トルコで食べたい絶品料理15選
世界三大料理のひとつと言われていながら、ケバブ以外の料理はあまり知られていないトルコ料理。
だけど、実際にトルコに行ってみれば、食べきれないほど美味しいものがいっぱいあるのです。今回は、トルコで食べたい美味しいものを紹介します。
*編集部追記
2015年10月公開の記事に、3品を追加しました。
トルコ料理のレシピを追加しました。(2018/01/29)
2017年12月公開の記事に追記しました。(2018/10/12)
トルコの食事事情
photo by pixabay
フランス料理、中華料理とともに、世界三大料理の一つであるトルコ料理。西洋と東洋の食文化が混じり合い、独自の発展を遂げてきたトルコ料理は、羊肉やヨーグルト、ナッツやサバなど日本でも馴染み深い食材がふんだんに使われているのが特徴です。
世界的に人気の高いケバブはもちろんのこと、トルコ式水餃子・マントゥやサバサンド、トルコ風ピザなど、おいしいグルメが沢山あります。
またロカンタと呼ばれるトルコの大衆食堂では、ショーケースの中に並んだ料理から自分で好きなものを選ぶことができ、どれも味は抜群!見たものがそのまま食べられるので、「このメニューってこんなのだったの!?」なんてガッカリする必要もありません!
トルコ料理のベストフード
私がおすすめするのは、ラム肉や牛肉の挽肉で作られるスパイシーなミートボール・キョフテです。トルコでよく知られる肉料理の一つで、屋台の炭火でこんがりと焼いたキョフテに、生玉ねぎとヨーグルトをかけて食べます。
ピリッとするスパイスが効いたミートボールと酸味のあるヨーグルトは相性抜群で、食べれば食べるほどクセになる味!トルコではとても人気のある料理なので、ぜひ試してみてくださいね。
トルコの代表料理!イズミール・キョフテ(中東の煮込みハンバーグ)のレシピ
トルコ料理が気になる方へ、「全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ」の本山尚義シェフが考案した「イズミール・キョフテ(中東の煮込みハンバーグ)」のレシピをご紹介します。
大きめの肉団子をさっぱりしたトマトソースで柔らかく煮込んだ料理。「キョフテ」とは中東地域でミートボールをさす言葉です。
イズミール・キョフテ(中東の煮込みハンバーグ)の材料(2人分)
A:にんにく(みじん切り)1かけ、玉ねぎ1/2個(みじん切り)
オリーブオイル大さじ1
B:カットトマト1缶、水100cc
C:合びき肉150g、玉ねぎ1/2個(みじん切り)、卵1/2個、牛乳大さじ1、パン粉ひとつかみ、塩小さじ1/2、胡椒少々
イズミール・キョフテ(中東の煮込みハンバーグ)の作り方
1.トマトソースをつくる。鍋に油を熱し、中火でAをしんなりするまで炒める。Bを加え、一煮立ちさせる。弱火にして、塩・胡椒をして 20分煮込む。
2.肉団子をつくる。ボウルにCを入れて、ひとまとめになるまでこね、5cmのラグビーボール型に丸める。
3.2に3を加え、中火で30分煮込む。
トルコ風の水餃子 「マントゥ(Mantı)」
マントゥ(Mantı)とは、小麦粉で作られた皮に挽肉を挟んで作られた、トルコ風の水餃子のこと。ヨーグルトやトマトベースのソースとチリをかけて食べます。「餃子にヨーグルト?」と少し不安でしたが、もちもちの皮に肉汁じゅわーで、スパイシーな風味が癖になる味。
日本ではめったに食べられないので、ぜひ試してみてください。マントゥを食べるなら、味とサービスには定評のある老舗マントゥ専門店「Sayla Manti (サイラ・マントゥ)」が、おすすめです。
・名称:Sayla Manti
・住所:Caferağa, Nail Bey Sk. No:32, 34710 Kadıköy/İstanbul, トルコ
・地図:
・アクセス:カドゥキョイ駅より徒歩8分
・営業時間:11:00〜21:30
・電話番号:+90 216 336 26 75
・公式サイトURL:http://www.saylamanti.com.tr/
焼き鯖のサンドウィッチ 「バルック・エクメーイ(Balik ekmegi)」
最近は日本でも人気急上昇中のサバサンド。焼き鯖と野菜をパン(エキメッキ)に挟んだシンプルなサンドウィッチですが、レモンをギュッと絞ってかぶりつけば、「美味しい!」と思わず頬がほころびます。
パンはこのサバサンド用に作られているので、相性は抜群。このバルック・エクメーイ(Balik ekmegi)を食べないと、日本に帰国できないはず。
