今回は中欧の国、スロバキアの魅力を紹介します。多くの旅人はスロバキアに行ったとしても、首都ブラチスラバしか立ち寄らないようです。

スロバキアはブラチスラバ以外にも素晴らしいスポットがたくさんあります。さっそく、見ていくことにしましょう。

首都ブラチスラバだけではない、スロバキアの魅力

Photo by Nitta Hiroshi

最初に、首都ブラチスラバの位置を確認しておきましょう。ブラチスラバはスロバキアの南端にあり、オーストリアの首都ウィーンからは列車でわずか1時間。そのせいか、ウィーンから日帰りでブラチスラバを訪れる旅人が多いようです。

ブラチスラバにはハプスブルク帝国の女王であるマリア・テレジアが戴冠式を行ったブラチスラバ城をはじめ、多くの観光スポットが存在します。また首都のため、スロバキアの政治・経済の中心であることは言うまでもありません。

 

ところが私の知る限り、スロバキア人にとってブラチスラバの印象は悪いようです。東スロバキアにある都市、コシツェの住民は「ブラチスラバはスロバキアじゃない」とか「ブラチスラバだけ見ても本当のスロバキアはわからない」と口々に言っていました。

ここまで辛辣ではありませんが、多くのスロバキア人はブラチスラバ観光だけではもったいない! と感じているようです。それではどこに行けば、本当のスロバキアを楽しめるのでしょうか。

 

マイクロワイナリーを訪れてみよう

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私がおすすめするスロバキアの楽しみ方、1つ目はマイクロワイナリーを訪れることです。日本では知られていませんが、スロバキアはワイン生産が盛んな国。特に白ワインはとてもおいしく、キリっとした味は風呂上がりにぴったりです。

スロバキアにおいてワイン生産が盛んな地域はブラチスラバ近郊からハンガリー国境にかけて。大規模なワイナリーもありますが、小さなワイン製造会社(マイクロワイナリー)が多いように感じます。

私はブラチスラバから列車で30分ほどにある小さな町、シェンクヴィツェ(Šenkvice)に友人がいます。シェンクヴィツェもワイン生産が盛んなところで、マイクロワイナリーが点在しています。

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そこで、友人と一緒に現地のマイクロワイナリーを訪れてみました。そこは工場というより、一般的な一軒家のような感じ。まさしく家族ぐるみでワインを製造しています。これはぶどうを絞る機械で、ワインの源液がバケツに入っていきました。

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機械の横にはたくさんのぶどうがあります。ぶどうは人力で収穫されたのでしょう。ワインづくりも基本的には人の手によるもの。ワインづくりにかける楽しさ、苦労を少しだけ感じられました。

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ワイン製造の見学はそこそこにして、さっそく試飲することに。マイクロワイナリーではありますが、きちんとした試飲室があります。試飲室ではプロモーションビデオが流れていました。

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どのワインも飲みやすかったですが、特においしかったのがロゼワイン「CABERNET」でした。なお、ワインボトルにはきちんと「Šenkvice(シェンクヴィツェ)」の文字が入っていました。

ここまで読むと「友人がいたからワイナリーを訪れることができたのでは……」と思うかもしれません。確かにそうですが、スロバキア人の性格を考えると、1人でふらりと立ち寄っても見せてくれると思います。

首都ブラチスラバ近郊でも、日本人観光客は珍しい存在。きちんと対応すれば、スロバキア人は優しく応対してくれると思います。また、ブラチスラバ発の近郊ワイナリーツアーも行っています。どうぞ、スロバキアでワインの魅力に触れてみましょう。

 

迫力満点のタトラ山脈を堪能

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25年前までスロバキアと連邦を組んでいたチェコの人々にスロバキアのことを聞くと「スロバキアの魅力は自然」と答えました。スロバキアは山がちな国で、山岳リゾートが多いことで知られています。

数ある山の中で最も有名なのがポーランド国境にそびえるタトラ山脈です。タトラ山脈はスロバキアの国旗にも描かれており、「スロバキアの富士山」といった感じ。スロバキアのシンボルと言っても過言ではありません。

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タトラ山脈の玄関口となるのが、スロバキア北部にあるポプラドです。ポプラドは鉄道の幹線にある町なので、ブラチスラバやチェコの首都、プラハからもダイレクトにアクセスできます。またポプラドには宿泊施設があり、スタッフもタトラ山脈についていろいろと教えてくれます。

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ポプラド駅からはタトラ電気鉄道に乗ります。電車はとても清潔で、時速50キロほどのスピードで山を登って行きます。まずは主要駅であるスタリースモコヴェッツ駅を目指します。

スタリースモコヴェッツ駅でタトランスカー・ロム二ツァ行きの電車に乗り換えます。なおタトラ電気鉄道の路線図はT字になっており、とてもわかりやすいです。

スタリースモコヴェッツ駅からロム二ツキー峰の山頂を目指します。時間に余裕があり、登山用の装備をされている旅人はスタリースモコヴェッツ駅からトレッキングにチャレンジするのもいいでしょう。

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私は時間がなかったので、ロム二ツキー峰行きのロープウェーに乗りました。なおスタリースモコヴェッツ駅からロープウェー乗り場までは徒歩15分ほどの距離です。

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本来ならばここから山頂行きのロープウェーに乗り換えです。ところが私が訪れた日は天候が悪く、山頂行きのロープウェーは運休していました。

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最初はスッキリしない天気でしたが、天候が回復し美しいパノラマが目の前に。天候の変化が見られて、とても興味深かったです。山頂行きロープウェー乗り場の近くには美しい池もありました。次に訪れるときは山頂に行きたいものです。

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知られざるスロバキアの古城めぐり

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ヨーロッパの城が好きな旅人はスロバキアを訪れましょう。スロバキアには日本には知られていない数多くの城があります。

最初に紹介するのはブラチスラバから近郊バスでアクセスできるデヴィーン城です。デヴィーン城は廃墟になっていますが、独特の雰囲気が感じられるお城。私は冬に訪れましたが、周りには誰もいなく、城を独り占めできました。

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デヴィーン城の横にはドナウ川が流れており、向こう岸はオーストリアです。今はこのようにのどなか風景が広がっていますが、冷戦期は東西陣営の境でもありました。きっと、当時は物々しい雰囲気だったのでしょう。

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本格的なお城を見たい旅人はぜひチェルベニーカメン城へ。この城は13世紀に建てられ、16世紀に改装された歴史を持ちます。とても規模が大きく、城の全体をカメラに収めるのは難しいと思います。

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チェルベニーカメン城を見学するには75分のツアーに参加しなければなりません。外見は地味ですが、内装はなかなかユニーク。迫力満点のドラゴンの調度品や天井が立体的なホール、映画撮影にも使われたワイン地下室が見どころです。

チェルベニーカメン城の唯一の欠点はアクセスが悪いこと。ブラチスラバからですと鉄道でシェンクヴィツェ(Šenkvice)まで行き、そこからタクシーを利用するしかありません。

このようにスロバキアにはガイドブックには載っていない名城が多いですが、どこもアクセスがよくありません。とても面倒ですが、到着したときの達成感は半端ではありませんよ。

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