イタリアの治安は?物価は?イタリア旅行の基本情報まとめ
卒業旅行や新婚旅行でおすすめの国と言えば、イタリアです。素敵なファッションや華やかな文化が色づくイタリア北部、青い地中海に陽気な人々が住むイタリア南部、そして超有名観光都市ローマを有するイタリア中部。
1つの地方を旅するだけでもたっぷりと時間をかけたい国です。今回は初めてイタリアに旅行をする際に知っておいて欲しいことをまとめました。
*編集部追記
2016年12月の記事に情報を追加しました(2018/01/09)
2018年1月に更新された記事に情報を追加しました(2018/1/30)
2018年1月に更新された記事に情報を追加しました(2019/01/10)
執筆時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。
治安
日本人が重犯罪に巻き込まれることはほとんどありませんが、イタリアはひったくり、スリ、置き引きなどの軽犯罪がとにかく多いです。
特に観光名所や電車の車内など、いつの間にか財布やカメラが盗られていたという話は日常茶飯事。かばんやバックは常に身につけ貴重品の管理はしっかりしましょう。
イタリアは治安が悪い?
今までヨーロッパは12カ国ほどを旅しましたが、その中で一番治安が悪いと感じたのがイタリアのローマでした。他のどの都市よりもゴミが多く街の清潔さがあまりなく、地下鉄の落書きなどからも治安の悪さを感じました。特にテルミニ駅は危険ですので、貴重品の管理には最新の注意を払いましょう。
筆者自身は何事もありませんでしたが、一緒に旅をした友人は地下鉄に乗っている際、荷物を取られそうになりました(近くにいた人が気づき止めてくれました)。またコロッセオ周辺を一人で歩いていると男性に声をかけられ、少し迷惑だった思い出もあります。
イタリア観光の注意
イタリアは、多くの魅力的な観光スポットや美味しいグルメがあり素敵な国です。治安が悪い場所は一人で歩かない、夜に出かけないなど細心の注意を払って観光を楽しみましょう。
カバンは前にして歩く、携帯はポケットに入れないなど基本的な対策らも忘れずに。日本人観光客はよく話しかけられますが、少しでも怪しいと感じたら無視をするか、はっきりとNOと伝えましょう。
イタリアに行ってみての感想
photo by pixta
世界的に有名な観光スポットが多いイタリアは、ヨーロッパの中でも人気の高い国の一つです。私がイタリアを訪れたのは冬で、ちょうどクリスマス終わりから新年のあたりでした。
友達が住んでいたのでまずはナポリを訪れたのですが、冬でも天気が良くてポカポカと暖かく、とても気持ちの良い旅ができました。歴史的な観光スポットもたくさんあり、街歩きをしている時に友達から「あれは◯◯だよ!」と教えてもらうことが多かったです。
イタリアにはおいしい食べ物がたくさんあり、特にナポリのピザはジューシーで最高でした。しかも値段が安く(確か5〜6ユーロほど)、ボリューム満点!友達のお母さんが作るパスタも、やはり絶品でした。
旅行のルート
photo by pixta
私はまず友達がいるナポリに行き、そこからローマ、フィレンツェ、ミラノと北上していき、最後にベネチアを訪れました。基本的には電車で移動をし、時間がある時はバスなども利用しました。
ナポリには長めに5日間ほど、その他の場所には2〜3泊ずつしながら移動しました。一口にイタリアといっても街ごとに雰囲気が大きく異なるので、ぜひ色々な場所を訪れてみてください。
おすすめの都市
ヴェネチア
水上都市として栄えたベネチアは、独特の文化を形成しており、運河や橋、建物やガラスなど見どころがたくさんあります。
ベネチアを代表するイチオシの見どころといえば、やはり美しい運河・カナルグランデでしょう。ここは常に色々な船が行き交っていて、橋のある街並みとよく調和しています。
芸術的な造りを持つ、ヴェネチアで最も有名な寺院、サン・マルコ寺院などもおすすめの観光スポットです。
物価
各都市で物価も変わってきますが、だいたい日本と変わりません。物価の高い都市は、ローマ、ミラノ、ベネチア、フィレンツェなどの大都市です。
また食費はピッツァリアなどでは10ユーロ~、リストランテ30ユーロ~など、入るお店によって予算は変わってきます。高級レストランはサービス料も加算されるので注意しましょう。
気候・服装・旅行シーズン
年間を通して観光客が訪れるイタリア。日本と同じように四季があるイタリアのベストシーズンは、一般的に気候が過ごしやすい4、5、10月と言われています。
7、8月は日が長く1日の行動時間が長くとれますが、バカンスをとりお休みになるお店が多いので注意。
イタリア旅行のスケジュール
photo by Norman B. Leventhal Map Center at the BPM
