こんにちは!みなさんは、大西洋に浮かぶ「マデイラ島」をご存じですか?年中温暖な気候で、美しい街並みや大自然、ショッピングも楽しめるとあって、ヨーロッパ諸国から人気のバケーション先です。また、実際に行ってみて嬉しい驚きだったのが、絶品ローカルフードの数々!新鮮なシーフードやトロピカルフルーツ、島独自のローカルグルメなど、絶品料理の宝庫だったんです。

今回は、日本ではまだあまり知られていないマデイラ島の魅力を、ローカルフードの数々にスポットを当て、紹介していきます。

マデイラ島ってどんなところ?



マデイラ島は、アフリカ大陸の横に浮かぶポルトガル領の島。年間を通して気温20℃前後で過ごしやすく、青い海と美しい街並み、カラフルな花々やトロピカルフルーツを島中で見られる、南国情緒たっぷりのリゾートアイランドです。

日本からマデイラ島へは、ヨーロッパの都市を経由しリスボンへ。そして、リスボンからマデイラ空港へ行く方法が一般的です(リスボンからマデイラ島へは約2時間ほど)。

また、ヨーロッパの主要空港(フランクフルトやパリなど)からも直行便が出ているので、日本からも1回乗り継ぎのみで意外と手軽にアクセスできます。

■詳細情報
・名称:マデイラ島
・地図:
・公式サイトURL:http://www.visitmadeira.pt/en-gb/homepage

絶対に食べてほしいマデイラ島の名物グルメ

マデイラ島はその温暖な気候から、ヨーロッパ随一のトロピカルフルーツの産地。また、漁業が盛んで、マグロやタチウオなど新鮮な魚介類の宝庫でもあります。

さらに、マデイラグルメには大航海時代に世界中と交易した名残で、インドやアジア、南米原産のスパイスや野菜などが多く使われており、他では見ないユニークな料理を味わえます。

世界一美しい市場で、見たことのないフルーツを食べる

「世界一美しい市場」とも称される「ラヴラドーレス市場」。1940年創業の歴史あるこの市場は、民族衣装を着た花売りの女性たちや、美しいアズレージョ(ポルトガルの装飾タイル)、伝統工芸の籠に美しく盛られた見たことのない珍しいフルーツなど、歩いているだけで楽しめる、マデイラ観光で必見のスポットです。

また、マデイラ産のフルーツはどれも味が濃く、驚くほどの甘さと美味しさなので、ぜひいろいろ購入して、その場で味わってみましょう!

マデイラ島にはユニークなフルーツが数多くあります。例えば「バナナ・パッションフルーツ」「トマト・パッションフルーツ」「バナナ・パイナップル」など。個人的なお気に入りは、写真のバナナ・パッションフルーツ。見た目がバナナ、中身がマイルドな酸味のパッションフルーツで、とても美味しかったです。

物によってかなり高額なものもあるので、気になるものはまず値段を確認してからの購入をおすすめします(値札がきちんと貼ってあります)。

■詳細情報
・名称:Mercado dos Lavradores
・住所:Mercardo dos Lavradores Loja 2, 9060-157 Funchal
・地図: ・アクセス:空港より車で約20分
・営業時間:月~木曜8:00~19:00、金曜日7:00~20:00、土曜日7:00~14:00
・定休日:日・祝日
・電話番号:291 098 756
・公式サイトURL:http://www.visitmadeira.pt/en-gb/explore/detalhe/mercado-dos-lavradores-(farmers%E2%80%99-market)

島の名物カクテルPonchaを飲む

マデイラ島に行ったら、ぜひ飲みたいのがマデイラ島名産カクテルの「ポンシャ(Poncha)」。島産のサトウキビから作られたラム酒・砂糖・糖蜜・レモンジュース(または各種フルーツジュース)を混ぜたもので、店ごとに異なるレシピがあります。

アルコール度数がかなり強めのカクテルですが、マデイラ島に行ったからにはぜひ試してみてほしいドリンクです。

オレンジ味、パッションフルーツ味など、さまざまなタイプのポンシャが、空港やスーパーでお土産用として売られています。個人的にはオレンジ味が甘く飲みやすかったです。

オーシャンビューの世界一のアフタヌーンティーを楽しむ

次におすすめしたいのは、リゾートホテルが立ち並ぶエリアにある「Belmond Reid’s Palace」という老舗ホテルでの、オーシャンビュー・アフタヌーンティー。

世界中のアフタヌーンティーを旅してまわるイギリス人ブロガーが「間違いなく世界一のアフタヌーンティー!」と紹介していたので行ってみましたが、まさにその通り。味もサービスもテラス席からの景色も抜群で、最高に贅沢なひとときになりました。

紅茶もサンドイッチもケーキも、どれも本当に美味しかったのですが、中でも感動したのがホカホカで提供されるスコーン!バターの風味豊かでふんわりしっとり。自家製ジャムとクロテッドクリームを塗って食べると、さらに極上の美味しさに。今まで食べた中で間違いなくナンバーワンのスコーンでした。

