今まで、フィンランド旅行に行くこと6回。その中で私は、毎回なぜか心地良さを覚えていました。食事も北欧ならではで初めて目にする料理も多く、毎回心躍りながらレストラン探索をしていました。

今回は私がフィンランドを旅するたびに取り入れてきた、ライフスタイルや考え方を交えてフィンランドの旅をご紹介します。

北欧ならではの食材を取り入れ、歴史を学ぶ


フィンランドの首都ヘルシンキは、ギュッと見所が詰まった小さな街。路面電車も発達していて様々な場所へのアクセスにも大活躍です。しかし一度街の位置関係や地図を頭に入れてしまえば、ほとんど徒歩で行くことができます。

歩いていると、可愛いお店を見つけたり街の雰囲気なども感じられたりするので、体力があればぜひ徒歩で移動してみて下さい。

まずは朝の市場でサーモンスープ


フィンランドと言えばサーモンですよね。私がおすすめしたいのは、ヘルシンキの朝の市場で食べる「サーモンスープ」。港に近いマーケット広場は観光客や地元の人で賑わっていて、新鮮な野菜やフルーツのほか、食事ができるお店があります。

外で頂くサーモンスープは絶品です。特に寒い時期に外で食べると体の芯から温まり、より一層身体に染み渡ります。

市場で買い物!北欧の食材に触れる


新鮮な野菜やフルーツはもちろん、パンやパスタソースなども市場には売っています。ここで私がおすすめしたいのは、ずばり「ベリー」です!市場に来たら、手作りのジャムを多く見かけることができるでしょう。

北欧ならではのベリーがあちらこちらに!例えば酸味が特徴のアカスグリ。こちらは酸味が強くジャムやソースに加工されることが多いです。レストランではお肉などの臭み消しの付け合せとしてもよく見かけます。

 

そして日本ではカシスとして呼ばれ親しまれているクロスグリや、ブルーベリやクランベリーも良く見かけます。国土の3分の2が森林というだけあって、日本で見たこともないカラフルなベリーに心踊ります。

散歩がてら教会や寺院をめぐる


石の教会として有名なTemppeliaukionkirikko(テンペリアウキオ教会)は、週末と火曜日以外は10時から開いています。私のおすすめは午前中に行くこと。太陽の陽がガラスから教会全体に降り注ぎ、とても神秘的な気持ちになります。

また時間帯によってはオルガンの音色が響き渡り、石に跳ね返り教会内にじんわり広がるオルガンの音色には鳥肌が立ちました。華美な装飾などもなく、そのシンプルさが逆にこの教会の良さを引き立てています。

■詳細情報
・名称:Temppeliaukion Kirikko
・住所:Lutherinkatu 3, 00100 Helsinki, フィンランド
・地図: ・営業時間:
月・水〜金曜日 10時00分~17時00分
火曜日 12時00分~17時00分
土曜日 10時00分~11時45分 13時45分~17時00分
日曜日 12時00分~14時45分 15時45分~17時00分
・定休日:なし
・電話番号:+358 9 23406320
・料金:3ユーロ
・所要時間:20分
・公式サイトURL:https://www.temppeliaukionkirkko.fi/en/index.html

 



Temppeliaukionkirikko(テンペリアウキオ教会)に向かう途中に少し寄り道をしながら向かうとHelsingin tuomiokirkko(ヘルシンキ大聖堂)やKampin kappeli(カンピ礼拝堂)を見て楽しみながら向かうことができます。

■詳細情報
・名称:Helsingin tuomiokirkko
・住所:Unioninkatu 29, 00170 Helsinki, フィンランド
・地図: ・営業時間:
月〜日曜日 9時00分~18時00分
・定休日:なし
・電話番号:+358 9 23406120
・所要時間:20分
・公式サイトURL:https://helsingintuomiokirkko.fi
■詳細情報
・名称:Kampin kappeli
・住所:Simonkatu 7, 00100 Helsinki, フィンランド
・地図: ・アクセス:中央駅から徒歩3分
・営業時間:
月〜金曜日 8時00分~20時00分
土〜日曜日 10時00分~18時00分
・定休日:なし
・電話番号:+358 50 5781136
・料金:なし
・公式サイトURL:https://www.kampinkappeli.fi/index/visit_1.html

歴史を感じる北欧最大のロシア正教会


こちらは、フィンランドがロシアに統治された時代にロシア皇帝アレクサンドル二世によって建てられたウスペンスキー大聖堂。ヘルシンキの街の雰囲気には馴染まず堂々とそびえ立つ姿から、フィンランドの歴史を感じます。

■詳細情報
・名称:Uspenskin katedraali
・住所:Kanavakatu 1, 00160 Helsinki, フィンランド
・地図: ・営業時間:
月曜日 定休日
火〜金曜日 9時30分~19時00分
土曜日 10時00分~15時00分
日曜日 12時00分~15時00分
・定休日:月曜日
・電話番号:+358 9 85646100
・料金:無料
・公式サイトURL:https://www.hos.fi/kirkot/uspenskin-katedraali/

