みなさん、ドブロー!今回はクロアチアとアルバニアに挟まれた東欧の国「モンテネグロ」をご紹介します。ドブロー!という挨拶は、モンテネグロの隣にあるクロアチアで度々言われた言葉で、地球の歩き方によると、モンテネグロ語の「ドブロ ユトロ(おはよう)」を短縮した表現なようです。

さて、そんなモンテネグロですが一体どんな国なのか。エピソードと共にご紹介していきます。ちなみに、モンテネグロを訪れたのは2011年の夏。1991年から2001年まで続いたユーゴスラビア紛争の終結から10年が経ち、ようやく平穏が戻った頃でした。

なお、写真はアイキャッチに使っている写真を除く全ての写真が諸事情で、というか人的ミスで使えなくなってしまったので、flickrのcreative commonsから素敵な写真をお借りして掲載します。

 

モンテネグロで訪れた都市とルート、移動方法

世界一周中にギリシャからクロアチアに向かうバルカン半島を北上する途中にモンテネグロの古都「コトル」を訪れました。移動方法はバス。

ギリシャからクロアチアまでのルートは少し複雑です。まずは、アテネから深夜バスでアルバニアの首都ティラナに向かいます。その後、ティラナからバスでシュコダル(アルバニア)へ。さらに、シュコダルから乗り合いタクシーでウルツィニィへ。

僕の場合は、ウルツィニィからタクシーをシェアしてコトル(モンテネグロ)へ向かいます。最近はティラナ(アルバニア)からコトルへの直行バスも出ているとか。

 

モンテネグロでのエピソード(人とのエピソード)

コトルのバー

コトルのバー

photo by Leftfield777

ウルツィニィからタクシーをシェアして一緒に移動したカナダ人3人組。3人のうち2人は博士課程を終えた考古学博士。バカンスでカナダのトロントからモンテネグロに遊びに来ていると言ってました。たまたま出会った日が、1人の誕生日だったためみんなでお祝い!

夕飯を一緒に食べて、コトルのビーチで乾杯しました。ちょうど満月の日で、月明かりに照らされたアドリア海が幻想的でした。

 

モンテネグロでのエピソード(場所のエピソード)

コトルの教会

コトルの教会

photo by Charlie

美しい自然と旧市街が世界遺産に指定されているコトルはアドリア海に面した湾岸都市です。旧市街の背後は険しい山肌になっていて、山に登る形で城壁が築かれ石畳が続きます。そのため旧市街内を山側に歩いていけば階段が現れ、階段は山道につながっています。

コトルの名物となっているのが、この山歩き。と言っても、過酷なものではないので飲み物の準備さえしておけば1,2時間程度で往復できます。

山道の途中には廃墟のような教会や崩れた城壁があり雰囲気抜群です。旧市街からのルートだと、山頂までは繋がっていませんがそれでもコトル湾を見下ろすと赤い屋根に覆われた旧市街と入り組んだコトル湾、そして周りの険しい山々が絵画のようです。

 

モンテネグロ旅行で知っておくべきキーワードは「ユーゴスラビア連邦」

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photo by Adam

モンテネグロはユーゴスラビア連邦共和国(1992年-2003年)、セルビア・モンテネグロ(2003年-2006年)を経て、2006年6月3日に独立しました。近年まで紛争状態にあったため、民族・政治的な話題は思わぬ誤解を生む可能性があります。

モンテネグロには日本人旅行者が少なく目立つため、どこから来たんだ?と声をかけられます。ちょっとした雑談から、日本の話、日本の政治、あれ?気づいたらモンテネグロの政治の話してる…?と展開したことがあったので、ご注意を!

 

モンテネグロ旅行を楽しむためのアドバイス

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photo by Charlie

モンテネグロ旅行を楽しむためには、SOBE(ソベ)について知っておきましょう。どちらも日本でいう民泊のことを指します。地元のおばちゃん達が、子供達が独り立ちして使わなくなった部屋を貸し出しているので、ホテルに比べると割安な料金です。

また、伝統的な家具やインテリアがそのまま使われていることもあり、運が良ければとてもローカルでかわいい部屋に宿泊することができます。SOBEごとに食事の有無やキッチン、バスルームの使い方などは異なりますが、僕の場合はおばちゃんが買って来た果物や野菜を時々差し入れのような形でもらいました。

 

モンテネグロの治安

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photo by cat_collector

治安は非常に良いモンテネグロ。2018年3月の外務省 海外安全ホームページでは、レベル0となっています。ただし、他のヨーロッパ諸国と同様にスリ・置き引きには注意しましょう。
万が一、パスポートを紛失した場合、モンテネグロ国内には日本大使館はないため、隣のセルビアにある日本大使館に行くことになります。

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モンテネグロの物価

よく比較される隣国のクロアチア、特にその中でも観光都市として有名なドブロブニクと比べると物価は安いです。しかし、コトルも観光地ではあるので、そこそこのレストランでランチを食べると800円程度はしました。宿はドミトリーで1500円〜でした。僕が訪れたのはハイシーズンの夏だったので、秋から冬頃であればもう少し安くなるかも。

