今回はルーマニアの首都・ブカレストの基本情報をお伝えします。ルーマニア観光ではブカレストよりもブラショヴのほうが有名です。

ブカレストにはどのような見所があるのでしょうか。さっそく、見ていきましょう。

*編集部追記
2017年5月公開の記事に、新たにスポットを追加しました。(2017/9/29)
執筆時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。

 

ブカレストに行ってみての感想

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私がブカレストを訪れたのは秋頃で、気温は肌寒く、上着は必須でした。ルーマニアは周りをスラブ民族に囲まれた東欧唯一のラテン民族の国で、言葉もロマンス語とスラブ語が融合したような感じです。

全体の感想としては、ブカレストは街全体が暗く、またジプシーも多いので、ある程度治安に気をつけなければいけないなと感じたのを覚えています。かつては東欧の小パリと呼ばれていたそうですが、現在は歴史的な建造物はほとんど壊されてしまっていて、あまりその面影はありません。

気をつけていれば過去の歴史も興味深く面白い国ですが、日本のようにリラックスして街歩きできないので、十分注意が必要です。

 

観光する際のアドバイス

photo by pixta

先ほども書きましたが、ブカレストはあまり治安が良くないことで有名なので、街歩きには気をつけたほうが良いでしょう。特に北駅周辺が危ないと評判で、かつて日本人女子大生がここからルーマニア人とタクシーシェアし、殺されてしまった事件もあります。

物価は安く、スーパーなどで食品やお菓子、ビールなどを買い込んでも10ユーロもいかないことが多いです。西欧とは大きく差があるので、節約したい方にはおすすめの国です。

衛生面はそれほど良くなく、また野犬も多いので、狂犬病には気をつけておく必要があります。水道水は飲用可能ですが飲まないほうがいいです。ミネラルウォーターを購入しましょう。

 

おすすめのベストスポット

Tmhr ynさん(@tmhro_yn)がシェアした投稿 – 2017 8月 23 9:15午前 PDT

私がおすすめするのは国会宮殿(国民の館)です。ブカレストでもっとも有名な観光スポットの一つで、非常に巨大で豪華な宮殿です。

暴君として悪名高いニコラエ・チャウシェスクが国民に圧政を強いながら1500億円もの巨額を投じ建造したもので、その豪勢な作りの裏にある悲しい歴史を考えずにはいられません。ブカレストを象徴する建物といっても過言ではないので、ぜひ観に行ってみてください。

 

ブカレストの概要・特徴

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ブカレストはルーマニアの首都です。隣国、ハンガリーのブダペストと似ていますが、全く関連性はありません。人口は約188万人。ルーマニア最大の都市です。

ルーマニア国内の都市はもちろん、ブカレスト、ソフィア、キシナウなどの外国の都市から直通列車が運行されています。

 

ブカレストの歴史

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かつて、ブカレストは「小パリ」と呼ばれたほど活気に満ちた美しい街でした。しかし、戦後の共産主義政権により多くの古い建造物が破壊されました。

現在、旧市街の整備などが進み、かつてのブカレストの姿を取り戻しつつあります。

 

成田空港からのアクセス

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2017年4月現在、成田空港からブカレストの直行便はありません。そのため、少なくとも1回は乗り変える必要があります。

中東回りですと、エアーターキッシュのイスタンブール経由、欧州便ですとルフトハンザのフランクフルト経由やアエロフロート・ロシア航空のモスクワ経由が考えられます。成田空港からは少なくとも15時間はかかります。

 

観光スポット

大主教教会

Ma.Isabelさん(@mjuaristi)がシェアした投稿 – 2017 4月 29 1:06午前 PDT

最初に紹介するのは17世紀に建てられたルーマニア正教の総本山、大主教教会です。ルーマニアはギリシャ正教の流れを汲む、ルーマニア正教を信仰しています。教会には聖人ディミトリチ・バサラボフがミイラの形で祀られています。

■詳細情報
・名称:大主教教会(Patriarchal Cathedral)
・住所:Str Dealul Mitropoliei Piata Unirii, Bucharest, Romania
・アクセス:最寄駅は地下鉄Piata Unirii駅
・営業時間:7:00~20:00
・定休日:無休
・料金:無料
・オススメの時期:いつでも

 

旧王宮跡

@fred.vrがシェアした投稿 – 2017 4月 29 2:05午後 PDT

旧王宮跡は小説「吸血鬼ドラキュラ」のモデルと言われているヴラド・ツェペシュ公が15世紀に築いた砦の跡です。その昔、旧王宮跡の周辺は大火災により、ほとんどの建物が焼失しました。その中で旧王宮跡はかろうじて残ったのです。

■詳細情報
・名称:旧王宮跡(Curtea Veche)
・住所:Strada Franceză 25, București 030167 ルーマニア
・アクセス:最寄りは地下鉄Piața Unirii駅
・営業時間:9:00~17:00
・定休日:無休
・電話番号:+40 21 314 0375
・料金:3レイ
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://www.muzeulbucurestiului.ro/palatul-voievodal-curtea-veche.html

 

国会宮殿(国民の館)

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ある意味、ルーマニアで最も有名な建築物かもしれません。国民の館は共産主義時代の独裁者、チャウシェスク大統領によって建てられました。アメリカのペンタゴンに次ぐ、世界第二位の規模を誇る建築物と言われています。

■詳細情報
・名称:国会宮殿(Palatul Parlamentului)
・住所:Strada Izvor 2-4, București, ルーマニア
・アクセス:最寄りは地下鉄 Piata Unirii駅
・営業時間:10:00~16:00
・定休日:無休
・電話番号:+40 21 316 0300
・料金:スタンダードツアー25レイ(学生は13レイ)
・所要時間:60分
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://cic.cdep.ro

 

