こんにちは。美術館で感想を聞かれると、ついつい「うん、よかった」で終わってしまうErikaです。そんなアート初心者でも「すっごく良かった!素晴らしかった!」と感想を言いたくなってしまうミュージアムがこちらのInsel Hombroich(インセルホムブロイッヒ )。

「Art in parallel to nature」自然とアートは並行しているという言葉をモットーに、建築が進められたこのミュージアムはその言葉の通り、アートだけでなく、広大な自然と建築がミックスされて作り出された特別な空間に仕上がっています。今回は、そんな隠れた素晴らしいミュージアムInsel Hombroich(インセルホムブロイッヒ )についてご紹介していきます。

 

自然に囲まれた秘境のミュージアムInsel Hombroichとは?

Photo by Erika

Insel Hombroich(インセルホンブロイヒ )は、ドイツの西部デュッセルドルフ市内から1時間ほどの場所にあります。

1987年にドイツのアーティストKarl-Heinrich Müller(カール・ハインリッヒ・ミューラー)によって設立されました。敷地は25万平方メートル、甲子園約6倍の大きさの牧草地帯を贅沢に使用したモダンアート美術館です。

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ここは、メインの「 Insel Hombroich(インセルホンブロイヒ )」と、隣に建設された「Raketenstation Hombroich(ロケットステーションホンブロイヒ)」の2つの美術館から構成されています。

広大な土地を贅沢に利用し、自然や光のコントラストを利用して考えられた、素晴らしい自然と建築の美術館。

メインの「ミュージアムインセルホンブロイヒ」内はとても広いため、半分見るだけでも2〜3時間をゆうに超えてしまいます。一日たっぷり時間を使って、休憩しながら回るのがおすすめです。

 

創設者カール・ハインリッヒ・ミューラー(Karl-Heinrich Müller)とは?

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Insel Hombroich(インセルホンブロイヒ )の創設者であるミューラーは、1936年にデュッセルドルフで工場労働者の息子として産まれましたが、その後、自身の努力により産業で成功を収めました。そこで得た収入を、すべて自分の大好きなアートへ注ぎ込み、当初は興味を持っていたアジアからたくさんの作品を輸入していたそうです。

1982年からこのミュージアムの土地を購入し始め、1990年までに25ヘクタール(東京ドーム約1個分)の広大な公園を作り、ドイツのアーティストErwin Heerichs(アーウィン・ヒーリッヒ)と共にInsel Hombroichを作りあげました。

その後も71歳で亡くなるまで、自分の大好きなアートを繁栄させるために、援助活動やアーティストのための環境を作っていたそうです。

 

Museum Insel Hombroich(インセルホンブロイヒ )

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「アートと自然は調和しなければいけない」というテーマで設計されたインセルホンブロイヒは、博物館と景観のどちらも大切にバランスを取ることで、理想の空間が作り出されました。そんな素晴らしい空間を作り出した設計士がドイツ出身のErwin Heerichs(アーウィン・ヒーリッヒ)。

インセルホンブロイヒ内は、11個の建築から構成されています。その中でも、特に印象深かった4つの建築をご紹介します。

 

ミュージアムの顔「Turm(タワー)」

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まずは、インセルホンブロイヒの顔となる建築がこちらの「Turm(塔)」。ミュージアムの入り口からゆるいくだり坂を下っていくと、最初に見えてくる塔は「石・ガラス・光」とこの3つをコンセプトとして建てられました。

「Turm」内は、白で全てできていて、そこに直接注ぎ込む光の角度、石やガラスに反射して入ってくる光の加減が、全て計算された素晴らしい造りになっています。

 

緑に包まれた「Hohe Galerie(ホアギャラリー)」

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緑の木々に囲まれているような作りのHohe Galerie。大理石とガラスから構成されるこの空間では、音が跳ね返るつくりになっており、ギャラリー内で歌を歌っている方の声が、とても美しく響いていました。

 

ショーケースとも呼ばれる「Graubner Pavilon(グラウブナーパビリオン)」

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「空間はあらゆる感覚で知覚されるべき」と、建築家Erwin Heerichs(アーウィン・ヒーリッヒ)によって設計されたGraubner Pavilon (グラウブナーパビリオン)、別名「ショーケース」。

こちらの彫刻は完成まで何度もドアの位置が変えられたそうで、今ようやく落ち着いたそうです。中に入り、小さなガラスの円柱の中心に立つと、そこには360度自然に囲まれた特別な感覚を味わえます。

 

素朴で美しいカフェテリア「Cafeteria (カフェテリア)」

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ちょうど、ミュージアム内を半周したあたりで現れる、ガラス張りのカフェテリア。中でも外でも、どちらでも快適に過ごせる空間となっています。

