モスクワのエスニック・レストラン5選!密かに人気上昇中のジョージア料理も
ロシアの首都、モスクワにはいろいろな国の料理店が集まっています。しかも、日本ではなかなかお目にかかれない料理ばかり!今回は筆者が訪れたレストランを一気に紹介します。
ぜひ、モスクワで楽しいエスニック料理のハシゴをしてくださいね。
①モルドヴァ大使館にある不思議なレストラン「モルドヴァ」
Photo by Nitta Hiroshi
最初に紹介するのは、在モスクワモルドヴァ大使館の中にあるレストラン「モルドヴァ」です。モルドヴァはルーマニアとウクライナの間に挟まれたラテン系の小さな国です。
大使館内にレストランがあるため、途中でパスポートチェックがあります。そのため、パスポートを持っていくことをお忘れなく!
Photo by Nitta Hiroshi
「大使館にあるレストラン」と聞くと堅苦しいイメージを持たれるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。店内はラテンらしく明るい雰囲気。スタッフもいろいろと気を配ってくれます。
Photo by Nitta Hiroshi
まず、モルドヴァと言ったらワイン!さっそく、セミスィートの赤ワインを注文しました。これが、上品な甘さでとてもおいしい!ワインが苦手な旅人も飲みやすいと思います。
レストランではモルドヴァワインの販売も行っているので、ワイン好きの旅人は必須ですよ。
Photo by Nitta Hiroshi
次にスタッフから「これがモルドヴァのスープだよ」と教えてくれたジアマと呼ばれるスープを試してみることに。基本は野菜スープですが、東ヨーロッパによくある独特の酸味が効いています。パンとよく合いますね。
Photo by Nitta Hiroshi
メインはモルドヴァ料理の王道、ママリーガ。黄色の玉みたいなものはトウモロコシの粉でつくられています。写真はスタッフがトウモロコシ粉をつぶし「これを混ぜて鶏肉と一緒に食べるのよ」と教えてくれたシーンです。
鶏肉とトウモロコシ粉、チーズがとてもマッチングし、どんどん食が進みました。おそらく、日本料理にはない味ですね。
Photo by Nitta Hiroshi
ところで、食後の紅茶と黒砂糖がとてもおいしかったのです!これほどコクのある紅茶は初めて!本当はワインよりもこの紅茶を持って帰りたかったのですが。なお、カードは不可なのでご注意ください。
・名称:レストラン・モルドヴァ(Ресторан Молдова)
・住所:Ulitsa Rozhdestvenka, 7, Moskva, ロシア 107031
・地図: ・アクセス:地下鉄「クズネツキー・モスト駅」から徒歩すぐ
・営業時間:12:00~24:00
・定休日:なし
・電話番号:+7 916 552-03-53
・公式サイトURL:http://www.restoran-moldova.ru
②じゃがいもを味わうならベラルーシ料理店「ベラルースカヤ・ハタ」
Photo by Nitta Hiroshi
次はロシアのお隣、ベラルーシ料理のレストランです。ベラルーシは世界で国民1人あたりのジャガイモ消費量トップクラスの国。そのため、ジャガイモ料理がとてもおいしいです。
「ベラルースカヤ・ハタ」を訪れたら、ジャガイモのパンケーキ、ドラニキを注文しましょう。
Photo by Nitta Hiroshi
ドラニキはお好み焼きに似た食感を持つ料理。素朴ながら、ジャガイモのおいしさをしっかりと感じられます。ドラニキを食べる際にはサワークリームをかけることをお忘れなく。
Photo by Nitta Hiroshi
スープはウクライナ発祥のボルシチにしました。一応「ベラルーシ・ボルシチ」を注文しましたが、ウクライナのボルシチの違いがよくわかりませんでした。ベラルーシに限らず、ボルシチの世界は深いですね。
・名称:ベラルースカヤ・ハタ(Белорусская Хата)
・住所:Pokrovka Street, 9с1, Moskva, ロシア 101000
・地図: ・アクセス:地下鉄「キタイ・ゴーラド駅」から徒歩約15分
・営業時間:12:00~24:00
・定休日:なし
・電話番号:+7 929 517-07-30
・公式サイトURL:http://bel-hata.ru
③レバー嫌いな旅人もこれなら大丈夫!アゼルバイジャン料理店「バキスキーブルヴァル」
Photo by Nitta Hiroshi
エキゾチックなコーカサスの文化を楽しめるのもロシアの魅力です。また、食べたことがないアゼルバイジャン料理にチャレンジしました。正直、アゼルバイジャン料理の知識は0なので、「アゼルバイジャン」と付いたスープと適当な肉料理を注文しました。
