こんにちは、ドイツ在住ライターYuです。以前ポルトガルをロードトリップした時に、ちょっと立ち寄ってみたスペインの小さな街・アヤモンテ。

ポルトガルからたったの15分で行けるとあって、下調べもせずに行ったのですが、行ってみて大正解!カラフルで活気あふれる、とても可愛らしい街だったんです。

今後、海外旅行ができるようになったとき、スペイン・ポルトガルの長期旅行を考えている方や、スペインの穴場観光情報を探している方におすすめの「アヤモンテ」について紹介していきます。

スペインの小さな街アヤモンテとは



ポルトガルとの国境近くにあるアヤモンテは、スペインのアンダルシア地方にある小さな街。

昔から漁村として栄え、白い家々とカラフルなタイルで彩られたメイン広場、バロック様式の教会群など、小さいながらも調和のとれた美しさは、「アンダルシアの宝石」としても知られているんだとか。

ビーチリゾートとしても知られ、夏には世界中から集まる観光客でにぎわいます。



街の歴史はローマ時代にさかのぼり、ポルトガルとの国境線にもなっているグアディアナ川は、当時重要な交易路で、アヤモンテは戦略的に重要な地位を占めていたそうです。

ちなみに、その昔ローマ人はこの街を「アナポタマン」(「川の上」という意味)と呼び、それがアヤモンテの名前の由来となったとか。

街の高台には、ローマ人が築いた城の遺跡がそびえ、街には15世紀ごろ建てられた教会群や、豪華な邸宅が並んでいて、街歩きをしながら建築物を眺めるだけでも楽しめるんです。

■詳細情報
・名称:アヤモンテ
・地図:
・公式サイトURL:Ayamonte – Official Andalusia tourism website (andalucia.org)

太陽の光で輝くカラフルな街並み



アヤモンテに着いたら、まずは海岸沿いの遊歩道を歩きましょう!たくさんのヤシの木や季節の花々が咲き誇った道は、歩いているだけでハッピーな気分になりました。

いたるところに、カラフルなタイルで装飾されたベンチや壁があり、太陽の光と相まって、とても明るい気持ちになること間違いなし。



時間のある方は、アヤモンテから橋でつながっている小さな島「カネラ島」に足を延ばしてみるのもおすすめ。アヤモンテ近郊には2つのビーチがありますが、地元の人おすすめなのは断然カネラ島のビーチなんだそうです。

ビーチバーや、海に面したホテル、貸しアパートも多くあり、小さいながらもリゾート気分を満喫でき、静かなビーチリゾートでのんびりしたい方にピッタリな場所なんです。



白い家とカラフルな花々のコントラストは芸術的な美しさ。こんな光景が街のいたるところで目にすることができます。

アヤモンテ中心地には、石畳の通りや歴史的建造物、貴族の邸宅や宮殿があるのですが、季節の花々でデコレーションがされているところが多く、どこを切り取っても絵になる美しさでした。スペイン人のセンスに感服です。



メイン広場は、この地方名産のカラフルなタイルで装飾されたベンチが並んでいます。まるで美術品のようですが、これは市民の憩いのために作られたもの。せっかくなのでここで休憩がてら、地元の人になった気分を味わうのもいいものです。

私と娘がこのベンチで休んでいると、たくさんの地元の人たちに声をかけられました。この地域の人たちは、みんなフレンドリー!太陽に負けないくらい、輝いた笑顔の持ち主さんたちばかりでとってもすてきでした。



メイン通りには、レストランやカフェ、土産物屋などが所狭しと並んでいて、小さい街とは思えない活気とにぎやかさに驚かされました。

スペインといえば!なフラメンコの衣装も、多く見かけました。時間があれば、娘たちにこれを着せてアヤモンテの風景と写真撮影をしたかった…!もし子連れで行く方は、いい記念になること間違いなしです。ぜひ試してみてくださいね。

また、通常春のイースターの時期には、ここアヤモンテでは大々的なカーニバルが行われるそうです。地元の人も観光客もさまざまな衣装に身を包んで、大賑わいなんだとか。ここでフラメンコ衣装を購入して、パレードに参加するのも楽しそうです。



街の中心にそびえる「 Las Angustias Parish教会」。教会前にはレストランのテラス席が並んでいて、教会のふもとでのんびりと食事をしている人たちで賑わっていました。

スペインは熱心なキリスト教信者が多い国としても知られています。こんな風に、街に、生活に、教会が自然に溶け込んでいるのも印象的でした。

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タパスもスイーツも生ハムも!



