ドイツの絶品グルメ12選!ソーセージやビールだけじゃない絶対食べたい美味しい料理を紹介
こんにちは、mone(@moneikegami)です。「ドイツの料理」と言えば、ビールとソーセージが定番。よく耳にするだけあり、実際この二つはドイツ料理に欠かせない重要なグルメであると感じます。しかし、ドイツ料理にはもっと魅力的な料理がたくさんあるんです!
今回は有名なドイツ料理を、いくつかピックアップしてご紹介します。
ドイツ料理は大きく二種類ある
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ドイツ料理には、大きく分けて火を全く使わずして調理する「カルテスエッセン」と、加熱調理を行う「ヴァーメスエッセン」の二種類があります。
「カルテスエッセン」とは「冷たい食事」という意味で、ソーセージ、チーズ、オリーブ、ハムなど、加熱が必要のない食べ物のこと。
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一方、「ヴァーメスエッセン」とはドイツ語で「温かい食事」という意味で、スープや野菜、お肉料理などが挙げられます。
ドイツは地域の特性上、食材が乏しかった歴史があります。寒冷地や条件に恵まれない土地でも栽培可能なことから、じゃがいもが主食としたメニューが食卓に多く並びます。スープ、パンケーキ、マッシュポテト、フライドポテトなど、非常に豊富なじゃがいもメニューが多め。
また、新鮮な食材の収穫が難しかったことから、ハムやソーセージを始めとする保存食が発達しました。長期保存が効くように塩気を増やしたことから、ドイツ料理の味付けが濃くなったとされています。
ドイツといえばビール
ドイツといえばやはりビール。一人当たり年間約110リットルという圧倒的な消費量を誇り、この数値はなんと世界最大量です。
世界最古のビール醸造がドイツのミュンヘンにあることからも、ビールは古くから国民に親しまれ、とても愛されています。
ドイツでは1516年にお酒の法律ができ、ビールの原料として許されるのは大麦、ホップ、水のみとされました。時代が変わった現在でも、かつての法律が守られているところが多く、ドイツのビールメーカーのも伝統ある醸造方法を守っているのだそう。
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日本では、日比谷公園や六本木で近年開催されているオクトーバーフェストも、もともとドイツ発祥のお祭り。オクトーバーフェストは世界最大のビール祭りで、ドイツ国内でも大切な文化のひとつとして毎年各地で開催されています。
ドイツでは、ビールを含むアルコールの飲酒年齢制限は16歳。保護者が同伴していれば、なんと14歳から飲酒が許可されているんです。
定番料理であるソーセージ
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ドイツ料理と聞いて、まず一番に思い浮かべるのはソーセージという人も多いですよね。ドイツにおけるソーセージは長い伝統があり、地域やお店によって数千にも及ぶバリエーションが存在すると言われています。
その中でも有名なのが粗挽き肉で作られた「ブラートブルスト」、燻製肉から作られた「ヴィーナー」や豚やガチョウからつくられた「ブルートブルスト」、表面の黒っぽい色が特徴の「シュヴァルツブルスト」や、反対に白い色が特徴の「ヴァイスブルスト」などがあります。
お漬物のザワークラウト
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ドイツではもともと食材が収穫しづらく、特に、冬季には食べ物があまりなかったとされています。長期保存に適したお漬け物やピクルス、マリネが豊富です。
ザワークラウトとは、キャベツの漬け物のこと。発酵で生じる乳酸で酸味を出し、塩と香辛料を入れて漬け置きます。酢は加えないドイツならではの料理。さっぱりしたお味で、お肉の付け合せになっていたり、サラダとしても食べられています。
お手軽料理!カリーブルスト
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カリーブルストはドイツ語で「カレーソーセージ」という意味で、端的にはカレー味のソーセージのこと。焼いたドイツソーセージに、ケチャップ、カレーソースとカレー粉をまぶして出来上がりという、非常にシンプルな一品です。
大衆食とされていますが、ドイツでは古くから伝わる手軽な料理として人気。付け合わせには「ポメス(Pommes)」という細切のポテトフライがついてくることが多く、ケチャップだけでなく、マヨネーズも付いてくるのが定番です。
じゃがいものレパートリーのひとつ、カトフェルズッペ
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じゃがいもがとにかく大量に消費されるドイツでは、じゃがいものスープも非常に人気です。
ドイツとオーストリアの家庭で定番とされる伝統的なスープは、じゃがいもをミキサー、あるいはじゃがいもスタンパーと呼ばれる、手動のつぶし器具を用いてピューレ状にします。その後セロリ、たまねぎなどさまざまな野菜を入れて完成。
地域や家庭によって、ソーセージやお肉が入っていることもあるそうです。
満腹中枢を刺激するライベクーヘン
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ライべクーヘンとはじゃがいものパンケーキ料理のこと。作り方はとても簡単です。塩味のじゃがいもをすりおろし、玉ねぎ、卵、小麦粉と混ぜ合わせて作った生地をフライパンで薄く焼きのばし、パンケーキに。これに、すりりんごのアップルソースをつけて一緒にいただくのが主流です。
温かくしょっぱいパンケーキと冷たくあまいアップルソースが、口の中で融合して甘じょっぱさがくせになる、美味しい料理です。
変わり種といわれるミルヒライス
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ミルヒライス(別名:ライスプディング)は、お米を牛乳とバニラビーンズで甘く炊いたデザートのことで、プリンというよりはおかゆに近い一品です。
