・アムステルダムの「Hotel Not Hotel」は、街中でよく見かける風景から、トリックアートまでを一ヵ所に詰め込んだ、テーマパークのようなホテル

「Where a room isn’t just a room(ただの部屋じゃない部屋がある場所)」をコンセプトに、あちこちに遊び心が散りばめられている。

22種類の部屋のなかで、とくにユニークな3種類をご紹介しよう。

1つ目は「AMSTERDAM TRAM CART(アムステルダムのトラム車両)」という部屋。

アムステルダムでは、住民を支える交通手段として、古くからトラム網(路面電車)が発達してきた。

電化に伴い、近未来的な佇まいの車両が増えた今だからこそ、昔ながらの風貌もホテル内で楽しめるように、復元したというわけだ。

キングサイズのベッド、小窓に付けられたカーテン、木製の床、電球が醸し出すあたたかな雰囲気に包まれて、思い出話にも花が咲きそう

2つ目は、「SECRET BOOKCASE(ひみつの本棚)」と名付けられた部屋。

端正に整理された本棚は……

なんと、裏側の部屋へと誘うになっている。幼い頃に夢見たような、“本棚の向こうの別世界”を体験できるとあって、大人もこの表情だ。

そして3つ目は、「INVISIBLE ROOM(透明部屋)」

ドアが鏡になっているため、外からはそこに部屋があることが分からない仕様となっている。誰の目も気にせずにくつろぎたい気分の日にピッタリだ。

これほどの工夫が凝らされていれば、さぞかし宿泊費が張るのだろうと思いきや、1泊1室あたり40.8ユーロ(約5300円)〜とお手頃。

今すぐには飛び立てないとしても、各部屋をくまなく見られる公式サイトで、自分ならどの部屋で過ごしたいか、想いを馳せるのもいいかも。

非日常へ連れ出してくれるホテルのドアは、今日も世界へと開け放たれているのだから。

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