いつの時代もおしゃれの発信地である、花の都パリ。

今回は、ハイブランド物より「世界に一点しかない」や「パリっぽい可愛い雑貨」など、自分だけのとっておきの宝物を探すために、週末旅に行ってきました。

「蚤の市」「可愛い雑貨」「パリのおいしいお土産」が好きな方、またパリでのお買い物気分を味わいたい、そんな方はぜひご参考に♪

まずはレトロなアーケード「パッサージュ」巡りへ


パリには複数の「パッサージュ」 と呼ばれるアーケード街があり、どこも雰囲気が良く、眺めているだけでも素敵。

18世紀後半に誕生した「パッサージュ」、この「ガラス屋根で覆われたショッピングアーケード」という新しいコンセプトが、当時のパリジェンヌたちの間で大流行したんだそう。


その後、大型デパートの登場によって長い間忘れ去られていましたが、最近は古き良きパリを感じられるレトロさが受けて、人気が再燃しているそうです。

観光客にとっては、レトロなパリの雰囲気の中、ゆったりと散策が楽しめるのも魅力ですよね。

今回は、現在も十数個残るパッサージュの中からおすすめの3つをご紹介します。

ギャラリー・ヴィヴィエンヌ(Galerie Vivienne)


「パリで最も美しいパッサージュ」といわれる、ギャラリー・ヴィヴィエンヌ。1823年に建設され、1974年には歴史的建造物に指定されました。

小さな入り口から中に足を踏み入れると、まるで別世界。18世紀のパリにタイムスリップしたような錯覚を覚えます。壁の装飾や床のモザイク模様など、美しい内装にも注目です。


こちらは、1862年創業の古書店「ジュソーム書店(Librairie Jousseaume)」。

パッサージュには古書店が必ずと言っていいほどあるのですが、こちらのお店は、雰囲気からまるで映画の世界。

店主のムッシューさんも、穏やかな微笑みがとっても素敵で、会計時に話しかけてくれたのもいい思い出のひとつです。


店の外にはレトロ可愛いポストカードやポスターが陳列されており、目を奪われます。

人気の観光スポット、パレ・ロワイヤルの隣にあるので、観光ついでにぜひ立ち寄ってみてくださいね。

■詳細情報
・名称:Galerie_Vivienne
・住所:4 Rue des Petits Champs, 75002 Paris, France
・地図: ・アクセス:メトロ3号線Bourse駅から徒歩4分
・営業時間:8:30~20:00
・公式サイトURL:http://www.galerie-vivienne.com/

パッサージュ・ジュフロワ(Passage Jouffroy)


19世紀半ばに建設された「パッサージュ・ジュフロワ」は、ガラス屋根から光がたっぷり入る、明るい雰囲気のパッサージュ。

お土産探しをしたい方や、可愛いお店が好きな方に特におすすめです。


南仏生まれの、大人気のお菓子店、「ラ・キュール・グルマンド(La Cure Gourmande)」も入っていました。

とにかく可愛い店内にあるのは、これまた可愛すぎるパッケージや缶に入った、ビスケットやキャンディーたち。お味も一級品で、お土産に喜ばれること間違いなしですよ。


こちらは、1849年創業のおもちゃ屋さん「パン・デピス(Pain D’épices)」。

子供服や可愛いおもちゃ、レトロな紙ものが店中に所狭しと並んでいて、時間を忘れて夢中になってしまいました。


有名なプチホテル「オテルショパン」や、おしゃれなカフェもあり、写真撮影やちょっとした休憩にもおすすめのパッサージュです。

■詳細情報
・名称:Passage Jouffroy
・住所:10-12 Bd Montmartre, 75009 Paris, France
・地図: ・アクセス:メトロ3,8号線Grands Boulevards駅から徒歩3分
・営業時間:7:00~21:00
・公式サイトURL:https://www.parisinfo.com/musee-monument-paris/100263/Passage-Jouffroy

パッサージュ・デ・パノラマ(Passage des Panoramas)


パサージュ・ジュフロワの向かいに位置する「パッサージュ・デ・パノラマ」は、パリ最古のパッサージュで、こちらも歴史的建造物に指定されています。

庶民的な雰囲気のレストランやカフェが多く、パリっ子たちにも人気のパッサージュで、とても賑やかな雰囲気でした。


パリの切手商が集まるエリアとしても有名で、旅先で古切手を集める趣味のある私には、まるで天国のような場所。

切手だけでなく、コインやアンティークのはがき、古書店など、コレクター必見のパッサージュです。


さらに、パリジャン達に大人気のビストロ「Rachine」や、ミシュランで二つ星を獲得したレストラン「パッサージュ53(passage53)」など、グルメが集うパッサージュとしても有名です。

ランチやディナーに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

■詳細情報
・名称:Passage des Panoramas
・住所:11 Bd Montmartre, 75002 Paris, France
・地図: ・アクセス:メトロ3,8号線Grands Boulevards駅から徒歩3分
・営業時間:6:00~0:00
・公式サイトURL:https://www.parisinfo.com/musee-monument-paris/100264/Passage-des-Panoramas

クリニャンクール蚤の市で宝物探し


パリで街歩きをしていると、「蚤の市」に遭遇することが多くあります。

並んでいるものは、時代物のアンティーク食器や家具、古着、アクセサリーなど何でもあり。

毎週末開催している場所もあれば、不定期で開催している場所もあり、遭遇したらラッキー!宝探しのはじまりです。


なかでもおすすめは、パリで1番の規模を誇る「クリニャンクール蚤の市(Marché aux puces de St-Ouen)」。なんと、100年以上もの歴史があるんだそう。