スペインといえば、美食大国としても知られています。ここアヤモンテは小さい街ながら、タパスや生ハム、スイーツまで、スペインの味を大いに楽しめるのも魅力。

写真は、メイン広場の近くにあった小さなケーキ屋さんにて。パステルブルーの可愛らしい外観に惹かれ、何気なく入ってみたのですが、ついついたくさんのスイーツを買ってしまいました。どれも甘さも大きさもちょうどよく、とても美味しかったです。

ここアヤモンテでは、どのお店の人もフレンドリーだったので、ぜひ片言でもスペイン語でのオーダーにチャレンジしてみることをおすすめします。みなさんめちゃくちゃ喜んでくれます!



生ハム専門店も、何軒か見かけました。どのお店もなんとも大胆な売り方をしていました。絶対に食べきれないけど、ついつい買いたくなってしまいます。店内ではもちろんスライスの量り売りもしているので、ご安心を!



こちらは地元の人たちで賑わうタパスバー。店の壁に貼られた日替わりタパスメニューから、通常のメニュー表に載っているタパスメニューも含めて、軽く数十種類もの豊富なタパスメニューから選ぶことができます。



店員さんおすすめの日替わりパエリアや、チョリソー、キノコを使ったタパスなど、いろいろ頼みましたが、どれも素材の味が生かされていて、とても美味しかったです。

そして一緒に頼むのは、アンダルシア地方で1番飲まれているという、ご当地ビール「クルスカンポ」です!

アンダルシア州の州都であるセビリアに誕生して以来、多くのスペイン人の支持を受け、スペインを代表するビールブランドの一つです。

バルセロナなどの他の地域では、あまり見かけないクルスカンポですが、バレンシア地方のバルやレストランでビールを頼んだら必ずクルスカンポが出てくるといっても過言ではないくらい、地元の人たちに愛されているビールなんです。

ついでにポルトガル観光も



アヤモンテから車でわずか15分で、お隣ポルトガルの「ヴィラ・レアル・デ・サントアントニオ(Vila Real de Sant Antonio)」 という港町に着きます。

アヤモンテに行く方は、ぜひついでに立ち寄ってみてください!

国境線にもなっているグアディアナ川にかかる橋を渡ると、もうそこはポルトガル。橋を渡った瞬間、標識もポルトガル語に変わり、スペインとはまた違った建築様式の建物が立ち並び、「違う国に来たんだなぁ」と実感させられます。



ここ「ヴィラ・レアル・デ・サントアントニオ」は、人口2万人弱の小さな港町ですが、スペインとの国境沿いにあることから、人の往来も多く、街には多くのレストランやカフェ、お土産屋さんが立ち並んでいます。

この街は、1755年のリスボン地震の後に設立された、比較的新しい街。それ以前にも小さなコミュニティはあったものの、スペインとの国境線を守るには脆弱だったため、当時の王ヨーゼフ1世が、新しい街を作るよう命じました。スペインの攻撃に備えた街づくりはもちろん、国境沿いに最先端な街をつくることで、国事力をスペインに見せつけることが目的とも言われているんだとか。



街沿いには砂浜が広がるリゾート地でもあり、ここの温暖な気候を求めて、国内外から年中観光客が訪れるそうです。(なんと年間平均300日も晴れの日があるんだとか!)

車がない方は、川を渡る小型フェリーでアヤモンテからポルトガル側に渡ることもできますし、歩いても30分ほどで着くので、時間のある方はぜひ、この可愛らしい街をチェックしてみてくださいね。

ここをスタートに、ポルトガル縦断旅行をするのもいいと思います。

■詳細情報
・名称:Vila Real de Santo António
・地図:
・公式サイトURL:Site Autárquico de Vila Real de Santo António (cm-vrsa.pt)

太陽に輝く小さな街へ

私がロードトリップをしたのは、2020年はじめ。ちょうどコロナウイルスが大流行する前でした。観光業が主な産業である、アヤモンテとヴィラ・レアル・デ・サントアントニオも他の都市と同様、大打撃を受けていることは間違いないと思います。

コロナ後、また世界へ旅に出られる日が来たとき、ぜひこの2つの街へ足をのばしてみませんか。太陽に輝く街並みと、温かい笑顔の人たちが迎えてくれるはずです。

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