留学 BarにGo!? 外国語上達のための秘密兵器が意外

外国語を勉強するとき、ネイティブ・スピーカーに何度も聞き返されると気持ちがへこみますよね。「発音そのものよりも、大事なのは話す中身」という意見もありますが、たかが発音、されど発音。発音が良ければ、ある程度はスムーズに会話がすすむのもまた事実。

そんな中、「外国語での会話をスムーズにしてくれる秘密兵器」の研究結果が発表されました。いったいそれは何でしょう?

少しのお酒で外国語の発音が良くなる!?

留学 BarにGo!? 外国語上達のための秘密兵器が意外

「外国語での会話をスムーズにしてくれる秘策」を研究したのは、オランダのマーストリヒト大学と、イギリスのリバプール大学。その共同研究の結果によると、なんと「少量のお酒を飲むと、外国語の発音が良くなる」のだとか。

マーストリヒト大学は、「オランダ語の勉強を始めたばかりのドイツ語ネイティブ・スピーカー」を50人募集し、それを2つのグループに分けました。そして片方のグループにはアルコール度数約5%のお酒、もう一方のグループにはノンアルコール飲料を飲んでから、オランダ語での会話を進めてもらったのだとか。

その会話を録音し、オランダ人が後に採点したところ、事前にアルコールを飲んだ人々のグループのほうが発音に関する評価が高かったのです。すごいですね!

留学 BarにGo!? 外国語上達のための秘密兵器が意外

確かに海外在住歴もうすぐ10年の筆者も、「アルコールで外国語の会話がはずむ」は身に覚えがあります。個人的には「酔って声が大きくなる」「知っているけど、普段使わない言い回しを試す勇気がわいてくる」などが原因なのではと考えていたのですが、実は発音まで良くなっていたのですね!

この実験を行った研究者たちは「アルコールが(外国語を話すことの)不安を軽減しているからではないか」と考察を述べています。ただし、まだ50人とサンプル数が少ないため、引き続き研究が必要だと慎重な見解も示しています。

外国語を上手に話したい人々にとっては希望を感じさせる研究ですが、実は気を付けなくてはいけない点もあるのです。それは何かと言いますと・・・。

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飲みすぎ注意!適量を心がけて

留学 BarにGo!? 外国語上達のための秘密兵器が意外

それは、飲むお酒のアルコール度数。マーストリヒト大学の実験で被験者は、アルコール度数5%程度のお酒を1杯だけ飲んでから外国語の会話に臨んでいました。

つまりそれ以上アルコール度数の高いお酒や、多量の飲酒では効果がないかもしれないというのです。確かにべろべろに酔っぱらってしまったら、ろれつが回らなくなって外国語の発音どころじゃなくなってしまいますからね。

留学 BarにGo!? 外国語上達のための秘密兵器が意外

これは筆者の個人的な見解ですが、そうはいってもアルコール耐性は個人差があります。それぞれの人が、「外国語の話がはずむ」適量を見つけられるといいですね。そしてお酒の飲めない方も、コーヒーやハーブティーなど、その人にとっての「会話の起爆剤」を探してみてはいかがでしょうか。

[HOW TO LEARN A NEW LANGUAGE: DRINKING ALCOHOL COULD IMPROVE PRONUNCIATION] [A drop of ‘Dutch courage’ boosts language skills, study shows] [All Photos by shutterstock.com]


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