ボスボラス海峡、ガラタ橋の周辺にはサバサンドが食べられるお店や屋台がたくさん並んでおり、鉄板でじゅうじゅう焼く香ばしい匂いが漂っています。
・名称:ガラタ橋
・住所:Kemankeş Karamustafa Paşa, Galata Köprüsü, 34425 Beyoğlu/İstanbul, トルコ
・地図:
・アクセス:シルケジ駅駅から徒歩11分
ムール貝のフライ 「ミディエ・タワ(midye tava)」
屋台で食べられるムール貝のフライ。揚げたてのアツアツを串に刺して、クリーミィーなソースをたっぷりかけていただきます。旨みが衣の中にぎゅっと凝縮されているから、牡蠣フライに似た食感で、とってもジューシー。
イスタンブールのアジア側、カドゥキョイの魚市場に行けば、たくさんの屋台が出ています。さくっと食べ歩きができるグルメとして人気なので、小腹が空いたら購入してみましょう。
・名称:Marmara Balik Market
・住所:Osmanağa Mah., Yağlıkçı İsmail Sok. 6/B, 34714 Kadıköy/İstanbul, トルコ
・地図:
・アクセス:カドゥキョイ駅より徒歩4分
・営業時間:9:00〜21:30
・電話番号:+90 216 336 33 69
・公式サイトURL:
スパイシーなミートボール 「キョフテ(kofte)」
牛肉や羊肉などのひき肉にクミンやナツメグなどのスパイスをたっぷり加えた肉団子は、ローカルな食堂(ロカンタ)には必ずあるポピュラーな料理。
日本のふんわりしたハンバーグに比べると、肉の質感がしっかりしていて、食べごたえがあります。ソースはスパイシーで、調理方法は焼く・煮る・揚げるなど、さまざま。どんな調理方法でも美味しくいただけるのがキョフテ(kofte)の魅力です。
ざくろジュース 「ナルスユ(nar suyu)」
観光地、駅前、繁華街などには、必ず、オレンジ、葡萄、リンゴなどのフレッシュフルーツを絞ってくれるカラフルなジューススタンドがあります。
フルーツが新鮮なので間違いなく美味しいのですが、中でもおすすめなのが、トルコの名産品でもある大きな「ざくろ」を丸ごとスクイーズしたルビー色のざくろジュース。甘酸っぱく、さわやかで、ごくごく飲めてしまいます。
こちらも食べ歩き感覚で喉が乾いたら気軽に立ち寄れるので、他の食べ歩きグルメと一緒に楽しみましょう。
レンズ豆のスープ 「メルジメッキチョルバス(mercimek corbasi)」
「チョルバ」とはスープのこと。中でもレンズ豆を使った優しい味のポタージュスープは、家庭でもレストランでもロカンタでも愛される「おふくろの味」的な人気メニューです。
具材はシンプルに玉ねぎやじゃがいも、にんじんと、メインのレンズ豆を煮込み、バター・唐辛子・レモンのソースをかけると出来上がり。お店によって濃度も味も違うので、食べ比べてみるのも楽しいですよ。
トルコ風ピザ 「ピデ(Pide)」
トルコ風のピザは地域によって形状も食感も違いますが、専門店で食べるアツアツ焼き立てのピデは、文句ない美味しさ。
イタリアピザの原型という噂もあるそうです。丸く大きく焼かれた記事をそのまま食べたり、野菜やお肉などのトッピングをのせて、ピザに似せて食べるそう。
サラミや卵、トマト、パプリカなどさまざまなトッピングがありますが、おすすめはラムのひき肉。ちょっと癖があるエキゾチックな味が食欲をそそります。
photo by Mio Ozaki
トルコ風クレープ 「ギョズレメ(Gözleme)」
小麦粉ベースの生地を薄く焼いて、チーズやほうれん草、マッシュしたじゃがいも、肉などを挟んで食べる、サクサクのトルコ風のクレープ。具はさまざまなので、好きなものを入れて「サチ」という鉄板で焼いて食べられるそうです。そのため、レシピもいろいろなものがあるので、好きなものを好きなだけ食べましょう。
市場や観光地ではポピュラーなファーストフードなので、ちょっと小腹がすいた時のスナックに最適です。
トルコのサラダ「チョバン・サラタス(Çoban salatası)」
「羊飼いのサラダ」を意味するチョバン・サラタスは、賽の目切りにされたトマトやキュウリ、たまねぎなどが和えられたトルコの定番サラダです。野菜をさいの目に切ってあえるだけなので、自宅でも簡単に作って食べられます。
ドレッシングはレモン・オリーブオイル・塩となっており、余計なものは入っていません。野菜がたっぷり取れるので、特に女性はとても嬉しいヘルシーさ。色鮮やかでテーブルの上にあると、写真が映えること間違いありません。