こちらではドイツで有名な黒パンやじゃがいも、さまざまなソースやジャム、そして、お水とコーヒーを無料でいただけるサービスがあります。豪華ではないものの、ここのミュージアムにはぴったりで、一息つけるランチタイムを楽しめます。

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Raketenstation hombroich(ロケットステーションホンブロイヒ )

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インセルホンブロイヒミュージアム内を見終わったら、続いてロケットステーションホンブロイヒへ。

ロケットステーションホンブロイヒは、名前の通り元々は「NATO(北大西洋条約機構)」のロケットステーション基地として使われていました。1994年以降使われなくなったこの場所をアートと建築をもっと広めるための場所へ作り直すプロジェクトが開始。このプロジェクトはイタリアの「ビエンナーレアートフェスティバル」でも紹介されました。

そして、今では、ロケットステーションホンブロイヒはアート・音楽・文学のアーティストたちの仕事場としても使用されています。

このプロジェクトに関わったのが、日本を代表する安藤忠雄さんやRaimund Abraham(ライムンド・アブラハム)他6人。その中でも、特に印象に残ったこの2人の建築をここでは紹介します。

ちなみに、ロケットステーションホンブロイヒへは、インセルホンブロイヒから15〜20分歩いたところにあります。インセルホンブロイヒミュージアム内でマップを渡されるので、地図と共に歩いて行けます。地図には12分と書いていましたが、実際は20分程度歩きました。ただ、やはりミュージアム内がとても広いので車や自転車で訪れている方が多くいました。

 

日本の誇る建築家・安藤忠雄さんの作品

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先ほど紹介した通り、もともとNATOのロケット基地として使用されていたRaketenstation Hombroich(ロケットステーションホンブロイヒ)。ここに、ランゲン財団(民間芸術団体)の保有していた、日本アートコレクションをはじめとしたアジアアート・西洋アートなど、さまざまなタイプの現代アート作品展示するようになりました。

日本の誇る世界的建築家・安藤忠雄さんによって「安らぎ」をテーマに建築され、2004年から一般公開が開始。ロケットステーションの顔となっている安藤忠雄さんの作品は、水・光・自然を存分に使用された美しいものとなっています。

 

音楽家のための家「Abraham(アブラハム)」

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Raimund Abraham(ライムンド・アブラハム)によって設計された「音楽家のための家」。名前の通り、アーティストが短期の間滞在し、仕事ができるようになっています。

4つのスタジオと4つのリビングルームからなり、さまざまなアーティストが仕事に集中できるよう、また、アイディアをシェアできるような家です。さらに、ここではたまにコンサートも行われているそう。

 

Insel hombroichまでのアクセス方法

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Insel Hombroich(インセルホンブロイヒ)は、デュッセルドルフの隣町ライン側を挟んで西側の「Neuss(ノイス)」という街にあります。ノイスも街並みが中世のものが多くとても可愛い街並みなので、1日滞在して観光するのもおすすめ。次に、大きな国際空港のあるデュッセルドルフからの行き方を紹介します。

 

車での行き方

デュッセルドルフから、A57経由で「Neuss-Reuschenberg」を出て、茶色の標識Museum Insel Hombroichへ向かいます。車では約30分ほどで、駐車場も大きいので無理なく駐車できます。

 

電車での行き方

「Düsseldorf Central Station (セントラルステーション:HBF)」より、Sバーンで「Neuss Süd」へ向かいます(約20分)。その後、869番のバスで「Neuss Insel Hombroich」へ下車し、そこから徒歩3分で「Insel Hombroich(インセルホムブロイッヒ )」へ到着です。

電車では、デュッセルドルフ市内から約45分ほどで到着します。

■詳細情報
・名称:Museum Insel Hombroich
・住所:Minkel 2, 41472 Neuss
・地図: ・アクセス:デュッセルドルフ市内から電車または車で約1時間
・営業時間:10:00〜19:00(4〜9月)10:00〜17:00(10〜3月)
・定休日:12月24日、25日、31日、1月1日
・電話番号:02182 8874000
・料金:15ユーロ
・所要時間:3時間〜
・オススメの時期:4〜9月
・公式サイトURL:https://www.inselhombroich.de/en/stiftung

 

アートと自然に触れる旅をしてみよう!

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ドイツの日本人の街デュッセルドルフから、少し足を伸ばすとそこには自然いっぱいの素晴らしいミュージアム。日本の代表する世界的建築家の安藤忠雄さんが手がけた作品が、このドイツの秘境で出逢えること、一つ一つの魅力的な作品に時間も忘れて一日まったりしてしまいます。

ヨーロッパの夏はサマータイムがあるため、21時〜22時頃まで明るいので、ゆっくりミュージアム内を散歩することも。アートに触れてゆったり深呼吸できる、インスタ映えも間違いないInsel Hombroich。ぜひドイツへ行く際は足を伸ばして行きたい穴場のスポットです。

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