英科学誌「ネイチャー」に掲載された最新の評価資料によると、デンマーク領グリーンランドの巨大な氷床が、過去30年以内に3.8兆トンも消失していたことが分かった。

これは、ICPP(国連気候変動に関する政府間パネル)が2014年にまとめた、第5次評価報告書で述べられている「氷河損失の最悪のシナリオ」とほぼ一致することになる。

このままのペースで氷床が消失すると、今世紀末までに52センチから98センチも海面が上昇する。そうなれば全世界で6億人もの人々が洪水の被害に遭うことが想定されるという。

また今年は、夏季の氷河損失が広範囲に及び、氷の消失量が過去最高になるとも考えられている。

ますます拍車のかかる地球温暖化……とてもショッキングなニュースである。

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