 

モンテネグロの美味しかった料理や食べ物

コトルのレストラン

コトルのレストラン

photo by JD Lasica

コトルではアドリア海から獲れる新鮮なシーフードがオススメ。ムール貝、タコ、イカ、を使ったリゾットが美味しかったです。なお、僕はお酒飲めないので試していませんが、モンテネグロで唯一のオリジナルビールは「Nikšićko」と呼ばれ、どこのお店にも置いてあります。

 

モンテネグロのエンターテイメントやアクティビティ

コトルは海沿いの街なので、ビーチがあります。旧市街の急な階段を上まで登って汗を書いたら、透き通るアドリア海で泳ぎましょう。小石のビーチなので足の裏は少し痛いですが、静かで穏やかな時間が過ごせる場所です。

 

モンテネグロのナイトライフ

深夜1時頃には閉店するようですが、裏通りにはクラブやバーがあります。照明が少ないコトルの旧市街では、夜は店から漏れる灯りで雰囲気抜群です。

 

モンテネグロのお土産

コトル旧市街では、手作りのピアスやイヤリングなどのアクセサリー、色鮮やかなマグネットなどが売られていました。大きなお土産屋さんはなかったので、個人経営のお店をぶらぶら見て回るのが楽しいです。

 

モンテネグロのビザ

日本人であれば、最初にモンテネグロに入国した日から6ヵ月以内で合計90日以内の滞在であればビザは不要です。

 

モンテネグロの基本情報(首都、通貨、言語、宗教、時間帯など)

首都:ポドゴリツァ(憲法上の首都はツェティニェ)
通貨:ユーロ
言語:モンテネグロ語・セルビア語・ボスニア語など
面積:福島県と同じくらい
人口:62万人くらい
宗教:74%がギリシャ正教、18%がイスラム教
時間帯:日本より8時間遅れ(サマータイム時は7時間)
気候:主に地中海性気候。旅行のベストシーズンは4~10月

 

モンテネグロへの行き方(日本から行った場合)

日本からの直行便はないので、ヨーロッパの主要都市経由で乗り換えとなります。

 

モンテネグロの主要都市

ポドゴリツァ

ポドゴリツァ

ポドゴリツァ

photo by Alex Alishevskikh

ポドゴリツァはモンテネグロの事実上の首都で最大の都市。モンテネグロ語で「小さな丘のふもと」を意味します。これまで何度も名前が変わったり、帰属する国が変わったりと歴史的・政治的な影響を受けてきた都市です。

第二次世界大戦では大きな被害を被ったため、街には歴史的建造物はほとんど残されていません。しかし、モンテネグロが独立した2006年にはモンテネグロの中心都市として復活しました。

 

ツェティニェ

ツェティニェ

ツェティニェ

photo by Kevin Wallis

モンテネグロの歴史的な首都であり、現在でも憲法上の首都です。ポドゴリツァの西約 30kmに位置し、石灰岩の山に囲まれています。それらの山のうち1つは「黒い山」を意味するモンテネグロの由来です。

ツェティニェは多くの歴史的遺産が残っています。モンテネグロの文化的中心であり、小さな街でありながらもギリシャ正教会にも影響を与えてきました。

 

ブドヴァ

ブドヴァ

ブドヴァ

photo by Ellen Munro

アドリア海沿いにある人気のリゾート地ブドヴァはモンテネグロ随一の高級リゾート「スヴェティ・ステファン」にアクセスする拠点となります。長い海岸線には良質のビーチが並び、若者に人気のある夜遊びの町です。海に突き出る城壁とオレンジ屋根の旧市街は小さなドブロブニクのよう。

 

モンテネグロにある有名な世界遺産

モンテネグロには2つの世界遺産があります。

コトルの自然と文化-歴史地域

コトル

コトル

photo by Trish Hartmann

古代ローマの都市であったコトルは、ビザンチン帝国、ハンガリー王国、セルビア王国、ベネチアと様々な国の支配下になりながら繁栄しました。

旧市街は城壁に囲まれており、12世紀から15世紀にかけての街並みを色濃く残しています。これらの文化景観と周りの自然景観が共に評価され、1979年に世界文化遺産に登録されました。

 

ドゥルミトル国立公園

ドゥルミトル国立公園

ドゥルミトル国立公園

photo by SarahTz

「東欧のグランドキャニオン」との異名をも持つ美しい自然公園です。標高差1300メートルにも及ぶタラ渓谷を中心に広がるドゥルミトル国立公園は、四季折々で違った景観を作り出し、氷河期に形成された独特の地形が生み出す環境は多くの固有種を含む昆虫や動物達の生息地にもなっています。1980年に世界自然遺産に登録されました。

 

最後に一言

モンテネグロに向かう際は、ぜひギリシャからクロアチアに向かうアドリア海沿い北上ルートを楽しんでくださいー!あなたの知らないヨーロッパがありますよ。

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