こんにちは、スペイン大好き旅ブロガーの細井です。スペインと言えばバルセロナやマドリードが有名。旅行先として人気の都市なので行かれたことがある人も多いのではないでしょうか。ただ僕が個人的におすすめしたいのが「カディス」という街。

カディスはスペイン南部にある港街。地中海性気候で年間を通して過ごしやすい気候です。ヨーロッパ最古の都市とも言われていて、あの有名なコロンブスが新大陸に向けて出発した街としても知られています。

世界一周中に3日間ほど夫婦で滞在しましたが、その穏やかな街の雰囲気のおかげで旅の疲れを癒せ、その後もスムーズに次の目的地に行くことができました。

そこで今回の記事では、緩やかな空気が流れるスペインの都市カディスの魅力をたっぷりと紹介したいと思います。

 

カディスの行き方・アクセス方法

photo by Kazutoshi Hosoi

カディスの近郊には日本との直行便がある空港はありません。飛行機を乗り継いで行くか、陸路で行くことになります。

 

【飛行機の場合】

カディスには空港はありませんが、少し離れたヘレスという街に「ヘレス デ ラ フロンテーラ空港」があります。スペインの主要都市から飛行機でヘレス デ ラ フロンテーラ空港まで飛び、そこからバスや列車を使って移動します。

【陸路の場合】

近郊の都市からバスが出ています。僕らの場合はアンダルシア地方の人気都市、セビリアからバスで一時間半かけてやってきました。セビーリャに行ったついでに足を延ばして回るのもおすすめです。

 

街並みが綺麗で穏やか

photo by Kazutoshi Hosoi

まずカディスの魅力でお伝えしたいのが旧市街の街並み。歴史を感じる旧市街の街並みがとても素敵でした。バルセロナやマドリードのような大都市にも旧市街はありますが、人が少ないのでゆっくりと時間をかけて見ることができます。

そして一番おすすめしたい場所が、カディス大聖堂の塔の上から見る海の景色とカディスの街並み。

photo by Kazutoshi Hosoi

photo by Kazutoshi Hosoi

これを見たときになんて素敵な場所なんだと、一気にカディスが大好きになりました。ただ大聖堂の塔に登るのがかなり大変でしたね。というのも、宿にまだチェックインできず10kg以上あるバックパックを背負ったままだったのです。

荷物を下に置いて行くのは怖くてとてもできませんし、絶対おすすめしません。苦労して登った分、若干感動が増幅されているかもしれませんが、普通に登って見ても十分素敵だと思える景色だと思います。

カディス大聖堂の中にも5ユーロ支払えば入れるので、カディスに来たらぜひ行ってほしい場所です。

photo by Kazutoshi Hosoi

■詳細情報
・名称:カディス大聖堂
・住所:Plaza de la Catedral, s/n, 11005 Cádiz, スペイン
・営業時間:月曜〜土曜日は10時〜20時,日曜日は13時30分〜20時
・料金:5ユーロ
・所要時間:1時間
・公式サイトURL:http://www.catedraldecadiz.com

 

カディスは自然も満喫できる

photo by Kazutoshi Hosoi

カディスの魅力は旧市街の街並みだけではありません。豊かな自然も味わうことができます。旧市街の奥の方にあるヘノベス公園は、巨大な植物が立ち並んでいて圧巻です。

公園の中に進んで行くと、どこからともなく「グオォォォン!」という鳴き声が。声のする方に行くと恐竜のオブジェを発見。

photo by Kazutoshi Hosoi

声の主はスピーカーか何かで発せられた恐竜でした。ちょっとした滝もあったり、大人から子どもまで楽しめるので、カディスに来たらここヘノベス公園も絶対に行ってほしいです。自然が好きな人にとっても癒しを感じられる場所ですよ。

■詳細情報
・名称:ヘノベス公園(Parque Genovés)
・住所:Av. Dr. Gómez Ulla, s/n, 11003 Cádiz, スペイン
・営業時間:8時00分~21時00分

 

