こんにちは、もりなつです。日本は世界屈指の温泉大国ですが、温泉は日本だけではなく、世界中で楽しめます。

あまり知られていませんが、実は、イギリスにも天然温泉があり、世界遺産の街として知られているバースという街に、紀元前1世紀ごろから存在しています。

そんなバースで温泉の歴史に触れてみませんか?日本とはまた違ったスタイルの温泉や文化を知れるかも!

 

ロンドンに次ぐ観光地バースとは

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バースはロンドンから南西の方向に電車で1.5時間ほどの場所に位置しています。温泉の発祥の地とも言われている「バース」は、地名が「BATH(お風呂)」が語源となっているのだとか。

ローマ時代から親しまれてきたイギリス有数の温泉地ですが、ローマ軍の撤退と共に、街は衰退し温泉も閉鎖されてしまいました。その後、18世紀にはバースの街は復活を果たし、上流階級の貴族たちのリゾート地として栄え、再び温泉保養地として注目されるようになりました。

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聖なる泉として古代ローマ人に愛されていた温泉の遺跡は1,880年ごろに発見され、現在ではローマ浴場博物館(ローマン・バス)として一般に公開されています。

そして、ローマ時代の浴場跡やバース寺院、ジョージア様式の統一された街並みは、1987年に世界遺産に登録されました。さらに、2006年には、天然温泉施設である「サーメ・バース・スパ」がオープンしたのです。

 

バースには長い歴史があった

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バースの歴史は長く、もともと住んでいたケルト人が、バースで発掘された温泉を人間が神々と交流できる神聖な地として、信仰の対象にしていたようです。そしてバースが温泉の街として発達したのは、その後、2世紀ごろのローマ時代。

しかし、ローマ軍が撤退してからは温泉は利用されなくなり、忘れ去られてしまいました。12世紀ごろになるとノルマン人が温泉を発見して、ローマ時代の石壁をベースに石造りの浴場を造るように。そして、修道院が管理し始め、医療目的として使われるようになったのです。

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その後は宗教革命により、修道院が取り壊され、一般的に使われるようになりました。18世紀にはイギリス女王であったアン女王によって、バースの街は復活し、上流階級の貴族たちのリゾート地として栄え、再び温泉保養地として注目されるようになりました。

1978年までは観光客の入浴が許されていましたが、ウイルス感染による髄膜炎という病気で死者が出てしまったため、入浴は禁止に。今も水を触ることすら禁止されています。

 

ローマン・バスを見学

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バースに来たら見逃せないのが、このローマン・バス(The Roman Baths)。ここが2,000年以上前にローマ人が築き上げた温泉複合施設です。当時は神殿を兼ね備えたレジャーセンターのような場所として人々が集まっていました。

現在のように身体をキレイにしたり、サウナで汗をかいたりするだけでなく、社交の場、そして、神に祈りを捧げる神聖な空間とされていたそうです。

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また、施設はとても充実していて、大浴場のほかに温水プールやサウナ、そして、なんと床暖房まで完備されていたとか。

館内にある源泉の「キングス・バス」は、今でもお湯がたくさん湧き出ていて、入浴はできませんが、飲泉ができるので興味のある方は試してみてくださいね。

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日本語のオーディオガイドもあるので、ローマン・バスの歴史を詳しく知りたい方は利用してみるのもおすすめ。

■詳細情報
・名称:The Roman Baths
・住所:Roman Baths, Abbey Church Yard, Bath BA1 1LZ
・地図:
・アクセス:バーススパ駅から徒歩10分ほど
・営業時間:9:00~17:00
・定休日:不定休
・電話番号:+44 1225 477785
・料金:£14.40~20.70(約2,050~3,000円)
・公式サイトURL:https://www.romanbaths.co.uk/

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パルトニー橋で優雅な散歩を

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バースでローマン・バスとあわせて訪れていただきたいのが、パルトニー橋。エイヴォン川に架かる三連のアーチが特徴的な橋です。18世紀後半に活躍した新古典主義建築の第一人者であるロバート・アダムが設計し、建てられました。

新古典主義建築とは壮大で神々しさを表現した建築様式で、当時のフランスで盛んになっていました。そして彼の作品はクラシックを基調としたものが多く、当時は「アダム風」と言われ人気を博していたとか。

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橋の上にはいくつものお店が軒を連ねていて、橋の上を歩いていることを忘れてしまいそう。そして、このパルトニー橋はミュージカルでも有名なフランス文学の「レ・ミゼラブル」の映画のロケ地にもなっています。

川の氾濫などにより改修工事が行われたので、建設当初とは見た目は異なりますが、立派な外見は今も変わらず健在。そして、1931年には国の歴史的文化財として指定されているので必見です!

■詳細情報
・名称:Pulteney Bridge
・住所:Bridge St, Bath BA2 4AT
・地図:
・アクセス:バーススパ駅から徒歩13分ほど
・営業時間:24時間
・定休日:なし

 

ロイヤル・クレセントでブルジョワ気分を堪能

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バースのもう一つの見どころは、上品な景観が魅力的なジョージアン様式の建物たちです。バースの建物は、バースで発掘される「バース・ストーン」というクリーム色の石灰岩でできています。淡いクリーム色のため、街全体がエレガントで洗練された印象に。

中でも見逃せないのが、三日月のような半円を描いた集合住宅の「ロイヤル・クレセント」です。この景観はユネスコ世界遺産にも登録されました。

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当時はバカンスでバースに訪れるブルジョア向けの別荘として使われていましたが、現在は博物館やホテル、そして、アパートとしても使われています。

博物館では18世紀の貴族階級の暮らしを垣間見ることができ、台所では料理の一部の紹介もしているので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

■詳細情報
・名称:Royal Crescent
・住所:No. 1 Royal Crescent, Bath, BA1 2LR
・地図:
・アクセス:バーススパ駅からブリストル行のバス(39番)で最寄りのコンフォータブル・プレイスまで3分
・営業時間:10:00~17:00
・定休日:不定休
・電話番号:+44 1225 428126
・料金:£6~12(約860~1,700円)
・公式サイトURL:https://no1royalcrescent.org.uk/

 

ロンドンからバースへのアクセス方法

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ロンドンからバースまでは、列車かバスで訪れることができます。

 

列車での行き方

ロンドンのパディントン(Paddington)駅からナショナルレール(National Rail)を使ってバース・スパ(Bath Spa)駅まで、乗り換えはなしです。所要時間は約1時間半で料金は片道£101.50(約14,500円)。

 

バスでの行き方

ロンドンのヴィクトリア・コーチステーション(Victoria Coach Station)からナショナル・エクスプレス(National Express)を利用します。所要時間は2時間半から3時間ほどで、料金は£10~£20(約1,400~2,800円)です。

 

バースは街並み、そして、天然温泉も楽しめる

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バースの温泉の歴史や街並みを堪能したあとは、イギリスで唯一の天然温泉を楽しめる「サーメ・バース・スパ」で旅の疲れを癒しましょう。バースの街並みを一望できる露天風呂もあるので、エレガントな景色を楽しみながらリラックスできます。

日本の温泉とはまた違った景色を眺めることができるので、特別な体験となるでしょう!

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