。当たり前ですが、それが普通です。
日本では外国人がいると、まだ「日本人」と「外国人」という枠組みで見てしまうのはないでしょうか。
でも、ニューヨークでは「外国人」として見られてる感じがあまりない気がきました。それが普通なのですから。東京に地方の人が集まってくるくらいの感覚なのかな。
すべての価値観を受け入れる。それがまさに「Welcome to New York」なのではないでしょうか。
みんな幸せそうな顔をしている
ニューヨークに降り立った僕はマンハッタン、タイムズスクエアに向かいました。
写真やテレビでしか見たことのない場所。高いビル群と巨大なサイネージ広告。たくさんの人でごった返してエネルギーに満ち溢れていました。
そこには日本で見る光景とは圧倒的に違うことがありました。それが「笑顔」です。すべての人がとっても楽しそうにしているのです。
観光客だけかと思いきや、ビジネスマンと思われる人もみんなです。みんなとっても幸せそうです。
「その場にいるだけでパワーと幸せをもらえる」と言っていた少女の意味がわかったような気がしました。
その場を楽しもうとする空気感
photo by pixta.jp
タイムズスクエアでパワーを注入した後は、ミュージカル「スパイダーマン」を見ました。本場ブロードウェイのミュージカル。館内は趣のある建物と品のある観客達。なんだか歴史を感じました。
目の前で繰り広げられる本場のミュージカルは大迫力で楽しかったですが、それよりも心に残ったのが観客でした。
開演前には自然に手拍子が始まり、盛り上がったシーンには立って拍手や歓声をおくる。しかも、それに周りがノッテくるのです。
日本ではそんなことをする光景はあまり見られませんし、「なんだか恥ずかしい」そんな気持ちが先行してしまうのではないでしょうか。でも、ここではみんな「良い」と思ったことは身体全体で表現するし、それをみんなで共有しようとします。
「今、この場を楽しもう!」そんな空気が劇場内に漂っていました。カーテンコールではスタンディングオベーションで大喝采。誰一人座って冷めている人はいません。なんだこの一体感は。心の中に染み込む楽しく幸せな感覚でした。
まとめ
photo by Takuya Hanaoka
また行きたいと思うニューヨーク。最終日にエンパイアステートビルからの夜景を見ながら旅を振り返っていました。
思い出すのは「幸せそうな笑顔」ばかり。
空港の保安検査の人、タクシーのお兄ちゃん、ホテルマン、レストランのウェイター、ショップの店員、観光地の大行列の人々でさえも。
皆なんでこんな笑顔なんだと思いながらも、自分も笑顔になっていました。
笑顔が笑顔をつくる。そんな幸せサイクルがここニューヨークにはあるのかもしれません。