世界最長のシベリア鉄道など、ロマンあふれる鉄道旅行が楽しめるロシア。2020年にはロシアの鉄道が大きく変わります。

今回は他の旅行雑誌では取り上げられない、ロシアの鉄道最新情報をお伝えします。

ロシア鉄道の基本システム

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Nitta Hiroshi(@nitta_h)がシェアした投稿 – 2018年12月月20日午後9時57分PST

シベリア鉄道の長距離列車には1等車、2等車、3等車があります。基本的に1等車は2人1室、2等車は4人1室、3等は開放型寝台です。いつも私は2等車の下段を利用します。


最新車両ですと、2等車の下段は背もたれを倒すとベッドに早変わりします。シーツを敷く手間も省けます。車内にはコンセントプラグがあり、スマホなどの電子機器の充電も可能です。

テーブルには食料や飲料水が置かれます。テーブルのスペースを誰がどこを占めるのか。これは乗客同士の阿吽の呼吸で決まります。

一方、3等車は開放型の3段寝台となっています。利用者に聞くとプライベートは一切なし。その代わり、ロシア人乗客と気軽に交流できます。最上段にはハシゴがないこともあるので、できれば中段もしくは下段の使用をおすすめします。

ロシア鉄道の切符はロシア鉄道ホームページから購入できます。

ますます快適に!新しい3等車が登場

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Вагонники ОАО РЖД(@vagonniki_oao_rgd)がシェアした投稿 – 2019年11月月20日午前10時22分PST

ロシア鉄道は急ピッチで新車を投入しています。2019年、新しい3等車が報道公開されました。写真を見るとプライベートが考えられたレイアウトになっています。ベッドとベッドの間には壁のような仕切りができ、カーテンが取り付けられました。個室でない点を除くと2等車と変わらないように思えます。

また各ベッドにはコンセントが取り付けられています。シベリア鉄道のような長旅でも、ダウンロードした映画を見て過せます。少しは退屈しのぎになることでしょう。

シベリア鉄道への投入時期に関してはまだわかりません。今までの車両もリニューアルされているので、ここ数年でますますロシア鉄道の旅は快適なものになります。

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サハリンの鉄道から「日本」が消えた

発展するものもあれば、消えゆくものもあります。サハリンの鉄道の路線幅は日本の在来線と同じ1067mmでした。サハリン以外のロシア鉄道の線路幅は1520mmなので、サハリンでは本土と異なる車両も使われてきました。

2019年11月、サハリンの鉄道路線はすべて1067mmから1520mmに変更しました。線路幅が広がったことにより、旅客列車はスピードアップが期待されています。

一方、日本製のディーゼルカーは引退しました。今回の1520mmへの変更は本土ロシアとの直通運転を見越してのプロジェクト。もしかすると、サハリンからモスクワ行きの列車が生まれるかもしれません。

サハリン~本土ロシア間の交通は飛行機の他にホルムスク~ヴァニノ間の鉄道連絡船があり、ヴァニノでバム鉄道に連絡します。ただし、鉄道連絡船は毎日運航ではないのでご注意ください。

ロシア鉄道の切符購入、利用時の注意点

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Nitta Hiroshi(@nitta_h)がシェアした投稿 – 2018年12月月16日午後9時50分PST

最後にロシア鉄道の切符購入、利用時の注意点を確認します。ウラジオストクからシベリア鉄道でハバロフスク、モスクワ方面へ行く場合は電子ビザは使えません。大使館や領事館を通じて紙ビザを入手する必要があります。

ロシア鉄道のホームページで切符を購入するとEチケットが発行されます。乗車前に車掌がパスポートとEチケットを念入りにチェックするので、Eチケットを印刷することをお忘れなく。

現在、駅での露天販売は禁じられています。長距離列車には食堂車が連結されていますが、価格は街の2倍くらい。駅近くのスーパーで買い込むことをおすすめします。個人的にはパンや果物、ハム類がおすすめ。麺類はかさばるのであまりおすすめしません。

シベリア鉄道の長距離列車の車内では毎朝、ピロシキの販売があります。


ロシア鉄道では年2回(6月・12月)にダイヤ改正が行われます。ダイヤ改正は大規模に行われ、シベリア鉄道の長距離列車も新設・廃止が行われます。5月~6月、11月~12月にまたがって時刻表を検索すると「調べた列車がない!」という状況になるのでご注意を。

ロシア鉄道はとても正確。私は何回もロシア鉄道を利用していますが、30分以上の遅れは経験したことがありません。わからないことがあれば車掌や近くにいる乗客に尋ねてみましょう。

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