こちらは、フリーマーケットというより、専門店が集まる巨大なアンティークマーケットという感じで、高価なアンティーク雑貨や家具にはじまり、気軽に手に入る古着まで、宝探しにピッタリの場所です。


毎週末開催されているので、パリの他の多くのお店が閉まってしまう日曜日に、こちらに来るプランを立ててみるといいかもしれません。

広大なエリアにあるお店の数は、なんと2,500以上!区画ごとにジャンルが決まっているので、時間にあまり余裕のない方はいくつかのエリアに絞って見て回りましょう。

今回は、個人的な好みにはなりますが、おすすめ2エリアをご紹介しますね。

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マルシェドフィン(Marché Dauphine)


近代的な2階建ての建物で、1階は主に古美術品、現代アートやアンティーク食器などのお店が入っています。

アンティークのシャンデリアやグラスなど、目に美しいものだらけなので、ブラブラ見て歩くだけでも楽しめますよ。


2階はレコード、古コミック、古書、アンティークな地図などの専門店が入っていて、手軽に買えるものが多くあります。

アンティークのショッピングモールのような雰囲気が珍しいので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

ヴェルネゾンマルシェ(Marché Vernaison)


クリニャンクール蚤の市で最も古いエリアである「ヴェルネゾンマルシェ」は、「パリの蚤の市」と言って想像するものに一番近いのではないかと思います。

細い路地には、小さなお店がところせましと並んでいて、その数なんと300店!


アンティークのアクセサリーをはじめ、可愛らしい小物やキッチン用品など、女子心をくすぐるアイテムが勢揃いでした。

■詳細情報
・名称:クリニャンクール蚤の市(Marché aux puces de St-Ouen)
・住所:99 All. des Rosiers, 93400 Saint-Ouen-sur-Seine, France
・地図:
・アクセス:メトロ13号線Garibaldi駅またはメトロ4号線Porte de Clignancourt駅
・営業時間:金曜は8:00~12:00、土日月は10:00~18:00
・定休日:火・水・木曜
・電話番号:+33 (0)1 55 870 870

パリの雑貨屋で、自分だけのお気に入りを探す


パリに行ったら、ぜひ雑貨屋巡りもしたいところ。特にパリジェンヌたちに人気の雑貨屋の店内は、可愛いものの大渋滞なんです。

道を歩いていると、可愛いショーウィンドウのお店が溢れるパリ。気になったお店にフラッと入り、お気に入りのものを見つけた時の喜びといったら……!

何十軒もの雑貨屋に入った今回の旅でしたが、その中でも特に財布のひもがゆるみっぱなしだった2軒のお店をご紹介しますね。

Brentano’s


オペラ座近くにある「Brentano’s」は、紙もの好きさんにはたまらないお店です。

店頭に並べられたポストカード類を見るだけで、気持ちが高まるほど。

店内に入ると、まずは本スペースがあります。パリを題材にした写真集や小説、絵本がずらりと並んでいて、本好きの私は、小一時間ここで沼ってしまいました。


絵本が大好きな娘たちには、パリの名所を可愛すぎるイラストで紹介している絵本をゲット。

お土産屋さんでは見かけない、煌びやかなポストカードも手に入れることができました。


店内奥に行くと、雑貨やポスター、オーナメント類にお皿まで、所狭しと商品が並んでいます。

アンティーク風のパリの地図や、バレリーナモチーフの雑貨類も可愛かった!お土産探しにピッタリのお店ですよ。

■詳細情報
・名称:Brentano’s
・住所:37 Av. de l’Opéra, 75002 Paris, France
・地図: ・アクセス:メトロOpéra駅より徒歩6分
・営業時間:月~土は9:30~19:45、日は10:00~19:30
・電話番号:+33142608737
・公式Instagram:https://www.instagram.com/paris.brentanos/?hl=ja

Merci


パリっ子に大人気のセレクトショップ「Merci」は、アパレル・雑貨・家具・インテリア・スキンケア・キッチン用品と、生活に関する総合セレクトショップ。


「Merci」のロゴ入りエコバッグをはじめとして、このお店のオリジナルグッズは日本人にも大人気の新・パリの定番土産になりつつあるんだとか。


店内は、木のぬくもりを感じるインテリアでまとめられており、地下、地上2階建ての広々としたスペースの中、いろいろなジャンルの商品が並んでいます。

■詳細情報
・名称:Merci
・住所:111 Bd Beaumarchais, 75003 Paris, France
・地図: ・アクセス:メトロ8番Saint-Sébastien-Froissart駅から徒歩1分
・営業時間:月~木は、10:30~19:30、金・土は10:30~20:00、日は11:00~19:00
・電話番号:+33142770033
・公式サイトURL:https://merci-merci.com/?utm_source=GMB&utm_medium=organic


ちなみに、Merciのあるマレ地区は、パリの流行の発信地と言われ、ブラブラ歩きに最高のエリア。私は今回のパリ旅ではじめてマレ地区に行きましたが、店ぞろえ・雰囲気・街並み・店員さんたちの人懐っこさと、一気にお気に入りのエリアとなりました。


はじめは、目当てのお店だけを見て、1時間程度で次のエリアに移ろうと考えていたんですが、沼にハマり、半日以上も滞在していました。それでも足りない!今度は丸1日いたいなと思える、大好きな場所になりました。

パリで自分だけの宝物を探そう

パリでのお買い物気分を、少しでも味わっていただけたでしょうか?

パリは、アンティーク物からおしゃれな雑貨まで、とっておきの宝物探しにピッタリな街。ぜひ、次回のパリ旅の参考にしてみてくださいね。

ライター

Yu Villegas元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数33ヵ国。現在はワーホリ以来10年ぶりにドイツ滞在中。

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