ガウディ、ピカソなど芸術の国として知られているスペイン。日本人観光客の旅行先として大人気の国です。バルセロナが有名ですが、首都のマドリッド、南部のグラナダ、コルドバにも素敵な観光地がたくさんあります。

他のヨーロッパの国では感じられない、イスラム教とキリスト教文化がミックスされた独特の建築物や街並みは一度味わえば、あなたもきっと虜になるはずです。

そんなスペイン旅行では絶対欠かせない、観光スポットを19ヶ所ご紹介いたします。

 

*編集部追記
2016年5月の記事に、新たにスポットを追記しました。(2018/8/21)
執筆時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。

 

世界中から集めた365カ所の絶景を見に行こう

この記事では、TABIPPOのモノづくりブランド「PAS-POL」より発売された「365日世界一周絶景の旅」のスポットを抜粋しています。

365日。1年かけて、
本当に世界一周できたなら。

「いつか旅に出てみたい」
「世界中の美しい景色を見てみたい」

そんな夢物語を現実にするために、
世界中から365カ所の絶景を集めて、
本当に行くことができるルートまで考えて、
一冊の本をつくりました。

 

サグラダファミリア

photo by 中美砂希

だれもが知るスペインの建築家アントニ・ガウディが手がけた未完の教会。1882年の着工から完成までに300年かかると言われていたが、現在では2026年の完成が見込まれている。

完成イメージが見られる動画もあるので、インターネットでチェックしてから訪れれば、また違った視点を楽しめるはず。「世界一人気のある工事現場」と聞くと滑稽だが、一度見ればこの言葉にも納得がいく。
 

 

 

イビザ島

photo by holbox/Shutterstock.com

地中海にある島。第二次大戦後、ヨーロッパのヒッピー文化の中心となった。島には有名なクラブが多くあり、夏の間は世界中の超有名DJたちがプレイするため大変な盛り上がりを見せる。なかでもクラブ「Privilege」は収容人数1万人以上の世界最大のクラブとしてギネス世界記録に登録されている。

また、その美しい海(地中海一きれいな海と称される)と砂浜も、多くの人々を惹きつける理由のひとつ。

 

アルバラシン

photo by Iakov Filimonov/Shutterstock.com

「天にそびえる鷲の巣」とは、深い峡谷に囲まれた街アルバラシンのこと。2005年にはスペインでもっとも美しい街に選ばれた風情ある街並みは、中世の面影を残すレンガづくりの家々で成り立っている。

狭く急な石畳の坂道をくぐり抜け、古い城壁が残る裏山へ登ると、アラブの瓦屋根が美しい中世の街並がジオラマのように広がる。

 

グラナダ

photo by pogonici/Shutterstock.com

テラコッタの屋根と白壁の家が美しいアルバイシンの市街地と、過ぎ去りしアラブ文化の栄光の象徴アルハンブラ宮殿を抱える南部の街。世界最高の建築と称される宮殿に酔いしれたあとは、デコボコ石を踏みしめながらアラブの匂い石高台にあるサンニコラス教会の前の広場へ向かえば世界遺産の街を一望できる。

シエラネバタ山脈のふもとに広がる沃野をかかえた、スペインでは珍しく水に恵まれた潤いのある町。

 

フリヒリアナ

photo by 原歩未

アンダルシア地方の小さな村で、人口はたったの3,000人。白で統一された建物や海が一望できる景色など街全体が絵葉書のような街で、「スペイン一美しい村」に選ばれたほど美しい村として有名。

青空とのコントラストも最高で、カメラを片手にブラブラ歩いて、どこを切り取っても絵になる風景。歩き疲れたあとはオープンテラスのレストランで、太陽の下、昼食を。

 

マラガ

photo by 北野正樹

スペイン語で「太陽の海岸」を意味するコスタ・デル・ソルという地域の中心。降り注ぐ太陽のもとに輝く街は世界中から訪れる旅人を魅了してやまない。

ビーチには海の家がたくさん並んでいて、イワシの炭火焼が名物。サングリアとともにいただこう。画家ピカソの出生地としても有名で美術館もある。街のシンボルであるエスタディオ・ラ・ロサレーダでサッカー観戦をするなど、見どころ満載の街。

 

ミハス

photo by 西川実輝

コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)に並行するようにそびえる小高い山の中腹にあり、「白い村」の中でもっとも美しい村のひとつとして知られるのがここミハス。村からは地中海を一望することができる。

白く塗られた壁はただ美しいだけではなく、強い太陽の日差しを反射させ、家の中に熱がこもらないようにするこの地方ならではの伝統的な知恵。白い壁に並べられた南スペイン独特の可愛らしい陶器をお土産に。

 

スペイン広場

photo by 中美砂希

セビーリャにある、1929年に行われた万博博覧会の会場施設として建てられた広場。建築にはムデハル様式が取り入れられ、両翼に半円形の続く回廊にスペイン各所の歴史的な出来事がタイル絵で描かれているのが象徴的。

広場の中央には噴水もあり、地元の人も訪れる場所だ。

 

アンダルシアのひまわり畑

photo by いろは

スペイン南部アンダルシア地方に無限に広がるひまわり畑。真夏の太陽と一緒に元気に笑うひまわりを見れば、あなただけの最高の夏が始まる。小高い丘の上に立つ白い村、黄色い海、青い空。夏のコントラストを一緒に見てくれるのはだれだろう。

