ヨーロッパに移住して直面する「現実」
こんにちは、ドイツ在住のはるぼぼです。ドイツ人の婚約者と日本で出会って恋に落ち、2015年11月にドイツに移住しました。
これを読んでくださっている方の中にはヨーロッパで暮らすことを夢見ている人もいるかもしれませんね。
実際にヨーロッパで生活している私の視点から、「日本人がヨーロッパで暮らすと直面する現実」をお伝えしたいと思います。
ヨーロッパでは日本人は「アジア人」か「中国人」


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アジアでは顔つきや服装、雰囲気などから、「日本人」と認識してもらえることがあります。
しかしヨーロッパ人は、日本人・中国人・韓国人の区別がつかない人がほとんどなので、「日本人」と認識してもらえることはほぼなく、「アジア人」か「中国人」だと認識されます。
ドイツで移民らしきアラブ系の男性から路上で「ニーハオ」と言われたこともありますし、フランスでも似たような経験があります。
自分が生活している場所で「マイノリティである」ことをどう感じるかは人それぞれですが、私の場合は「アジア人」と一括りにされたり、あるいは中国人と間違えられたりすることに一抹の寂しさや居心地の悪さを覚えてしまいます。
そこに暮らすほとんどの人がアジア人で、日本人が日本人として認識されるアジアは、ある意味でとても居心地のいい場所だったなと感じています。
一定の緊張感を伴う日常生活


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これは現地での生活が長くなるにしたがって徐々に薄れていく感覚だと思いますが、やはり勝手のわからない異国で、外国人として暮らすことは常に一定の緊張感を伴います。
日本に一時帰国したとき、周囲の会話や目に飛び込んでくる言葉の内容が完全に理解できる祖国に、どれだけ居心地の良さを覚えたことか!
電車の乗り方やカフェでの注文のしかたといった日常の些細なことから、健康保険やビザのしくみといった重大なことまで、はじめはわからないことだらけです。
私の場合、ドイツ語学習もドイツに来てから始めたようなものなので、まだまだ外に出ると謎だらけで「周囲で何が起こっているかいまいちわからない」という感覚があります。


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「わからない」ことが原因で何らかのミス(結果的に有効な切符を持たずに電車に乗ってしまうなど)を犯してしまった場合、日本なら「知らなかった」で一度は大目に見てもらえることもあるかもしれませんが、ドイツではそうはいきません。(この場合60ユーロの罰金を払うことになります)
たとえ無知が原因であったとしてもルールはルール。意図せずともルールを破ってしまった責任は取らなければなりません。
サービスする側が、利用者のミスを防ぐように工夫を凝らす日本と違い、何事も自己責任のヨーロッパで暮らすとなれば、その国で生活していくためのルールやしくみを自ら知るよう努力する必要があります。
その意味でヨーロッパでの生活には常に一定の緊張感が伴いますし、ある程度の緊張感を維持することが必要でもあります。
ヨーロッパでの生活は意外に不便


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暮らす国や都市にもよるので一概には言えませんが、日本ほど便利な国はそうそうないのが現実です。
私が暮らすドイツでは、日曜日と祝日にはスーパーも含めほとんどのお店が閉まります。土曜日の夜遅くにトイレットペーパーがないことに気付いても、月曜日になるまで買うのは困難です。
公的な手続きやあらゆるサービスも日本ほどスムーズかつ快適にはいかず、何かと待たされたり気を揉まされることも少なくありません。
また、地方都市なので尚更だと思いますが、日本のように娯楽が多くないので自然と地味な生活になります。
大都市に暮らせば違うかもしれませんが、ヨーロッパでの生活は一般的に日本人が想像しているよりもずっと質素です。
アウェイの環境だからこそ得られるものがある


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ここまでの内容を見ると、私がヨーロッパで暮らすことをネガティブにとらえているような印象を与えてしまったかもしれません。でも、決してそんなことはありません。
ヨーロッパでの生活というとメリットや華やかなイメージばかりが先行しがちなので、なかなか見えにくいヨーロッパ生活の現実をお伝えしたかったのです。
海外で暮らす以上、日本では得られないメリットもあれば、日本での生活にはない困難があるのは当たり前。


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アウェイの環境に身を置くからこそ、居心地のいいホームでは絶対に得られない成長があります。
例えば「一人でカフェに入って現地の言葉語で注文ができた」。そんな些細なことでも海外生活を始めたばかり、現地語を学び始めたばかりの人にとってはちょっとした成功体験です。
そんな成功体験を積み重ねることで、「自分はどんな場所でもやっていける」という自信につながります。
何事にも手厚いケアやサービスがある日本とは違う自己責任の国で暮らすと、本当の意味での自立を促されるものだと実感しています。
おわりに


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快適な日本を離れてあえてアウェイでのチャレンジに直面してみる。それはこの先の人生においてかけがえのない財産になると思いますし、その機会に恵まれて良かったと思っています。
憧れだけでヨーロッパ移住を考えるのはおすすめしませんが、ヨーロッパ生活の大変な部分を知ったうえで、「それでもヨーロッパで暮らしてみたい!」という心意気のある方ならきっとチャレンジだって楽しむことができるはずです。
コンフォートゾーンから抜け出したからこそ、これまでとは違う新しい自分に出会えるかもしれません。