凱旋門

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「凱旋門」といえばフランスのパリが有名ですが、ブカレストにも立派な凱旋門があります。こちらの凱旋門は第一次世界大戦を記念して1922年に建てられました。現在の姿になったのは1936年のことです。

■詳細情報
・名称:凱旋門(Arcul de Triumf))
・住所:Piața Arcul de Triumf, București, ルーマニア
・アクセス:最寄りは地下鉄 Piata Aviatorilor駅
・オススメの時期:いつでも

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クレツレスク教会

Brittanyさん(@britpar19)がシェアした投稿 – 2015 10月 26 6:16午前 PDT

この教会は18世紀に建てられました。独特のスタイルをしていますが、これこそがルーマニア独自の建築様式となっています。教会内では美しいフレスコ画を見ることができます。

■詳細情報
・名称:クレツレスク教会(Biserica Kretzulescu)
・住所:Calea Victoriei 45, București 030167 ルーマニア
・アクセス:旧共産党本部の真向かい
・営業時間:8:00~18:00
・定休日:無休
・電話番号:+40 21 410 7116
・料金:無料
・オススメの時期:いつでも

 

国立美術館

ESCさん(@ericstefanchiru)がシェアした投稿 – 2017 4月 28 10:52午前 PDT

ルーマニア美術に興味がある方は国立美術館に行きましょう。この美術館はルーマニア国立展とヨーロッパ美術展に分かれています。数ある展示品の中で注目したいのが金、銀で造られた十字架や食器。まばゆい輝きにきっと、驚かれることでしょう。

■詳細情報
・名称:国立美術館(Muzeul Național Artă)
・住所:Calea Victoriei 49-53, București 010063 ルーマニア
・アクセス:最寄りは地下鉄Universitate駅
・営業時間:夏期 11:00~19:00、冬期 10:00~18:00
・定休日:月曜日、火曜日
・電話番号:(021)3133030
・料金:15レイ(共通券)
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://mnar.arts.ro

 

ルーマニア国立歴史博物館

@initiales_d.sがシェアした投稿 – 2017 4月 29 7:06午前 PDT

まずは建築物そのものに注目しましょう。国立歴史博物館ではチャウシェスク大統領夫妻がダンスパーティーを行っていました。とても優雅で立派な建物です。館内では古代ダキア人の宝飾品、ルーマニアの民族衣装に注目しましょう。

■詳細情報
・名称:ルーマニア国立歴史博物館(Muzeul Național de Istorie a României)
・住所:Calea Victoriei 12, București 030026 ルーマニア
・アクセス:最寄りは地下鉄Izvor駅
・営業時間:9:00~18:00
・定休日:月曜日、火曜日
・電話番号:+40 21 315 8207
・料金:25レイ(学生は7レイ)
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://www.mnir.ro

 

国立軍事博物館

Davidさん(@pripyat25)がシェアした投稿 – 2017 8月 16 3:58午前 PDT

もし、チャウシェスク大統領を打倒した「民主革命」に興味があるなら、国立軍事博物館に行きましょう。ここには、1989年当時に配られたビラや当時の写真が展示されています。多くの犠牲を伴って現在のルーマニアがあることがわかるでしょう。

■詳細情報
・名称:国立軍事博物館(Muzeul Militar Național)
・住所:Strada Mircea Vulcănescu 125-127, București 010819 ルーマニア
・アクセス:最寄りは国鉄Gara de Nord駅
・営業時間:9:00~16:00
・定休日:月曜日
・電話番号:+40 21 319 5904
・料金:10レイ
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://smg.mapn.ro/muzeumilitar

 

国立農村博物館

ヨーロッパには各地方から古い建物を一箇所に集めたスポットが必ずあります。国立農村博物館にはルーマニア各地から農家、、水車など約300棟が展示されています。一歩、敷地内に入ったら18世紀から19世紀にタイムスリップしたような感覚になるでしょう。

■詳細情報
・名称:国立農村博物館(Muzeul Național al Satului)
・住所:șos.Kiseleff 28-30
・アクセス:地下鉄Piata Aviatorilor駅からバスで2つ目
・営業時間:9:00~19:00(火曜日~日曜日)、9:00~17:00(月曜日、冬期)
・定休日:無休
・電話番号:(021)3179106
・料金:10レイ
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://muzeul-satului.ro

 

旧共産党本部

pearさん(@ol_traveler)がシェアした投稿 – 2016 10月 16 4:17午前 PDT

1989年12月21日、チェウシェスク大統領はいつものように旧共産党本部から群衆に向かって演説をしました。しかし、演説の途中でチャウシェスク大統領に向けてヤジが飛ばされたのです。そのヤジから現場は大混乱。そこから、ブカレストにおける「民主革命」がスタートしたのです。

■詳細情報
・名称:旧共産党本部(Central Committee of the Communist Party Building)
・住所:Piaţa Revoluţiei 1 Bucharest, Romania
・アクセス:革命広場の近く
・オススメの時期:いつでも

 

チシュミジウ公園

Claudiaさん(@claudaround)がシェアした投稿 – 2016 12月 10 6:55午前 PST

最後にブカレストにある大きな公園を紹介します。チシュミジウ公園は美しいだけでなく、園内に湖があるスポットとして知られています。もちろん、湖ではボート遊びができます。チシュミジウ公園で一息入れるのもいいでしょう。

■詳細情報
・名称:チシュミジウ公園(Parcul Cișmigiu)
・住所:Bulevardul Regina Elisabeta, București 030167 ルーマニア
・アクセス:国立美術館の近く
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://www.cismigiuparc.ro

 

最後に

ブカレストに限らず、ルーマニアは野犬が多い国です。ルーマニアを旅行される際は犬撃退装置(嫌な電波を発するもの)を購入することをおすすめします。

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