日本では甘いお米というのはイメージしにくいですが、イギリスやインドなどでもミルヒライスは存在しています。砂糖やシナモンで味付けされることが多く、お米を甘くしていただきます。
近年ではシナモンのほか、ココナッツや焼き林檎などのフレーバーが人気で、多くのドイツ人が好むスイーツ。ヨーグルトやプリンと同種とみなされており、デザートとしてだけでなく主食で頂く家庭もあるなど、ドイツの家庭でも親しまれているので、スーパーにも必ず売っています。
ドイツのとんかつシュニッツェル
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シュニッツェルは豚肉のカツレツのこと。日本でいう「とんかつ」のようなもので、豚肉を薄く引き伸ばし、衣をつけて揚げたお料理です。
塩味が付いていてお好みでレモンをかけて食べるのが一般的。レストランによっては、きのこのソース、ホワイトソースやブラウンソース、チリソースなどの味付けがされていることもあります。
どのレストランで注文しても、その大きすぎるサイズ感に驚きますが、ドイツ人はこれをぺろりと平らげます。
豚肉料理アイスバイン
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アイスバインは、豚肉を塩に漬けて、たまねぎなどの野菜やローリエ、クローブなど、スパイスと共に数時間煮込む料理です。
豚のスネ肉を使うことが多く、脂身が比較的少なめなのが特徴。付け合わせにザワークラウトやマスタードが付いていて、広く親しまれている一品です。
世界一種類が多い!パンの国ドイツ
ドイツは、実は世界一パンの種類が多いとされることで有名です。国内にはパン屋さんが非常に多く、サイズ、形が異なるパンの種類が何千とあるため、旅行で訪れた際にはパンめぐりをしてみるのもおすすめ。
地形の特性上、寒い環境でもよく育つライ麦を用いたパンが多かったことから、密度が濃くずっしりとした歯ごたえあるパンが多いです。
ドイツパン
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ドイツパンは、ライ麦で天然酵母で発酵されていることで有名です。「黒パン」と呼ばれることもあり、密度が高く酸味が強いことが特徴。ミネラルが豊富でビタミンも含まれているので、栄養面でも優れているんです。
かわいいパン、ブロートヒェン
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ブロートヒェンとは小型の丸いドイツのパンのこと。ドイツの一般家庭では、朝食用にとして親しまれています。ブロートヒェンとはドイツ語でパンを意味する「ブロート」と、かわいいもの、小さいものというような意味の「ヒェン」で、日本語では「小さいパン」という意味です。
一種類ではなく、小さいパンであれば全てブロートヒェン。普通のパン「ブロート」は一般的にスライスして食べることが多いのですが、小さいパンは手ほどのサイズ感であることが一般的なので、そのままちぎっていただきます。
形の特徴的なプレッツェル
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パンの生地を紐状にし、結目のように捻ったパンのプレッツェル。世界的に有名なドイツのパンで、日本のパン屋さんでも販売されているのを見かけます。
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表面に付いている荒い岩塩の塩っぽさと、ほんのり甘いパンの生地がたまりません。もちっとした食感も特徴的です。
ベルリーナー
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ドイツのドーナツのようなパンがベルリーナーです。一般的なドーナツとは異なり真ん中に穴がなく、丸い茶色いフォルムの見た目をしていて、揚げたパンに砂糖がまぶしてあることが多め。
生地がやわらかく、中心部にいちごやフルーツのジャム、クリームがはいっている甘い菓子パンです。
グリューワイン
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グリューワインとはホットワインのことで、赤ワインで作られることが多いです。日本やドイツ各地のクリスマスマーケットでも大人気。
赤ワインにオレンジピールや、シナモンなどのスパイスを入れ、砂糖とシロップで煮詰める冬ならではのメニューです。
レーベクーヘン
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レーベクーヘンはドイツのジンジャーブレッドのことで、はちみつや、レモン、オレンジの皮やナッツ類を用いているお菓子。シナモンなどのスパイスも混ざったドイツ発祥のケーキで、ドイツではクリスマスに家の中に飾ることでも有名です。
ケーキはハートや丸、お家などさまざまな形のものが多く、表面がカラーシュガーでデコレーションされており、文字や絵などがカラフルに描いてあります。
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顔ほどの大きさで厚みがあるので、歯ごたえがあります。はちみつやスパイスの香りが口の中に広がり、ほんのりとした甘みが絶品!長持ちしかつては貯蔵しやすかったため、昔から親しまれている歴史あるスイーツです。
実は、バラエティー豊かなドイツ料理の数々
同じドイツ料理でも、フランスや、ポーランド、チェコなど隣国付近の地域では、さまざまな国の食文化が特徴として色濃く出ていることがあります。そのほか、山の多い地域や平坦な地域など、地形によっても大きく異なります。
ドイツへ旅行で訪れた際には、ビールとソーセージを堪能することはもちろんですが、バラエティー豊かなドイツならではお料理を試してみてはいかがでしょうか。意外にも、今まで味わったことのない料理と出会うことができるかもしれません。