島好きな人なら、きっと共感しかない
今さら「デジタルデトックスのために」なんて言うつもりもないけれど、島旅ってなんでこんなにワクワクするんでしょう?
不便なのが逆にいい、というのも、分からなくはない。でも本当にそれだけでしょうか。
島が近づく『Island Book』
『Island Book』は、HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)が編集をしている、島旅の本です。
かと言って、ヘリーハンセンの服に身を包んだモデルさんが旅しているわけでもなければ、ブランドストーリーがそこかしこで語られているわけでもない。
ただただ “島” と向き合っていて、丁寧に編集されたページをめくるのが心地いい。登場する島民も馬も魚も、リアル。
ヘリーハンセンが生まれたノルウェーでは、天候や環境の変化にとらわれず、ありのままの自然を受け入れながら生活することを、「Friluftsliv(フリルフスリフ)」と言うそうです。
『Island Book』のvol.1で紹介されているのは、島根県にある隠岐諸島の島前(どうぜん)の、まさにフリルフスリフ。
「From Ocean to Mountain」
「海から山まで」を体現するヘリーハンセンにとって、島は特別な場所です。
どちらの恵みも大切にして、どちらの脅威とも向き合いながら共生してきた歴史が「島」には、必ずあるからです。
『Island Book』を読み終えて初めて、ブランドメッセージが咀嚼できる。そんな1冊です。
この『Island Book vol.1』を皮切りに、ヘリーハンセンは「島」の魅力にさらにフォーカスしていくそうです。
一歩引いた目で見れば日本そのものが島国ですし、「From Ocean to Mountain」を地で行く国なワケです。
島旅がワクワクするのは、都会の何かを捨ててくるというよりも、回帰のように感じるからなんでしょうね。