カディスでは古城跡も楽しめる

photo by Kazutoshi Hosoi

ヘノベス公園の近くには、過去には防御要塞や刑務所として使用されていたサンタカタリーナ城(Castillo de Santa Catalina)もあります。

今は内部の様子を見ることができるので、合わせて行ってみてください。サンタカタリーナ城の横は湾になっていて、たくさんの小舟が浮かんでいます。

photo by Akiko Hosoi

この景色もかなりおすすめです。港町で育った妻はかなり気に入ったようで、写真を何枚も撮っていました。

■詳細情報
・名称:Castillo de Santa Catalina
・住所:Calle Campo de las Balas, s/n, 11002 Cádiz, スペイン
・営業時間:11時00分~19時00分
・料金:無料

さらにその先には要塞のサンセバスチャン城があります。

photo by Kazutoshi Hosoi

僕らが行った時は改修中か何かで中には入れなかったのですが、行くまでの道のりが海の上を歩く道になっていて素敵でした。中には入れませんでしたが、フランスのモンサンミッシェルっぽくてこの道を歩くだけでも楽しかったです。

■詳細情報
・名称:Castillo de San Sebastian
・住所:Avenida Duque de Najera s/n, 11002 Cadiz, Spain
・営業時間:月〜日曜日9時30分~17時30分

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ジブラルタル海峡も近いからモロッコにも行きやすい

photo by Kazutoshi Hosoi

カディスはスペインの南部の街なので、ジブラルタル海峡が近くモロッコにも比較的楽に行くことができます。カディスからモロッコ行きのフェリーが出ているタリファまでバスで一時間半。タリファからフェリーで2時間でモロッコのタンジェに行けます。

スペインからモロッコへは飛行機で行くこともできますが、なんか味気ない。憧れだったジルラルタル海峡をフェリーで渡ったことで、かなりテンションが上がりました!渡航中の船内で入国手続きを済ませられるので、下船後スムーズに入国できます。

タリファータンジェのフェリー便は到着地がタンジェの街に近い港なので、港に着いてから徒歩で街中へ行けました。カディスまで来たら、せっかくなのでフェリーでモロッコまで行ってみるのも良いですよ。

 

ホテルの居心地が最高に良かった

photo by Kazutoshi Hosoi

もともとカディスは一泊だけの予定でしたが、結果的に二泊することにしました。その理由が、今回泊まったホテルがめちゃくちゃ居心地が良かったからです。

今回泊まったホテルは、「Too Many Aparts」。アパートメントタイプのホテルですが、水色が基調でとにかく綺麗で内装が可愛らしい。旧市街の中心部に位置し、どこに行くにも便利。ここのホテルに泊まったおかげで、カディスに住んでいるような気分になれました。

 

ホテル予約サイトのブッキングドットコムでは9.2と高評価。値段は一泊8,000円とそれなりにしましたが、値段以上の満足感は得られたので良かったです。受付の方もフレンドリーで言うことなしのホテルでしたね。

その土地に住んでいる気分を味わいたい方は、Too Many Apartsでの滞在はかなりおすすめです。

■詳細情報
・名称:Too Many Aparts
・住所:lamenco、7、11005カディス、スペイン
・料金:8,000円(時期によって異なる)
・公式サイトURL:http://www.toomanyaparts.com

 

治安も大都市に比べて安全

photo by Kazutoshi Hosoi

気になるのがカディスの治安。スペインのバルセロナやマドリードは治安がよくないと言われていますが、カディスは小さな港町です。街全体が落ち着いているので、そこまで治安は悪くありません。

僕自身も夜カディスの街を散策しましたが、特に危ないと感じたことはありませんでした。ただし、旧市街の小道に入ると薄暗くて何も見えなかったので、小道などはなるべく避けたほうが良いですね。

あと治安の話とは少しずれますが、その時はアジア人をほとんど見かけなかったのでけっこう目立っていたように思います。地方の街とはいえここは海外。気を抜かずに過ごしたいところ。

 

スペインのカディスにきて癒されよう

photo by Kazutoshi Hosoi

バルセロナやマドリードも見所がたくさんありますが、カディスには大都市にはない魅力がたくさん詰まっていました。カディスの緩やかな雰囲気にかなり癒されて元気をもらいましたね。朝カディスを出発するときに見た朝日は綺麗すぎて、今もはっきり覚えています。

アンダルシア地方で人気の都市、セビリアとセットで回ることもできますし、時間に余裕がある人は足を延ばしてモロッコも行くことができます。今までカディスに行かれたことがない方は、ぜひ一度行ってみてください。

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