一人36ユーロと少々お高めの値段設定ですが、行く価値大いにあり。ドレスコードがあるので、せっかくなので思いっきりオシャレをして、優雅な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

■詳細情報
・名称:Belmond Reid’s Palace
・住所:
・地図: ・営業時間:15:00~、16:30~
・電話番号:291 717 171
・料金:大人一人36ユーロ
・公式サイトURL:https://www.belmond.com/hotels/europe/portugal/madeira/belmond-reids-palace/dining

島の名物料理Peixe espada com bananaを食べる

こちらは、島名産のタチウオを使った一品。一緒に添えられているのは、島産バナナのソテーにパッションフルーツソースがかかった南国風の一皿です。

意外な組み合わせですが、香ばしく焼かれたタチウオとバナナの甘み、パッションフルーツの酸味のコンビネーションは最高!食べれば食べるほどハマる美味しさでした。

おすすめは「A Muralha」というフンシャル中心地にあるレストラン。バナナの入ったマデイラ版カレーや各種ポルトガル伝統料理も味わえ、道に面したテラス席で、太陽の光の下味わう料理はどれも「最高!」の一言。先ほど紹介したポンシャもアルコールが強すぎず、とても飲みやすかったです。

写真はメイン料理についてくる魚介のスープと、ポンシャ。夫はマデイラ産のメロンを頼みましたが、これがまた絶品でした!驚くほどの甘さのこのメロンは、世界一のメロンとも評されてるんだとか。ぜひ試してほしい一品です。

■詳細情報
・名称:A Muralha
・住所:
・地図: ・営業時間:11:00~23:00
・電話番号:913 171 003
・公式サイトURL:https://www.facebook.com/amuralharestaurante.funchal/

島の名物パンBolo de cacoを食べる

ボーロ・デ・カコ(Bolo de caco)とは、マデイラ版ガーリックトースト。フワフワしっとりのパンに特製ガーリックバターをたっぷり塗って、注文したらその場で焼いてホカホカで提供されます。食べ始めるとその手が止まらなくなること間違いなし!

レストランでの前菜として、また、街歩きのおやつとしても楽しめる一品です。

フンシャル市内では、多くのボーロ・デ・カコ専門店を目にします。こちらはそのうちの1軒。定番は丸形のシンプルなものですが、中にチーズやハムが入ったものなどバリエーションも豊富で、どれも絶品です。ぜひ街歩きのお供に、焼き立てホカホカを味わってみましょう!

ワイナリーでマデイラワインを飲む

マデイラワインとは、世界三大酒精強化ワインのひとつの、デザートワインのこと。

酒精強化ワインとは、酵母が発酵する段階で蒸留酒を入れることで、強制的に発酵を止めて造られるワインを指し、他にはポートワインやシェリー酒などがあります。発酵を途中で止めることにより、ブドウの甘味が存分に残ったワインになり、一般的に食前酒や食後酒として楽しまれることが多いです。

島内にはいくつかのワイナリーがありますが、おすすめは「Blandy’s Wine Lodge」という老舗ワイナリー。フンシャル中心地にありアクセス抜群の立地なので、観光のついでにフラッと立ち寄り、飲み比べセットを気軽に楽しめます。

また、ワイナリー内をガイドが案内するツアーに参加し、がっつりマデイラワインについて学ぶのも楽しそう。ツアーは一人9.50ユーロ45分で、店頭でもWebサイトからも申し込めます。

ワイナリー内には、年代物を保存するセラーがあります。中には明治時代に作られた、100年以上も前のワインも保管されているんだとか。

■詳細情報
・名称:Blandy’s Wine Lodge
・住所:Av. Arriaga 28, 9000-064 Funchal
・地図:
・アクセス:空港より車で約20分、フンシャル中心地より徒歩3分
・営業時間:平日10:00~18:30、土曜日10:00~16:00
・定休日:日曜日
・電話番号:291 228 978
・公式サイトURL:https://www.blandyswinelodge.com/

ケイジャーダ・ダ・マデイラ

マデイラには銘菓がたくさんありますが、中でもおすすめは「ケイジャーダ・ダ・マデイラ」というチーズタルト。「レケイジャオ(Requeijão)」というポルトガル名産のクリーミーなチーズを使ったフィリングを、バターたっぷりの生地で包んだお菓子です。島中のカフェやスーパーで見かけるので、食べ比べをしてお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。

個人的におすすめが、マデイラ空港の搭乗ゲート内のカフェで購入したもの。びっくりするほど美味しく、箱に詰めてもらえるのでお土産用にもおすすめですよ。

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マデイラ島で絶対にハズせない観光スポット3選

大自然の絶景からフンシャルの街歩き、ユニークな体験など、見どころの多いマデイラ島。その中でも、実際に行ってみてこれは絶対にハズせない!と思ったおすすめの観光スポットを紹介します。

ロープウェーから美しいフンシャルの街並みと海の絶景を眺める

勾配のあるマデイラ島の中で、麓にある首都フンシャルと山頂にあるモンテというエリアを繋ぐのがこのロープウェー。山頂のモンテは小さなエリアなのですが、後述する植物園やトボガンという人気アトラクションがあるため、マデイラ島で必見のスポットとなっています。

また、フンシャルからモンテへの道は、かなり急勾配で道幅も狭いので、車で行くよりはこのロープウェーを使ってアクセスする方が便利です。15分かけてのんびり楽しむ道中では、真っ青な海と美しいフンシャルの街並みの絶景が見られ、感動しました!