トルコ発祥の定番料理「フムス(Humus)」
フムスとは、炊きあげたひよこ豆(ガルバンゾ)に、にんにく、練りごま、オリーブオイル、レモン果汁等を加えてすりつぶし、塩や香辛料で調味したペースト状の料理で、いわゆるディップ。今では健康食の一つとして世界中で愛されている料理です。
フムス(Humus)は、そのまま食べるのではなく、ピタパンというパンにつけて食べるのが主流。手軽に食べられることから、庶民の味方の食事です。
ピーマンの肉詰め「ビベル・ドルマス(Biber dolması)」
ビベルはピーマン、ドルマは詰め物というトルコ語です。中が空洞になっているピーマンに詰め物をした料理というのは世界中で一般的ですが、中に詰められる材料は多種多様です。ビベルドルマスの場合、なんと言ってもその特徴は「米」が入っていることです。
今ではナスや玉ねぎ、ネギなどの野菜を入れることもあり、この場合オリーブオイルで食べることが多いといいます。
ハムシ・タワ(Hamsi Tava)
ハムシ・タワ(Hamsi Tava)は、イワシのフライのこと。ハムシ(Hamsi)はイワシ、タワ(Tava)は揚げ物という意味を表しています。味付けはとてもシンプルで、イワシに塩と胡椒を振って衣をつけ揚げるだけ。レモンを絞って食べましょう。
トルコ料理はお魚よりもお肉の方が多く、どうしてもお肉に偏りがちになってしまいます。沿岸部を旅するならハムシ・タワ(Hamsi Tava)は食べたい料理の一つです。
ドンドゥルマ(Dondurma)
ドンドゥルマ(Dondurma)とは、トルコ語で「アイスクリーム」。トルコといえば、長く伸びるトルコアイスが有名ですよね。店員さんがアイスを長く練って繰り広げられるパフォーマンスを、日本でもフェスやイベントなどで出店されている屋台で見かけることがあるでしょう。
ドンドゥルマ(Dondurma)は塊になっているので、これをナイフで削ぐと伸びるそうです。お店によっては大きなナイフでアイスを削ぐところから、パフォーマンスをするところもあるそうです。
トルコのドンドゥルマ(Dondurma)屋さんでは、そのくっついて離れないアイスクリームの特徴を活かしながら、アイスをコーンに入れたり、入れなかったり、コーンだけ渡されたり……と、注文してからかなり長めに楽しませるパフォーマンスをしてくれます。長すぎると少しイラっとするかもしれませんが、日本ではなかなか体験できないので、ぜひ購入して体験してみてください。
原材料にはヤギのミルクが使われており、濃厚で美味しいのが魅力です。
ドネル・ケバブ(Döner kebabı)
トルコ料理を語る上で欠かせないのがドネル・ケバブ(Döner kebabı)。ドネル(Döner)とは「回転する」という意味で、お肉をケバブを作る機械に挿して、回しながら焼いていきます。
味付けがしっかりしているのが特徴で、お肉をパンに挟んで食べるのが一般的な食べ方です。もちろん、リクエストをすればお肉だけを頼むこともできますよ。
トルコ料理が世界三大料理の理由
世界三大料理とは、フランス料理、中華料理、そして今回ご紹介しているトルコ料理です。フランス料理はフォアグラやキャビアのなどの高級食材をふんだんに使うコース料理、中華料理は各地方によって異なった味付けと各地の名産品を使用しているのが特徴です。
トルコ料理は海の幸が豊富に取れること、さらには昔から右側からは中東文化、左側からはヨーロッパの文化が行き交う歴史深い場所でもあ理ました。そのため食文化に関しては色々な工夫をしながら、発展してきて今に至るということです。
トルコでお皿を購入しよう
料理に欠かせないお皿。トルコを訪れた時のお土産として購入し、自宅でトルコ料理を使用した時に使用すると、より美味しそうなトルコ料理が完成します。
オススメは「キュタフヤ陶器」。独特な色合いと可愛らしい形は、持って帰ることができるなら何枚でも購入したくなっちゃいます。トルコでは可愛らしい雑貨やインテリアも購入できますので、ぜひ町歩きで見つけてみてください。
まだまだ美味しいものがいっぱい!
街角の屋台で売られているスィミット(胡麻パン)、焼き栗、焼きとうもろこしなど、まだまだトルコには安くて、気軽に食べられて、美味しいものがたくさんあります。
一度トルコに行けば、スパイシーでエキゾチックだけど、どこか懐かしい素朴さがあるトルコ料理の虜になってしまう人は少なくないはず。食後には、香り豊かなチャイやトルココーヒーもお忘れなく!
ライター:桃(トルコ料理が世界三大料理の理由、トルコでお皿を購入しよう)