イタリア旅行の際には、ローマやフィレンツェなどの有名都市を周遊するのが一般的です。そのため、少なくとも観光する都市の数×1.5日程度は旅行に必要な時間となるでしょう。
また、イタリア旅行では複数の街を周遊するため移動時間が長くなりがちです。そのため、弾丸旅行はかなり体力を使います。体力に自信がない方は少し一つの街にとどまってゆっくりする時間をとるべきでしょう。
通貨
通貨はユーロ。2016年11月現在、1ユーロ120円です。現地では空港、ホテル、銀行、街中の両替所の他、24時間両替機などで両替が可能。
両替所の中にはレートが良くても手数料が高い場合もあるので注意しましょう。日本の方がレートが良いことが多いので、日本で両替していった方が安心で便利かもしれません。
ビザ
観光目的で90日以内であれば日本国籍はビザ(査証)不要。ただし90日とはシェンゲン協定国での滞在日数が過去180日の合計で90日以内という意味なので要注意。パスポートの残存期間はシェンゲン領域国出国予定日から3ヵ月以上が必要です。
コンセント
電圧は240V(まれに125V)、周波数50ヘルツなので100Vの日本製品は変圧器内蔵型でなければ変圧器が必要。プラグも2穴のCタイプなので、変換アダプターも持参しましょう。
インターネット
街中のカフェ、レストランなどでは無料Wifiが利用できる箇所が増えてきています。一般的にパスワードが必要なことが多いので、分からないときはスタッフへ聞けば教えてくれます。
ホテルにwifiはあるのか、無料なのか有料なのかは予約時に必ず確認しましょう。
❐海外で使えるWiFiレンタル8社を比較。行き先にぴったりなプランを選んで出かけよう
❐海外WiFiルーターのメリット・デメリットは?料金やプランを比較
❐海外レンタルWiFiの容量を賢く使う方法は?
❐無制限に使える海外WiFiレンタルも。おすすめのレンタル会社、プランは?
イタリア料理について
イタリアの食べ物といえば、なんといってもピザとパスタでしょう。イタリアのピザ屋さんでは、超巨大な焼き立てピザを一人分に切り分けて売ってくれます。種類も豊富で、一人前ずつ切り分けてもらえば、いろんな味を食べることもできます。
パスタは、家庭料理屋のトラットリアから高級なリストランテまで、いろんなレストランで楽しむことができます。ボロネーゼやカルボナーラなどの日本でも有名なパスタも、本場のものは一味違いますので、ぜひご賞味あれ!
有名観光スポット・世界遺産
イタリアは世界遺産の登録数が世界で1番多い、まさに観光大国。特に首都ローマではコロッセオやトレビの泉など街のいたるところに世界遺産があり、まさに「犬も歩けば世界遺産にあたる」状態。見どころがありすぎて、1度の滞在では足りないぐらいです。
例えば世界遺産でもある天才レオナルド・ダヴィンチの傑作「最後の晩餐」もイタリア・ミラノ(サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会)にあるんですよ。
その他のイタリア観光スポットはこちらの記事をご覧ください。
» イタリアで人気の観光スポット40選
イベント
イタリアのイベントは年間を通して各地域で色々ありますが、その中でも有名なのが2~3月に行われる「ヴェネツィアのカーニバル」。仮面や仮装をして盛大なお祝いの行事が行われます。一度は行ってみたいですよね。
イタリアのおみやげ
イタリアのおみやげにはやっぱり「おいしい食べ物」がおすすめ!特にイタリアで売っているパスタソースやリゾットソースなどのレトルト、缶詰食品のクオリティは異常。超おいしい本場のイタリア料理を簡単に日本でも再現することができます!
また、お金に余裕がある場合は、世界最高級のクオリティを誇るイタリアの革製品や、ヴェネツィアの伝統的ガラス細工「ベネツィアングラス」などもおすすめです。
チップ
イタリアには、日本と同様にチップの習慣はありません。ただ「気持ち良いサービスをしてもらったので感謝の気持ちを伝えたい」といった場合には、料金の10%を目安にチップとして渡すと良いでしょう。
マナー
イタリアをはじめとする欧米では、人前でのゲップをすることは非常にマナーの悪い行為として考えられています。また、麺類、スープ類をすすって食べたり、ストローで飲み物を飲む際に音を立てることも、マナーが悪いと考えられていますので気をつけましょう。
会話例
photo by pixta
ヴォンジョルノ!
こんにちは!
ペルファヴォーレ
すみませんが
グラツィエ!
ありがとう!
クアント コスタ?
いくらですか?
ヴォレイ ウン ビリエット
切符を1枚ください。
イタリア旅行を楽しむために、事前の情報確認は必須!
以上、おさえておきたい10の基本情報でした。とにかくスリなどに気を付けて、楽しいイタリア旅行になりますように!
ライター:阿部サキソフォン(イタリアは治安が悪い?、イタリア観光の注意)