大切な人の腕に引かれて、黄色い海の中を麦わら帽子をかぶってどこまでも歩こう。

 

コルドバ

photo by 手塚大貴

「華やかさ」というより「いぶし銀」という言葉が似合う街。メスキータ(モスク)のある旧市街地側と対岸を結ぶローマ橋がこの街の象徴。

コルドバでおすすめの撮影スポットは「花の小路」。メスキータの近くのベラスケス・ボスコ通りを行くと右手に狭い路地がある。突きあたりまで進むと噴水とお土産店があり、振り向くと、鉢植えの花が飾られた路地とその向こうにそびえる大聖堂の鐘楼が美観を織りなしている。

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トレド

photo by 中野正門

マドリッドからバスで1時間半、古都トレドに到着する。中世時代、イスラム教・キリスト教・ユダヤ教の3つの宗教の影響を受けているこの街は、街全体が博物館。その希少さから「もし1日しかスペインに居られないのなら迷わずトレドへ行け」 といわれるほど。

これぞヨーロッパ!というパノラマを見渡すのであれば、国営ホテル「パラドール・デ・トレド」のカフェからがおすすめ。

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラ

photo by 手塚大貴

エルサレム、バチカンと並ぶキリスト教三大巡礼地のひとつでもあり、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の終着地でもある。

キリストの弟子のひとり聖大ヤコブ(=サンティアゴ)の遺骸は、1世紀に殉教したのち行方不明のままだったが、800年近く経ったのち、この地で発見された。以来、この奇跡の物語がきっかけとなって巡礼者の列が続くようになり、現在でもその数は毎年20万人にのぼる。

 

モンセラット

photo by Irina Papoyan/Shutterstock.com

バルセロナから少し足を伸ばして訪れたい町、モンセラット。「のこぎり山」とも言われる山の麓にある大聖堂には、カタルーニャ州の守護聖人として知られている黒いマリア様の像があることで有名。

最近ではパワースポットとしても有名で、大聖堂の「アトゥリオのパティオ」と呼ばれる中庭では、両腕を広げて瞑想している人も少なくない。

 

グエル公園

photo by いろは

ガウディが手がけた作品のなかでも特に地元の人から親しまれているのがこの公園。画家のダリが「砂糖をまぶしたタルト菓子のようだ」と評した門衛小屋や東屋をはじめ、可愛い色のタイルが散りばめられたオブジェや回廊、市内を見渡せる頂上と、そのすべてに心躍らされる。歩いているだけHAPPYをもらえるモザイクアート。

*編集部追記(2018/08/21)
以下、本書籍に掲載されていない観光スポットの一覧となります。

 

アルハンブラ宮殿

スペインのアンダルシア州にあるアルハンブラ宮殿。宮殿と呼ばれていますが、城塞の性質も備えており、その中には住宅や学校なども備えられていたそうです。

イスラム建築の最高傑作と称されるアルハンブラ宮殿。東西に長く広がっているので、ゆっくりと見たいなら、半日ほど時間がかかることを想定しておきましょう。

 

ガウディの作品

アントニ・ガウディが手がけた作品の1つであるグエル公園は、1984年に世界遺産に登録されました。

モザイクタイルで作られたカラフルな建築物を見ていると、まるでおとぎの国に来たかのような気持ちになってしまいそうですね。

以前までは無料で入ることができましたが、観光客が集まりすぎたため、今は公園内の『Monumental Zone』と呼ばれている場所に入るためには入場料が必要で、入場制限もあります。

 

音楽堂(カタルーニャ)

華やかな装飾に思わずうっとりしてしまう、カタルーニャ音楽堂。こちらも1997年に世界遺産に登録されました。

ここでフラメンコの鑑賞なんてできれば「スペインに来た!」と心の底から実感できそうですね。また、内部のステンドグラスもとても美しく、それを見るだけでも入る価値のある場所です。

 

コルドバのメスキータ

スペインのアンダルシア地方・コルドバにあるメスキータは、イスラム文化の影響を受けた建築物です。

二重に馬蹄形アーチの重なった美しい空間、イスラムの雰囲気が漂うデザイン、その他にもゴシックやルネサンスなど、年代ごとに様々な建築様式が混じり合い、唯一無二の魅力を生み出しています。

メスキータへは、ミナレットと呼ばれる尖塔を目指して行きましょう。

スポーツ(カンプ・ノウ)

フットボールファンにはもはや聖地として知られている、スペインのFCバルセロナの本拠地カンプノウ・スタジアム。

試合を観戦できることはもちろん、カンプノウスタジアムの内部に入っていける見学ツアーも行っています。ただ試合を観に行くだけではなく、観光地としても人気スポットです。

またFCカンプノウスタジアムのオフィシャルショップは、スペインのお土産の人気スポットにもなっています!

 

スペインに行きたい気持ちがウズウズ!

どうです?スペインに行きたくなってきませんか?

有名な建築物、おいしい料理、スポーツ観戦など、様々な魅力に溢れた国『スペイン』。ヨーロッパにありながら、どこかエキゾチックな雰囲気のあるスペインは、これからの季節に旅行するのにぴったりですね。

人々も陽気なので、夏に旅行するとますます楽しい気持ちになりそうです。今回の記事を参考にして、素敵なスペイン旅行を、ぜひお楽しみください。

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