マッターホルンを格安でトレッキングする方法
キリマンジャロやヒマラヤにパタゴニア…。多くの旅人を魅了する山岳トレッキング。しかし物価が高すぎるスイスのマッターホルンでトレッキングなんて、初めから選択肢にすら入っていない。そんなふうに考えていませんか?
実はこのマッターホルン。入山料もガイド料も無しでトレッキングを楽しむことができるんです!
マッターホルンってどんな山?
photo by Shinya Hiraoka
「アルプスの角」とも呼ばれる標高4478mのマッターホルン。数年前にイッテQにてタレントのイモトさんが登頂したことでも有名な山です。
マッターホルン登頂は、初心者がふらっと行ってできるわけではありません。しかしマッターホルンの途中までのトレッキングコースや、逆さマッターホルンで有名なリッフェル湖などは、入山料もガイド料も無しで無料でのトレッキングを安全に楽しむことができます。
ツェルマットの行き方
photo by Shinya Hiraoka
マッターホルンはスイスのツェルマットという街にあります。ヤギを引き連れて散歩する少年がいたり、そこら中に美味しそうなチーズが売っていたり、いかにもスイスらしい街です。
ツェルマットに空港は無いので、移動には山岳鉄道を使います。スイスのジュネーブから行く方法と、イタリアのミラノから行く方法があります。お値段はジュネーブからが、96フラン(約12000円)、ミラノからが59フラン(約7500円)。
トレッキングコース
photo by Shinya Hiraoka
ツェルマットに着いたら、まずはロープウェイの駅で無料のトレッキングマップをもらいましょう。トレッキングコースは道が整備されており、至る所に看板があるので迷うこともありません。たくさんのトレッキングコースがありますが、オススメはこの2つです!!
リッフェル湖コース
photo by Shinya Hiraoka
往復トレッキング時間:約7〜8時間
難易度:初級
かの有名な絶景「逆さマッターホルン」。それを見れるのがこのリッフェル湖です。比較的なだらかな道が続き、途中にはカフェがある小さな町もいくつかあるので、初心者の方にもオススメのコースです。水面に反射する景色に風情を感じるのは、日本人のDNAなのでしょうか。ゴールには数時間歩いた疲れも吹き飛ぶ絶景が待っています。
Hörnli Hut(ヘルンヒ・ヒュッテ)コース
photo by Shinya Hiraoka
往復トレッキング時間:約8〜10時間
難易度:中級 (終盤は急な傾斜が多いので体力が必要です)
マッターホルン登頂を目指す人のベースキャンプとしても有名な、3260m地点にあるホテル、Hörnli Hutを目指すコースです。素人でも楽しめるコースとしては、最も標高が高い地点となります。最も近い場所からマッターホルンを見れるのがこのコースの魅力。これから登頂を目指すというアルピニストにたくさん出会えるというのもトレッキングの楽しさの一つです。
総費用
僕が2泊3日で使った費用を全てまとめておきます。
鉄道:19500円 (ミラノ→ツェルマット→ジェネーブ)
宿:6000円 (ドミトリー2泊)
食費:4000円 (ほとんど駅前のスーパー)
トレッキング代:0円
計29500円
世界トップクラスの物価を持つスイスでも2万円代からマッターホルンでトレッキングが楽しめるんです!節約型バックパッカーのみなさんもぜひ、トレッキングの選択肢の一つにアルプスが誇る絶景、マッターホルンを入れてみてはいかがですか?