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食文化もフィンランドの魅力の一つ


フィンランドは、その自然豊かな国から自国の旬の食味を大事に食事に取り入れている国です。その意識はここ数年で高まり、自国の食材を使おうという動きがレストランなどでも増えています。

寒い冬が長く続くため夏に採れたベリーをジャムにしたり、お魚を酢漬けや燻製にしたり、長期保存できるよう工夫され食文化が発達してきました。またクマの肉やトナカイの肉もレストランでよく見かけます。

photo by Ayaky

レバーもサイズが大きく付け合せにはやはり、ベリーのソースとじゃがいも。フィンランド人は本当によくじゃがいもを食べており、ほとんどの付け合せにじゃがいも料理が付いてくるほど。

また、レストランで人気のメインがミートボールです。スウェーデンに統治されていた頃の料理が今も残り、フィンランドで愛される国民食になったんです。

フィンランドのミートボールはサイズも大きく食べ応えがあります。安くて、お腹にたまり、ジューシーなミートボールがフィンランド人は大好きだそうです。フィンランド料理のお店に行けばほぼ間違いなくミートボールがメニューにあります。

夏にフィンランドに来たなら是非試したい一品!シロマスのフライ


夏は朝の市場などで販売されていて、大人気の一品です。アリオリ(マヨネーズにニンニクを混ぜたソース)とレモンが添えられています。夏になると、市場に来たら食べている人を多く見かけます。

フィンランドにもあった!フィンランド版タパス


photo by Ayaky

フィンランドには料理が少しずつ盛られた、タパスのような「Sapas」があります。Suomalaiset AlkuPAlaSetの略で、「フィンランド料理の最初の小さなスターター」という意味です。季節の野菜をシンプルな味付けのSapasや小魚の酢漬けなどさまざまなSapasに出会いました。

レストランに行って毎回感じたことは、味付けや盛り付けがシンプルだということ。フィンランドの雑貨もシンプルなデザインが多いですが料理もとてもシンプルで素材の良さを大切にしているんだなと感じました。私が考える、フィンランド料理の魅力はこの5つ!

1.気候や季節に合わせた料理
2.寒い国だからこそ!長期保存できる料理のバラエティーが豊か
3.自国の食材を大切にしている
4.シンプルな味付けにシンプルな食器
5.歴史や自然、気候様々な要素を取り入れて出来上がった料理

レストランや市場を巡る中で、自然と食文化の魅力に引き込まれていました。

私がフィンランドで学んだライフスタイル


北欧のデザインは、ここ数年で日本でもファンを増やしています。シンプルの中に温かみのある北欧雑貨は特に日本人女性はに人気なようです。北欧の中でもフィンランドらしいデザインとは考えてみました。

それは「シンプルな色合い」そして、「自然な曲線」「シンプルの中にシンプルを重ね合わせて出来上がるデザイン」というイメージです。雑貨屋や食器を見に行ったとき、「こんなにクネクネと曲がった入れ物を何に使えば良いんだろう」と思っていたら、店員さんがナッツ入れやオリーブでも何でも良いのよ!と言ったのです。

 

日本人の私からしたらオシャレ過ぎて身構えていましたが、日常のアイテムなんだとハッと気づきました。こんな風に定員さんに、デザインについて聞いてみると「好きな組合せで良いのよ!」とアドバイスを受けることが多くありました。


一つのデザインを自分なりに解釈して良い。日常に取り入れてこそアイテムは生きるんだなと、学んだ気がします。ついつい可愛いからと買ったり、飾ったりするだけで満足しがちでしたが、今では日常にどう取り入れられるか、自由な発想で自分なりの解釈で私の日常にアイテムを選び取り入れるようになりました。

またフィンランドでは、一つの物を長く大切に使う事が大切な価値観だそうです。リサイクルして使うという文化も根付いているようです。

トレンドや流行に常に左右されて買ったり、急に日常に取り入れてみたりするのではなく、自分自身の中で大切にしているスタイルや、自分なりの揺らぐことの無いスタイルを持っていることが大切だと考えさせられました。

 

何でも買って物に溢れて過ごすのではなく、一つの物を大切に長く、自分自身のスタイルを大切にする事。ししてそれらを軸に物を買い、私のライフスタイルにしようと今では大切にしている私自身のフィロソフィーになりました。

フィンランドのライフスタイルに学んでみる

いかがでしたでしょうか?日本ではムーミンや北欧の可愛い雑貨というイメージが強いフィンランドですが、それだけでなくたくさんの魅力が詰まった国です!

ヘルシンキはコンパクトに観光できますが、ぜひのんびりと数日滞在しフィンランド料理を楽しむ事や国の魅力を存分に味わう旅を計画してはいかがでしょうか?

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