自転車が街を支配する!?サイクリスト必見の国”ベルギー”と”オランダ”に行ってきた
こんにちは、monaoです。会社を1週間休んで天国のようなプレスツアーをベルギーとオランダで体験してきました!この旅のテーマは、ずばり「サイクリング」です。とはいえ、1週間もあるので、自転車はちょこっと乗って、ゆるく楽しく巡るのかな~♪と思っていたのです…実際に届いたスケジュールは、
朝=自転車にて各所取材
昼=移動、取材→サイクリング
夜=サイクリングロード見学&取材
といった、自転車尽くしの1週間。ベルギーとオランダには、どんな世界が広がっていたのでしょう?
飛行機の中でもサイクリング
photo by KLMオランダ航空
スケジュールを手にした私のビビったハートにさらに拍車をかけたのが、関空→アムステルダムの直行便往復のKLMのこのカップです。自転車の模様がある!…冷静に見たら、めっちゃくちゃかわいい!チューリップ、木靴に並んで、自転車。
そんなに自転車が国を代表するようなものだなんて、このツアーに参加するまで、KLMに乗るまで、全然知りませんでした。ちなみに、KLMの機内安全ビデオは、オランダの名産のタイル「デルフト焼き」を1,000枚以上使ったすごくかわいいパラパラマンガ仕様でした。
今回ほど真剣に安全ビデオを見入ったのは初めてでした!Youtubeでも見れるので、ぜひ見てみてください。(→こちらKLM Flight Safety)
自転車「を」デリバリー
ゲント(ベルギー)の近くには「JATA(日本旅行業協会)のヨーロッパ美しい村30選」に選ばれたシント・マルテンス・ラーテムがあります。そんな、のどかな村を私たちはなんと、デリバリーしてもらった自転車でサイクリングします。
このサービスのおかげで、わざわざ自前の自転車を担いで行かなくても、森林浴を楽しんだり、街の歴史を紐解くサイクリングができます♪
街のいたるところでレンタサイクルOK!
ベルギーとオランダの都市部では、いろんな場所にレンタサイクルがあります。自転車屋さんでの貸し出しはもちろん、無人の貸し出し自転車もたくさんあります。上の写真は、アントワープ(ベルギー)のステーン広場にある無人の「Velo」というシェアシステムで、事前登録をすると30分間無料で使用できます(30分以上は1時間単位で有料)。
市内には120か所もこのようなサイクルスポットがあり、どこで乗ってどこに返却してもOK。観光客も事前予約で利用できます。
なので、例えば、29分サイクリングして→ワッフルを食べて→また25分サイクリングして→ショッピングして→別の場所に10分サイクリングして→ランチして→最後は聖母大聖堂までサイクリングして→ネロとパトラッシュのように絵画を拝む、なんてデートコースも、交通費無料でOK!
ブルージュ(ベルギー)には、無料で使える自転車の空気入れが、サイクリングロードの脇に備え付けられていました。
日本でよく見かける手動の空気入れのように、がに股にならず楽に入れられて、しかもおしゃれ!
ホテルでも美術館でも無料貸し出し
私たちがアムステルダムで宿泊したホテルのひとつ「CASA400」でも無料で自転車を借りる事ができました。ここの自転車も他のレンタサイクルも、ハンドブレーキではなく、ペダルでブレーキをかけるフットブレーキが主流です。慣れるまでちょっと時間が掛かりますが、コツさえつかめればすいすいです!
こちらは、オッテルロー(オランダ)のクレラー・ミュラー博物館です。超広大な国立公園の中に建っており、アートと自然に包まれて、デジタルデトックスにもってこいの場所です。(電波は入ります)
空中!?水面下!?自転車道
自転車専用のつり橋型の円形道路があるのは、アイントフォーヘン(オランダ)。直径はなんと72メートルもあり、たった24本のワイヤーで支えています。近未来感すごいです!ほかにも、運河が多いこの2つの国ではいたるところに自転車専用の橋があります。
運河が多いのに、歴史的に防衛上の理由から橋があまりないアントワープには、地下31メートルの所に運河を横断するためのトンネルが。なんと、この地下道へは、自転車でもエスカレーターを使います。アントワープでも最も古いエスカレーターの一つで、約85年前から現役とのことです。
私にはひやひやする初体験でしたが、市民の方はいつもの事、といった感じで超スムーズです。
ちなみに、アムステルダム中央駅から無料で出ている対岸行きのフェリーにも、自転車にまたがったまま乗船できます。
ターミナル駅に超巨大駐輪場
アムステルダム中央駅前には、4階建ての超巨大駐輪場があります。これは最上階の4階から撮ったものなんですが、奥の細かいのも、すべて、自転車です。大阪の路上駐輪の100,000,000倍くらいの量(私の肌感です)が、綺麗に駐輪されています。本当に自転車が、生活に欠かせない一部になっているということがうかがえます。
まとめ
政府が環境の為にも自転車を推奨しているのもあり、ベルギー、オランダには、本当に自転車だらけ。そして、自転車を取り巻く環境も非常に良く整備されています。自転車は、ベルギー、オランダの旅行者を、より現地の人っぽい目線に誘ってくれるツールだなあと実感しました。
ただ、その分、車が自転車を優先してくれるのもあり、強気な運転の自転車もあります。対自転車の交通安全にも、くれぐれもご注意を!