■詳細情報
・名称:Funchal Cable Car
・住所:Av. do Mar e das Comunidades Madeirenses 32, 9060-190 Funchal
・地図:
・アクセス:空港より車で約20分、フンシャル中心地より徒歩10分
・営業時間:9:00~17:45
・電話番号:291 780 280
・料金:片道11ユーロ、往復16ユーロ
・所要時間:15分
・公式サイトURL:https://madeiracablecar.com/

山頂の上のボタニカルガーデンで、青い海と、日本庭園、トロピカルガーデンを見る

ロープウェーから降りてすぐのところに、「Monte Palace Madeira」という広大なボタニカルガーデンの入り口が見えます。中には、温暖な気候のマデイラ島でしか見られないカラフルな花々をはじめ、日本庭園や、アズレージョの装飾など見どころたくさん。

日本庭園は鳥居や鯉のいる池、仏像などと、トロピカルな木々がうまく調和され、オリエンタルな雰囲気満載。山頂にあるため、至る所から海と庭園の絶景が眺められました。

また、敷地内には数多くの美しいアズレージョ(ポルトガルの装飾タイル)が見られます。これらは宮殿や教会、古い邸宅など、国内のさまざまな場所から集められたもので、ポルトガル国内で二番目の規模を誇る貴重なコレクションなんだとか。時間に余裕のある方にはぜひ半日かけてのんびり散策してほしい、素敵な植物園でした。

■詳細情報
・名称:Monte Palace Madeira
・住所:
・地図:
・アクセス:ロープウェー降り場からすぐ
・営業時間:9:30~18:00
・定休日:12月25日
・電話番号:291 780 800
・料金:大人一人12.50ユーロ、15歳以下は無料
・公式サイトURL:https://montepalacemadeira.com/desktop/

マデイラ名物のそり「トボガン」で坂道を爽快に滑り降りる

トボガンとは、マデイラ島名物の木製のそりのこと。2~3人乗りの籠に座ったら、伝統衣装に身を包んだ男性2人がコントロールしながら、全長2キロの坂道を一気に滑り降ります。

現在は観光客用の人気アトラクションとなっていますが、元は起伏の激しいマデイラ島の伝統的交通手段だったんだとか。はじまりは1850年と歴史があります。

上記のボタニカルガーデンから徒歩3分ほどのところに乗り場があります。住宅街の狭い道や急カーブを高速で滑り降り、スリル満点!私たち家族は、3人乗りのトボガンに娘たち(3歳児・1歳児)を膝にのせて乗りましたが、安全かつ娘たちも大はしゃぎで良い思い出になりました。

注意してほしいのが、到着地はフンシャル市内からは遠いこと。そのため、到着地点にはたくさんのタクシーが並んでいます。高額な運賃を請求されることもあるようなので、乗車前に必ず値段交渉をしてくださいね。

 

タクシーの運転手さんたちは、口々に「歩くには遠すぎて行けない。車でなきゃ無理だ」と客引きをしてきますが、私たちは乳幼児連れのゆっくりペースで歩いても40分ほどでフンシャル市内に着きました。大人だけなら20分前後で着くのではないかと思います。

途中には豪邸が立ち並んでいるので、家々を眺めながら歩くのも楽しかったです。急な下り坂が続くので、歩きやすい靴で行くのがおすすめです。

■詳細情報
・名称:Associação dos Carreiros do Monte
・住所:Caminho do Monte, Entrada 151, Porta 4, 9050-288 Funchal
・地図:
・アクセス:ロープウェー降り場から、徒歩で約5分
・営業時間:9:00~18:00
・定休日:日曜日
・電話番号:291 783 919
・料金:一人25ユーロ、二人で30ユーロ、三人で45ユーロ(5歳以下は無料)
・所要時間:10~15分
・公式サイトURL:https://www.carreirosdomonte.com/v2/en/prices.php

マデイラ島は、美味しいグルメとユニークな体験の宝庫

まだあまり日本ではメジャーではない旅先であるマデイラ島ですが、その実態は美味しいローカルフードの数々と絶景、ユニークな体験の宝庫でした。

また、とても治安もよく島の人々はフレンドリー、ショッピングやアウトドアも楽しめるけれど、のんびりゆったりとした時の流れも感じられる、とても素敵な島。この記事を参考に、次の旅先の候補に入れてもらえたら嬉しいです!

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