Photo by Nitta Hiroshi
こちらが「アゼルバイジャン」と名の付いたスープです。写真だとわかりにくいですが、餃子風の料理、ヒンカリをバラしてスープに投入したものですね。外は寒かったので、とても体が温まりました。
Photo by:Nitta Hiroshi
問題はこちらの肉料理「クウリニェ パトロシキ」です。肉を一口入れた瞬間に「うっ、レバーだ!」とわかりました。実はレバーが大の苦手。あの独特の匂いがたまりません。
しかし、このレストランのレバーは匂いがそれほどなく、ジャガイモとザクロを一緒に口にしたところ、何とか食べられました!思い返すと、レバーはチーズのような味でしたね。
・名称:バキスキーブルヴァル(Bakinskiy Bulvar)
・住所:House 21A Andropova pr-kt, Moscow 115446, Russia
・地図: ・アクセス:地下鉄「パーク・パヴェディ駅」から徒歩約10分
・営業時間:9:00~翌3:00
・定休日:なし
・電話番号:+7 499 616-73-86
・公式サイトURL:https://bbulvar.ru
④神々しいヒンカリがたまらないジョージア料理店「ハチャプリ」
Photo by Nitta Hiroshi
最近、旅人の中で密かに人気が高まっているのがジョージア(グルジア)です。モスクワにある人気ジョージア料理店がズバリ「ハチャプリ」!ハチャプリとはジョージア伝統のチーズとパンが合わさった料理です。
Photo by Nitta Hiroshi
ということで、ヒンカリを注文しました。目の前に現れた瞬間、思わずつぶやいたのが「美しい……神々しい……」。ジョージアであっても、ここまで美しいヒンカリはお目にかかれないようです。もちろん、味もよかったですよ。
Photo by Nitta Hiroshi
これまた、定番のアジャリハチャプリです。ハチャプリとはチーズ入りパンのことを指し、各地域によっていろいろなタイプがあります。
その中で最も有名なのがジョージア共和国アジャリア自治共和国発祥のアジャリハチャプリです。中央の黄身がよく目立ちます。チーズ、卵、パンのコンビネージョンが絶妙で、すぐにお腹いっぱいになります。
Photo by Nitta Hiroshi
最後にデザート、パフラヴァーを注文しましたが、ケーキのような姿に驚きました。本来はもっと素朴な形だったような気が……。いずれにせよ、味はとても洗練されており、おいしかったです。ただ、2個は多すぎましたね……。
・名称:ハチャプリ(хачапури)
・住所:Bolshoy Gnezdnikovskiy pereulok, 10, Moskva, ロシア
・地図: ・アクセス:地下鉄プーシキンスカヤ駅から徒歩約5分
・営業時間:10:00~23:00(金曜日は10:00~翌日1:00、土曜日は11:00~翌日1:00、日曜日は11:00~23:00)
・定休日:なし
・電話番号:+7 985 764-31-18
・公式サイトURL:https://hacha.ru
⑤シェレメチェボ空港で食べられるウズベキスタン料理「ウズベチカ」
Photo by Nitta Hiroshi
最後に紹介するのがシェレメチェボ空港Dターミナルにあるウズベキスタン料理店「ウズベチカ」です。「ウズベチカ」はテイクアウト方式となっており、自分が食べたい料理を順々に取っていきます。
Photo by:Nitta Hiroshi
個人的におすすめしたいのはプロフと呼ばれる炊き込みご飯です。少し油が多いのですが、なじみのあるご飯料理だけに食が進むことでしょう。また、ロシア、中央アジア圏独特のジュースにも注目したいところ。ジュースでありながら、意外と料理にマッチします。
欠点はどうしても空港なので、値段が高いこと。ちょっとしたランチセットにしても2,000円は軽く超えます。それでも、日本ではなかなか食べられないウズベキスタン料理なので良しとしましょう。
・名称:ウズベチカ(узбечка)
・住所:Moscow 103340, Khimki District, Moscow, Russia
・地図: ・アクセス:シェレメチェボ空港内
・営業時間:24時間営業
・定休日:なし
・電話番号:+7 845 232-34-44
・公式サイトURL:https://uzbechka64.ru
今回はバルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の料理にチャレンジできなかったので、次回の宿題にしたいと思います。今回紹介したレストラン以外にもおいしいところがあるはず。ぜひ、モスクワでグルメ旅行を楽しんでくださいね。